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2017年9月19日 (火)

台風一過…危機管理能力とリーダーシップ

台風18号一過で思ったこと。

俗にいう「狼少年」は、自分の行いが自分に返ってくる例えだけれど、

災害に備えておくにこしたことはない、という教訓は

基本的に活かされないもの、と思ったほうがいいような気がしている。

津波てんこでんこは自分の命を守るのは自分という教えだが、

昨今の高齢化社会ではそうも言っていられない。

情報を持っている人。

情報を判断できる人。

そのうえで適切に行動できる人。

行動しないことを選択する人。

また情報を何も持たない人。

持っていても判断できない人。

まさに世代を超えていろいろ。

今回の台風18号。函館に接近した

9月17日の夜中から18日の朝にかけていろいろ考えてみた。

雨が止むのは何時ごろか。

それまでにどのぐらい降るのか。

もちろん風の強さも大事なのだが、特に降雨量を気にしてみた。

ニュースでは木古内で80mm、知内で100mmとレーダー解析が伝わった。

結果として、函館付近のアメダスで最多の降雨量(24h)を記録したのは

「函館川汲」約120mm。

最少は

「函館空港」42mm

市内でこんなに違う。

確か木古内は55mmで、七飯大沼は62mmだったろうか。

美原にある函館気象台のアメダスは65mm。

雨が止んでも大雨注意報が続くのは、土砂崩れへの警戒が

続くということで、災害は地形に依存することがよくわかる。

北斗市では久根別川・戸切地川が侵水害の恐れということで

避難準備情報が出ていた。

これは、避難勧告・避難指示の前段階。でもその危機感は

意外とわかりにくい。

また、道内の河川の水位情報はデータ放送ベースにも

のっているが、これは一級河川のみ。道内に13ある一級河川でもっとも南に

あるのはせたな町の後志利別川。函館圏には二級河川しかないので、

水位情報はデータ公開されていない。

かといって個人が目視確認するわけにもいくまい。

情報は各自治体に委ねることになる。

台風の上陸場所も表現に決まりがあるらしい。

9月18日午前9時現在で、函館市の西方70kmという表現がされたが、

函館市の西方70kmとはどこなのか。松前町か。

で、結局「上陸」した場所は檜山管内なのである。

もうこの時点で上陸地点は、ニュースになっていない。

台風18号の中心が本州を過ぎた時点で全国ニュースではなくなったのである。

さて例によって18日の夕刻、函館駅に足を向けた。

当然、駅のみどりの窓口は長蛇の列である。

去年の台風でもそうだったが、JR函館本線(函館~長万部)は

9月18日朝からはこだてライナーを除く全列車の運休を決めており、

北海道新幹線もその後、実質的には15時前後まで運休になったので、

JRはほぼ完全にストップした。

そこでわからないのがこの18時のみどりの窓口、長蛇の列。

払い戻しならこんなに並ばないだろうから、振替、買い直しなのだろう。

外国人観光客を含めて、

「北海道へ台風直撃」「交通網機能停止」「函館は陸の孤島化」

という発想がなかったのかもしれない。

17日に函館に宿泊している時点で、これは決定事項なのである。

そんなハプニングも旅の醍醐味と受け止める心の余裕がないとどうなるか。

駅のロビーで年配女性の5人組がこんな会話。

「ひとり1万円ならなんとかなるでしょう」

何のことかと言えば、午後7時からタクシーで千歳へ向かうのだそうだ。

千歳にはどうやら宿泊場所が確保してあるらしい。

タクシー会社と交渉の結果、8万円なら5人が乗れるらしい。

「もうお金の問題じゃないから」

タクシー会社にとっては特需である。

北海道をなめていただいてありがとう?

こういうことがあるからやめられない?

さて5人組のリーダーはどなた?

決断のタイミングは確かに難しいわけだけど、

「こうするしかなかった」

旅仲間5人みんながみんながそう思っていたら幸せ。


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