「はこだて検定」が教えてくれるコト…
再開発に愛も恋もないだろ!って
思っている人がいるかもしれません。
ずっとここで主張しつづけているのは、せっかくなら
・お客さんに喜ばれる、わかりやすい親切な店づくり
です。
そのうえで個性的ならなおよし。
箱だけ作っても中身に魅力がないと、
簡単に人は集まりません。
また、人が集まらない場所で商売を始めても、
正当な評価は得難いですよね。
今回のキラリスでテナントが埋まらない理由を
HTB「イチオシ」では、
「(運営会社は)資材高騰が主な理由(と説明しています)」…。
経営者は誰もが損したくないですから、
採算性が見込めなければ出店しがたい。
で、それは誰のせい?
集まらない市民のせい?
ねえ。
駅前の新築ランドマーク。
テナントが空き空きの状況で誰かが責任とるんでしょうか、
ということです。
さて、きょうはその話でなく
はこだて検定の話をば。
少し前までは「はこだて検定」ぐらいラクショーだろ!と
気合入ってましたけど、そこにも微妙に愛のない状況が
垣間見えます。
誰のための「検定」なの???
まちセンで勉強会があるそうですが、それに関連した例題で
こんなくだりがありました。
ちょっと長いですけど引用させていただきます。
====================================
【1】函館市の人口に関する記述のうち、正しいものはどれか。(初級第5回)
1. 道内では札幌に次いで、2番目に人口が多い
2. 国勢調査による人口のピークは1980年(昭和55)である。
3. 国勢調査による第三次産業従事者比率は90%以上である
4. 1920年(大正9)第1回国勢調査では全国5位の人口だった
【2】函館の人口に関する説明について、誤っているのはどれか。(初級第6回)
1. 現在、札幌、旭川に次いで道内で3番目に人口が多い
2. 人口のピークは1980年(昭和55)ころである
3. 産業別就業者数で一番多いのは、造船・機械業である
4. 第一回国勢調査では全国9位の人口となった
【3】函館の人口に関する記述のうち正しいものはどれか。(初級第11回)
1. 2010年(平成22)の国勢調査による第三次産業従事者比率は90%以上である
2. 1920年(大正9)第1回国勢調査では全国5位の人口だった
3. 現在、道内では札幌に次いで、2番目に人口が多い
4. 江戸時代末に函館市の人口は1万人を超えた
【4】函館の人口に関する記述のうち誤っているのはどれか。(初級第6回)
1. 古い文献によれば江戸時代末1801年(享和元)の人口は2,695人。1857年(安政4)には1万人を突破したと述べられている
2. 明治時代には日清・日露戦争で勝利し、景気が良くなり、人口は急増、10万人を超えた
3. 1920年(大正9)の第一回国勢調査では145,843人で、全国9番目、札幌、仙台を上回る東北・北海道で最大の都市となった
4. 1973年(昭和48)に亀田市と合併し、人口は30万人を超えたが、その後は低迷し、現在は約28万人、札幌、旭川についで北海道第3位の都市である
【5】函館の人口に関する記述のうち誤っているのはどれか。(初級第10回)
1. 古い文献によれば江戸時代末1801年(享和元)の人口は2,695人。1857年(安政4)には1万人を突破したと述べられている
2. 1920年(大正9)の第一回国勢調査では145,843人で、全国9番目、札幌、仙台を上回る東北・北海道で最大の都市となった
3. 明治時代には日清・日露戦争で勝利し、景気が良くなり、人口は急増、10万人を超えた
4. 1973年(昭和48)に亀田市と合併し、人口は30万人を超えた
====================================
ポイントは「重要な問題は繰り返し出題されている」という表現でした。
個人的には「正しいものはどれか」「誤っているのはどれか」を無限ループさせる出題形式が
好きじゃありません。
同じ内容でも正答率は違ってくるからです。
重箱の隅をほじくれば、
「全国9番目、札幌、仙台を上回る東北・北海道で最大の都市となった」
の「となった」ですけどね。繰り返し登場しますけど。
第一回、初回の国勢調査、それ以前に国のオフィシャルな調査はないわけです。
「札幌、仙台を上回る」はあくまで現在を基準にしているわけで、
開港以来ずっと差があったかもしれませんね。
1920年の函館では、後世札幌や仙台と比較するなんて思ってもいなかったんじゃ
ないでしょうか?
それより、先日調べた市電沿線の人口が函館全人口の15%というのは、
予想はしていましたがなかなか衝撃的でした。
当然、市電の路線がガス会社経由五稜郭駅とか、東雲町から宝来町とか
もっと運行系統が多かった時代は30%以上はあったのではないでしょうか。
平成28年度の函館市の統計によると、人口比率は、
亀田支所管内44.2%、本庁管内30.8%、湯川支所管内18.1%、銭亀沢支所管内2.7%、
南茅部支所管内2.0%、恵山支所管内1.2%、戸井支所管内1.0%、椴法華支所管内0.4%です。
はこだて検定ではこんな問題は出題されません。
だって正式名称は「函館歴史文化観光検定」ですからね。
函館のいまを知ろうとする企画じゃないんです。
過去の函館をもっと好きになろう???
誰が?
自分にしてみれば、過去も現在も未来も気になるわけですけど。。。
検定合格の仲間を増やそう!がメインテーマの気がしてなりません。
わが街の歴史、過去を振り返るのもだいじですけどね。
過去を知って現在、未来に活かすべき。
↑検定上級合格者なら、これがどこにある何の遺構かわかると思います。自分はこういうのがまだ残っていると知らず撮影しました。
そういえば、8月にローカル出版された企画で
気になるものがあります。
そのうち紹介しようと思います。
ランキングサイトに参加しています。上のシロフクロウ・バナーをポチっと、よろしくお願いします。
« 函館…愛のある再開発は無理なのでしょうか??? | トップページ | 地元愛が薄まるひとつの理由なのかもしれません。 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 【猛暑?2024】嗚呼あきらめの夏、言い訳の夏、思い違いの夏(2024.08.31)
- 【食べログ/4トラ/eBird】レビューへの熱情を再確認してから前へ。(2024.08.19)
- 【星野リゾートが連れてきた!】7/6 函館に「HELLO CYCLING」導入さる! (2024.07.06)
- 【6月の総括】5月に引き続き実績悪化・前月比90.2%【ただしCOREは比較的安定?】(2024.07.01)
- 【ひらめきの街角】突然思い出した10年前のアングル【ハリストス正教会と…】(2024.06.22)
« 函館…愛のある再開発は無理なのでしょうか??? | トップページ | 地元愛が薄まるひとつの理由なのかもしれません。 »
コメント