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2017年9月30日 (土)

同じ旅でも…紙一重、自分の立ち位置再確認

日々、人間観察を飽きずに続けている身とすれば、

これもひとつの「老害」「劣化」「暴走」の部類のネタだと

最初は思いました。

言われればわかるが、言われないとわからないという人も多い。

それをいくら常識と言われても、理解できない人には理解できない。

そして言われてもそれでも理解できない人も…。

それにしても目にする機会が多いよなあ、この手のエピソード。

そう思ったんですよ、最初はね。

ある日の早朝。五稜郭から自分が乗ったバスは江差行の長距離バス。

朝イチの江差行って誰が何のために乗ってんだろ。

そう思いつつ、じっと人間観察。

七重浜、大野…中高生が乗り降りしてバスは新函館北斗へ。

すると最前列1列め、2列めの年配の男女二人連れ。

女性のほうが何から言ってる。

「新函館北斗を経由するのは知らなかった。1時間は損した」

ムムム?

早朝の頭の体操に最適なお題。

すると続いてのお言葉が

「木古内で降りてもいっしょだったのだろうか」

ムムムムムム?

北海道新幹線で函館まで来たのか?この二人。

「ちゃんと乗る前に調べておかなきゃダメよね、失敗。」

女性ばかり話していて男性は無言(というか小声で聞こえない)

まさか、新函館北斗で降りるのかと思いきや、そのまま乗車。

これはきっと江差まで行くんだろうな。

途中、厚沢部の鶉のあたりの停留所で運転手さんが

「トイレに行く方はいらっしゃいませんか?」

するとその女性が即座に反応して

「どこにトイレがあるんですか?」

すると「そこのコンビニで借りられます」と運転手。

「なら、いいです」と女性。

このへんで気づかないといけないところ、まだ自分は気づきませんでした。

その直後、運転手さんが尋ねます。

「どこまで行かれますか? フェリー乗り場? 江差ターミナル?」

すると女性が迷わず「ターミナル」。

なんだ、荷物持っているけど江差観光ではないんだ…。

「ターミナルへはあと何分ですか?」と女性が聞くので、

運転手さん「あと50分」と答えると、

女性は「そうですか…」とちょっとがっかりした様子。

バスは江差病院を過ぎ、正面に海を見て左へカーブ。

「あ、海が見える」

このリアクション、わかりますかね。

バスはアップダウンを経て江差市街地へ。

すると後方にいた中年の女性(新函館北斗から荷物を持って乗車)が

「もしかして〇○○○○に行かれるんですか?」

と前方の二人連れに尋ねると、先の女性はメモを確認して

「そうなんです」

「じゃあ、今過ぎた停留所が最寄ですよ」

先の女性は一瞬絶句し、

「タクシーで行きますから、終点のターミナル下車で大丈夫です」

そ、そんな。バスはどんどん遠ざかります。

「タクシーも流しはいませんから、呼ばないと」

「じゃあ、次の停留所で降りてコンビニから呼びます」

最寄、と言われた次のバス停で二人連れと中年女性は下車。

あとで時刻表を確認したら、終点の江差ターミナルと、最寄りのバス停は

19分。距離にして5kmちょっとですかね。

二人連れの目的地○○○○○ってどこだろう。

なぜ中年女性は見抜いたんだろう…。

江差に行くには新函館北斗や木古内のほうがより近いのに、

なぜ自分たちは函館からバスに乗ってしまったか?

これは嘆いてもしょうがないわけで、当日函館市内発では

江差BT9時20分着が最速。

木古内駅前発はそれより早く江差に着くが、そのためには

木古内駅前に6時22分についていなければいけません。

前泊函館からは無理。違う選択肢があるとすれば、

新青森6時32発のはやて始発で新函館北斗乗換なら、同じ江差行バスに

接続しますが「1時間は損した」と符合しません。

そもそも青森泊か函館泊かの選択で、結局着くのはいっしょという話で、

それより早くバスで江差につくためには木古内泊しかありえないわけです。

なーんて、真剣に時刻表トリックを考えてしまいましたが、

○○○○○にはカタカナ5文字が入るんですね。

江差の老人介護施設の愛称のようです。

中年女性が見抜いたのは観察眼か経験か、どちらかでしょうね。

アクセスルートに対し「事前にしっかり調べておくべきだった」と発言しておいて、

着時間を知らず、最寄バス停を知らず。つまり行程を知らず。

迷ったらタクシーに乗ればいい。

都会ならそれで済みます。

地図上で確認するとその施設、最寄バス停からもそこそこ距離あるみたいですけどね。

さて、行きがあれば帰りもある。

この場合は「劣化」「暴走」という表現は適切ではないわけです。

こうした笑えないケースはこれからますます増えることでしょう。

温かくかまえるのと、何もしないのとは違うでしょう。

一歩間違えると失礼なことにもなりかねません。

単なるKYと紙一重の現代の様相です。

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天気予報がはずれて、自分の目的地の鷗島は風も強くてさっぱり。ほぼ成果なし。

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