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2017年8月11日 (金)

新幹線ちょい乗り商品に苦笑…JR北のスタンス

はこだて検定のテキストによれば、現在のJR函館駅舎は

2003年にオープンした5代目駅舎。ショップや観光案内所、

多目的ホールを備えている、とあります。

多目的ホール???

ロトンダデッキも当初からあったんでしょうね。

(自分が)知らなかっただけで。

ところでネットのニュースで見かけたので、函館駅で探してみたのが

これ。このチラシ。

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「北海道新幹線ちょい乗りパックin木古内」

最初は

「おお、ようやく気づいたか。初年度から前向きにやればよかったのに」

と思ったんですが、

実際にチラシを手に取って見て???

わずか4,380円ですが、これ旅行商品で前日までに要予約2名様からの

ご利用とあります。

そんな大層なもんか?と思いつつ、

もっと具体的なお得感を明記しておくべきでしょう、と

通常料金を調べてびっくり。

函館~(はこだてライナー利用)~新函館北斗~(北海道新幹線経由)~木古内は

2,380円で、道南いさりび鉄道経由の木古内~函館は1,110円。

これに木古内で使える1,000円クーポンがついているわけで、

通常料金合計は4,490円

お得金額はたったの110円。2.4%割引のせこさ。

2名様からの前日予約で利用者はどのぐらいいるんでしょうか?

と思ったら早速、北海道新聞記者の体験取材記事が…。

朝8時45分函館発で9時44分木古内着、木古内発16時32分発で17時33分着。

6時間48分の木古内滞在で、お刺身定食を食べて、町を散策し、

みそぎ体験(3日前に要予約)をしたということでした。

しかもたった13分の新幹線乗車で

「はじめて乗ったけど、もっと乗りたかった…」

とんだポンコツ1日体験じゃないでしょうか。

せっかくの1000円クーポンを使い切らない客はいないでしょうけど、

これを割引金額だと思いっきり勘違いしている人、大募集!

なのかもしれません。

新幹線に乗ってみたいけど、目的を持った旅行する気は全然ない!

そんな人々がターゲットでしょうか。

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↑道の駅「みそぎの郷きこない」

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↑みそぎ浜の佐女川神社鳥居から函館山を望む

もちろん木古内的にはないよりあったほうがいい企画ですけどね。

ちなみにチラシには木古内近郊の(日帰り)温泉情報として、

上ノ国町の湯ノ岱温泉、知内町のユートピア和楽園が紹介されていますが、

バスの接続時間を調べてみると、確かに往復は可能。

バス停から現地まで徒歩と仮定すると、

前者は温泉滞在時間60分、木古内滞在時間3時間55分、

後者は温泉滞在時間最大3時間28分、木古内滞在時間最小2時間、

もしくは温泉滞在時間最小1時間40分、木古内滞在時間最大3時間46分。

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↑知内町、ユートピア和楽園

もちろん別途バス運賃、入浴料がかかる上、事前にバスの時間を

検討しておかねばなりません。昼食の問題もあり、そうまでして

日帰り温泉にこだわるか、とも思いますけどね。

発想はまったくもってイカすニモカのときといっしょですが、

「お得」は何がどれだけ「お得」なのか、購入前に精査する

クセをつけなければ、いけないということです。

そして最大のオチはこの「北海道新幹線ちょい乗りパックin木古内」

チラシのどこにも「お得」とは書いていない、ということです。

必見、オススメとは書いてありますが。

お得と思ったのは買い手の勝手な勘違い、ということでした。


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