JR函館駅のロトンダデッキ
函館市にとってJR函館駅はとても大切な存在…
と思い込んでいる自分が少しズレているのかもしれません。
函館の人口減少、衰退は如実に函館駅の人の流れに
表れているようです。
2013年のデータしかないみたいですが、函館駅の乗降者数は1日平均6000人ほど。
ちなみにJR札幌駅は18万人、小樽駅は17000人、旭川駅は8800人だそうです。
平日休日のギャップも知りたいところですが、
JR北海道はそもそも最新の乗降者数データを公表しません。
JR東日本には2016年データがしっかりサイトにありますが、
JR北には乗降者を調べるにもひと苦労ということなのかもしれません。
その2013年の乗降者数を見ていくと、駅の乗降者数とは
観光客ではなく日々の通勤通学客で構成されることがわかります。
さっぽろ市営地下鉄の中でもっとも乗降者が少ない
「自衛隊前」でも函館よりは多いわけですから。
本来ならばJRの駅とはそういった地元の人の流れの核になる場所として
機能します。広告や飲食ビジネスは観光よりは日常に比重がかかって
当然でしょう。でもどうやら函館駅は違います。
用事がないので行かない場所があります。
それはエスカレーターを上って2階の右側スペース。
いるか文庫のエリアです。
いるか文庫=船と鉄道の図書館とあります。
どちらかというと地元民はお呼びでない系の場所のようです。
でも観光の人の流れがあるとも思えません。
そんな場所でも「はこぶら」はちゃんと紹介していて偉いです。
そのいるか文庫、お客さんが少ないせいか午後4時には閉店です。
まさに視点を変えるとはこのことで駅の2階に上がって
壁面に大きくこんな広告があるのを知りました。
↑名称は「はこだて」ですが、木古内町の名産です。目立たない場所にあるのはそのせい?
↑通過後十歩ほど進めば見える広告です
まるでRPGなんかのマップ攻略と同じで、
ジャストにその場所に立たないと見えない広告でした。
列車の時間を気にして急ぐ客の通り道です。
降車客が振り返るとは想定しないでしょう。
さぞ掲出料金はほかの場所より安いのでしょうね。
そしてそこから外へ出る通路があるわけです。
名称はロトンダデッキと言うそうです。
どうやら建築用語のようです。
何が見えるかというと駅のホーム。うーん。
U字型の通路でなかなか不思議な設計意図の建物ですな、JR函館駅舎。
これが俯瞰で撮れるかも、と思ったから。
青森ねぶた、弘前ねぷた、五所川原・立佞武多、今別荒馬まつり。
もちろんこの4つの祭り、日程はかぶっています。
どう見るんでしょう? 1年にひとつずつ見るのがよいでしょうか?
JR北的には新幹線に乗って青森の祭りに行こう、という
単純なキャンペーンなのでしょう。
で、その頃、函館市民は港まつりですから、ほぼ関係なし。
つまりですな、函館を訪れた観光客に対して
「ようこそ函館港まつり~」ではなく、「さあ夏だ、青森へ行こう!」
そもそもの違和感はそこです。
実にバラバラなベクトル。
自由で無頓着な「函館」ここにあり!
てなもんでしょうか。
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