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2017年8月30日 (水)

結局、お客の立場に立たないということで結論かな?

このブログも単なる日記なら

割り切りもつくんですけどね。

それは「そのときの」気持ち、だから。

でも、一過性じゃなくて、(できるだけ)「変わらない」気持ちで

書きたいと思うわけです。

でも一旦ネタを寝かせちゃうと、いろんなことが増えたり減ったり。

再び整理しなくちゃならなくて、

面倒くさい。

さて、函館の飲食店の修正力のなさ。

これがちょっと放置するとたまってくる、ということで。

迷店は際限なく「発見される」ということかも。

困ったもんだに。

インパクトが残っている順にいくつか。

まずはこれ。

170820tshun

意味わかりませんでした。だって説明してくれないから。

日曜日の夜8時15分に店頭に行ったら、

「もう終わりです」と店の人に言われました。

え?って何度も腕時計を確認してしまたから。

このお店、毎日が定休日なのかもしれませんね!

確かにその時点でそう思った。

それだけで「二度と来るもんか」という

デリケートな客が存在することは想像、できてません、きっと。

ところが、実はお客さんがが途切れちゃって、終わりにしちゃった、と

推測されます。

なおかつ「翌日用」に「定休日」と貼っちゃった…。

デリカシーのないお店、親切のかけらもないお店。

この「雑」を何とも思わない姿勢。函館市内でエンドレスに感じる感情。

170731esp3n

たぶんこの店にももう戻らないだろうなあ。

駅前のお店では、

十回も二十回も、いやそれ以上、商品を購入しましたけど、

その後、なんとなく嫌になりました。

そ、ポイントカード500円サービスまでン万円買うお店。

そして事件は「本店」で起こりました。

170731esp1n

最初にオープンしたときから、これが気になってはいました。

途中、ランパス参加があり、そのほとぼりが冷めた頃、

そういえば(結局)「行ってないな」と気づいて

足を向けたところ、イートインでメニューをリクエストして

こう言われました。

「きょうは注文メニューありません。本日のイートインは

店内の(出来合いの)商品でお願いします」

しょうがないな、と思いつつ、下写真の2品を持っていくと、

(右端のちっちゃいのは、何か知らんがオマケらしい…)

170731esp2

「温めますか」

で、YESと答えて待ったのですが、

出てきたのはパンだけで、今度は飲み物がなかなか

出てきません。全体を目配りしているスタッフがいないようです。

イートインの客はその日、自分のほかは

1組だけでしたが、まったく力を入れていない様子。

ランパスのときって確かパスタがあった気が…

この店頭のイートインの目玉メニューらしき商品は

不評で、もはや推しじゃないようです。

看板を見て「おいしそう」と思う自分が感覚ズレ。

ところが3週間後に店の前を通ってびっくり。

訪れた2週間後から「夏の○○フェア」とかで、

この看板メニューは「上書き」されてました。

それなら早く言ってよ。

こういう不親切なお店が函館にはあまりに多いので、

あとでブログネタになる、と店頭写真を撮るクセ?

がついてしまったほど。(もちろん使わない場合も多し)

でもって、ブログも同系3本めのネタまで揃えば

まとまるってもん。ところがコレが別素材とくっついてしまい、

代わりにやってきたのはこのお店のネタです。

170829lapet1

尊敬しますよ、ここに入るお客さん。

まずは基本のウェルカムができていない。

このお店の前を数十回ときかずに通り過ぎていて、

「あ、ここ現役のお店なんだ!」って気づいたのは

ついここ数か月のこと。

まずは客の出入りを一度も見たことがない。

まあ、通りかかる時間帯もあるかもしれませんけどね。

そしていつやっているのかがわからない。

いつも閉まっている感じ。

170829lapet2

ランチコースが2200円。

あとはパスタにハンバーグにポークカツ、チキンカツ、

そして飲み物いろいろ、と来た。

マジでこういう店を見ると

ランチコースをオーダーして、思ったのと違うから

要らない!とイジワルしてみたくなる衝動に駆られます。

店主の雑な性格がよくわかるって感じ。

で、よく見るとCLOSEDの下にこっそり営業時間が

17時~22時って書いてありますな。

もしかしてランチコースもディナーコースも同じ展開?

もしかして営業時間は毎日2回書き換えるとか、とか…。

想像がふくらみます。

受け取り方によっては謎めいた店も魅力的…という

ことも言えますが、それにしては外観はノーマルすぎ。

いやいや開店して1年2年のひよこな店ではありませんよ。

この場所でもう15年はやっているんじゃなかろうか。

それはそれで偉大かも。

自分が通りかかる時間帯はこの店の営業時間と

合わないかもしれないけど、お客さんがいる場面で

証拠写真を撮りたいってのが正直なところ。

たぶん場所がら、外国語表記に力を入れるべきだと思うのよね。

ここまで揃っちゃうとほかにもいろいろ雪だるま式に…まだある。

このお店もよく前を通る。

ペースは月に3回ぐらいのペース。

カフェですよ。

でもこだわりのカフェ。

170829elj2

場所はどちらかというと観光エリア。ある場所へ向かうには

かなり高い確率で前を通るロケーション。

そのこだわりがこうして店頭に細かく書き込んである。

で写真を撮ったこの日はCLOSED

大きく営業時間が書いてあって、予約があればこの限りではない

ってなことも添えてある。

この日は2回、前を通って最初は11時15分だったから、

あ、まだ営業時間前なんだと思ったわけだ。

2回目は16時45分だったから、当然、閉まってる、となる。

つまりは定休日なんでしょ?

はい、書いてあります。火曜定休。

左側の赤のアンダーラインのあたり。視力がよくないと

小さすぎて見つけられないですな

たまたま定休日に通りかかる人もいることを

想像しないといけません。

でも観光客なら曜日を変えて二度目はないから、これでいいのかも…。

もちろん「基本ができていない」などとは

夢にも思わないからこういう店が多いのでしょう@函館。

こういった「わかる人にしかわからない」が

函館商売のキモとしか、自分には思えません。

マジで「函館飲食店ショーバイ不思議シリーズ」という

カテができそうで怖い。


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2017年8月28日 (月)

夏野菜の冷やしラーメン→とろろたっぷり

久々の「ランチ」系のネタ。

いやあここのところ、ボツネタが多い。

下書きしても、アップしないという、時間のムダ(笑)

まあ、急がないネタ、未消化に過ぎるネタは後回し。

で、大したことない話題なら

そのうち忘れる(笑)。きっと。

そろそろ夏も終わり、という言葉を自重していたら、

ほんとうに8月も最後のほうになってしまった。

繰り返すけど、7月の時点で予想してました。

こういう尻切れトンボ的な終わり方。

 

食に関しては

けなす方向のネタが多い中で、

これは評価しておきたい、というのがコレ。

170822ajisai

「夏野菜の冷やしラーメン」

BY あじさい(JR函館駅店)

850円也。

夏期限定商品、でした。

とろろで夏野菜をツルツル(ネバッ)っと

流し込める一品。

プラスアルファで昆布出汁にワサビを溶いて

かける工夫もいいアイディア。

他店で似たメニューを知らない & 想像通りの

暑い夏にぴったりの味でした。

(いやもう暑い夏は遠い?彼方ですが)

確かに大食漢には物足りないけど、

女性ウケはしたでしょうね。

今までもあじさいのメニューの

前向きさは評価していて。

ま、チャレンジなお店が自分の好みってだけかも

しれないけど。

160315ajisai_station

↑店頭写真(JR函館駅店)は2016年3月オープン時のもの。あしからず

手堅い定番メニューが美味しく出てこないお店が

目につく昨今、こんな辛口ブログでも

取り上げておくべ、そう思った次第。


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2017年8月25日 (金)

奉行所の500円、タワーの900円

ここで出しておかないと忘れてしまいそうなので。

愛のない函館ネタ、リベンジ?バージョン。

170726goryokaku1

以前このブログで、箱館奉行所が復元されたのは

いいけど、自分も箱館奉行の名前、ろくに知らないよなあ…反省

とか書いたら、コメントいただいたんですよね、通りすがりの方から。

五稜郭築造を進言したそもそもの人物は誰だったのか。

その当時、どんな立場で誰に進言したんだ?という話。

170725bugyo_13

前回入場料500円也を払って、そこらの経緯がさっぱり

わかるようになっていなかった気がして、再訪。

そもそも焦点は五稜郭が港からの官軍の砲撃に戦意喪失して

籠城すら不可能な役立たずだったことです。

あくまで結果論ですけどね。

誰が大枚はたいて、こうした無用の長物を築造するに至ったのかと

そのザンネンな部分こそが五稜郭のキモでしょう。

170725bugyosho1

館内の係と思しきお姉さんに、ぜひ築造の経緯をお聞きしたかったのですが、

元町の旧奉行所が無防備で移転が必要だったこと、

設計者の武田斐三郎が1855年に入港した仏艦の将校から

北フランスのリール城塞の設計図を見せてもらって参考にしたことを説明すると

いつのまにかいなくなりました。こっちが詰め寄ったせいもあるんですが、

展示室から逃走。いやわからなかったら、詳しい人を連れて来ればいいんですよ、別に。

リール城塞っていつの時代の建造物??? 17世紀、ですよ?

なんでこんなもの作っちゃったの?

そう思うはずなんですが、思わない。

正解はひとつじゃないにせよ、そこが歴史の面白い部分でしょうに。

そういや、ある観光番組で出演のタレントさんが関係者(奉行所の館長?)に

「なぜこんなものを造ったの?」と質問したら、

「一流国として日本の威厳を見せたかったのでは?」と答えていましたね。

ほかにも「北方警備のため」などという説明も聞きますが、

北方警備のために置かれたのは箱館奉行という役所組織であって、

五稜郭はその奉行所を守る土塁。

平面的な五稜郭が直接北方警備の役に立つわけないでしょう。

そもそも当初は、幕府は資金難で五稜郭築造に20年かけると言っていたわけですからねえ。

170726bugyousho_bourou

突貫工事で造ったらこのありさま。中の立派な奉行所も使用したのは4年?

明治維新後はそんなもん要るか、で

完成から7年足らずで解体。いやあ幕末の大いなる無駄遣い。

ただし、このときの大いなる無駄が見事に観光資産としてよみがえったわけですから、

そこんとこが函館の真骨頂ですけどね。

それを言えば函館山だって50年の長きにわたって、軍の要塞でしたが、

展望台に作り直したおかげで世界を代表する三大夜景になりました。

一般人立ち入り禁止だったおかげでかなり自然が残されていたり、

廃墟好きに注目を浴びたり、副次的な効果もあるわけで、

負の遺産を逆手に取るのは昔から函館の得意技なんじゃないかと。

昭和九年の大火もそうです。

転んでもタダで起きない。そのうち倍返し、みたいなバイタリティ。

170725bugyosho

おっと話を奉行所に戻して、

「こんな広い家に住んでみたい」とか「函館の函って、昔は箱だったんだ」とか

観光客に思わせて500円取るのは、ちょっと悲しい気がしています。

入場料500円の奉行所と、900円の五稜郭タワーだったら、断然後者のほうが価値が

あります。展望だけでなく展示物込でね。

確かにその通り!と函館市民の皆々に賛同されないところにまた

愛のない函館があるんですけどね。

観光客じゃないからタワー行かない、900円もったいない、

って言いますもん(笑)

いやあそれにしても、五稜郭タワーに負けない観光ガイド、を奉行所にもちゃんと

置いたほうがいいと思います。あまりに勉強不足。

問題はそこが以前と比べて「修正されていない」ところ。

この「はこだて人」の修正力のなさを

ここでは「愛の不足」と例えている、わけです。


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2017年8月23日 (水)

はこだてチャウダー、何をいまさらで申し訳ありません…

湯の川温泉の花火大会の観客数4万人は

大ボラだと思いますが、かつてそういうことも

あったのかもしれません。

たった2時間ほどのイベントで、ほとんど花火撮影に

集中していましたが、それ以外の時間帯では

いろいろ人間ウォッチング面白かったですが、

今回は詳細書きません。

ひとつだけ函館市民クイズ。

なぜ函館の花火大会は19時40分とか、19時45分とか

スタートが遅め、なのでしょうか?

 

5、6年ぶりに行ってみて、あることで

「そうそう、昔からそうだった…」と

思い出しました。

 

さて、きょうの本題は

「はこだてチャウダー」でした。

第二の?第三の地元○級グルメを目指して

その定義が登場したのが確か2016年の11月末で、

提供開始が2017年の2月下旬。

7店舗での提供でスタートしました。

その7軒のラインナップを見渡して、

すでに自分が「残念!」の烙印を押しているお店が

3軒も含まれていたので(なおかつ近場にもなかった)

食指が動かなかったのですが、たまたま、

本当にたまたま函館空港へ行ったときに

空腹を感じたので

ターミナルビル3階のポルックスで提供していたのを

思い出して、「チャレンジ」してみました。

 

170818plx_ap

170818plx_ap2

↑着席するまで、たぶん半分以上のお客さんが存在に気づきません

そもそもですね、上写真のどこにも見当たらなかったので、

つい先に「はこだてチャウダー 終了」でスマホ検索してしまいました(笑)

お店として力を入れていないのか、入口のここ(2番めの写真の矢印の位置)に

メニューが出ていました。

ってか、空港の食堂、フツーは何を食べようか、

カレー? ラーメン? ま、いっかと観念してから入店するのが

常ですが、こうして諦めたところに「はこだて空港チャウダー」とさらりと

登場して、「ナニナニ、面白いメニューがあるじゃん」とは

なりませんけどね。

チャウダーですから「スープ」です。

具だくさんのスープがチャウダー。

でそれが1,000円。

170818plx_chauder

それに小さなパンと、超小盛りライス。

塩辛入りクリームチーズ。(写真左上)

チャウダー自体はほんのりカレー味。

で、(道南産の)イカ、ベビーホタテ、切り昆布

(道産の)玉ねぎ、人参、じゃがいも(インカのめざめ)。

そして海老。

味はどうだったか?

それより具だくさんスープに1,000円払うかどうかっていう問題でしょう。

ブログ主、クラムチャウダーとかは大好きですけどね。

大好きでも主菜にはなりません。

最近年齢とともに少食になりましたから、

格別空腹を感じていないときに付き合って注文するなら大いにアリ。

そんなとこです。

レシピには昆布は必須なのですが、がごめ昆布が幅1ミリの切り昆布で

数切れ投入されているのは意図不明。

粘らない微量のガゴメ昆布にどんな役割があるのでしょう。

いじれにせよ、店頭で推しているように見えないところが

なかなかに痛々しい。

店内このとき埋まっていたのは10卓程度でしたが、

同じ商品を注文しているお客さんは見える範囲にはいませんでした。

まあ、そうでしょう。空腹男子やファミリーには向いていません。

左となりの若い男性はナント空港で1,800円の海鮮丼。

出張で朝市に寄るヒマなんかなかったんでしょう、かわいそうに。

右どなりも若い男性でシーフードスパゲティにじゃがバター。

じゃがバター、塩辛抜きで、と指定していました。

自分も二十代の頃は塩辛苦手でしたねえ。嘘みたい。

そんなことも思い出しました。

7店舗の中でポルックスの1,000円がいちばん安価。

ま、原価はともかく地元民・愛されメニューを考案しなくては、と

思うのは自分だけでしょうか?

これじゃイカナポの二の舞???

B級グルメになりきれない函館のプライドの高さのような

気がします。


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2017年8月21日 (月)

この夏3度めの花火大会@函館

前の日までずっと長い間、霧雨が続いていた函館市内。

湯の川温泉花火大会の土曜日からやっと晴れました。

ブログ主、基本的に人混みが嫌いな体質ですが、

花火は別に嫌いじゃないので、写真でも撮っておこうかと

出かけてみました。

170819mthyukei1

人が多くなくて見晴らしのいい場所、

探していたら、こんな写真が撮れました。

久々の好天だったので妙に新鮮でした。

170819mthyukei2

↑徐々に函館山が暮れていきます…

花火写真のほうは手持ちでブレない写真…というのが

ことしのテーマだったので、仕上がりはそれなりでした。

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夜景込みで美しく撮ろうとすると、三脚もレリースも必要だし、

背景選びも慎重にしないといけません。

そこまでの「作品」を狙うなら「花火選び」も必要になってきます。

プログラムも入手できない3000発の花火大会で、

どう撮れれば満足する仕上がりか考えちゃいます。

まあ花火までの距離感と感度と露出の関係がつかめたのは

成果でした。(感度高すぎ、露光時間短すぎ…)

170819fw04ika

↑函館用?のイカ花火、みたいですね。

津軽海峡の波の音を聞きながら花火が始まるのを待つ時間、

これが意外と非日常であることにも気づきました。

残念ながら花火大会当日はイカ釣り船が少なく、

好天を受けて翌日の出漁数のほうが断然でしたが。

それにしても3000発の花火大会に主催者発表では毎年4万人の

人出だそうです。ま、地方都市の花火大会はそんなもんかな。

周辺道路はさすがに大渋滞でした。

1万発単位の観覧席有料の有名花火大会と比べちゃいけません。

全国に解説つきでテレビ中継する花火大会もいくつもありますからね。

でもやっぱり花火はナマだよなあ。

ま、写真をたくさん撮ったのはいいんですが、

ファインダー越しの花火もナンセンスかなと思いましたね。

やっぱり肉眼で見ないと。

そして花火の感想をちゃんと言えるように

なりたいものです。


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2017年8月18日 (金)

「イカのまち、函館」の行く末を憂う

160510ikameshi

森町・阿部商店の人気駅弁いかめし(値上げ)のニュースは

当日はNHKだけで何度も目にしましたが、

民放のネットニュースでも配信されていました。

まさに全国を駆け巡る!という感じ?

NHKの「発売開始76年で初めて!」もポンコツですが

「記録的不漁!」で目を引こうとするネットニュースの体質も

なんだかな~という感じ。

(津軽海峡のイカ漁は)前年=2016シーズン記録的不漁で、

2017シーズンも、もしかしたら更新しちゃうかも???

という流れの話です。

まだ更新していません。漁期は年明け1月まで。

大幅挽回は無理なのかもしれませんが。

そして見落とすべきでないのは、いかめしの原材料は

現状南半球産のイカが主力。ニュージーランドから輸入している

ということです。そのニュージーランドイカの高騰が止まらない。

今朝の函館新聞によれば、7月の函館港の貿易速報では

輸入イカ2.3倍増とあります。毎回読み取りに苦慮するのは

2.3倍増なのは輸入額で、輸入重量は前年比15%増。

つまりは単価が2倍になったということです。

輸入イカの値上がりは22か月連続とのこと。

でもよく考えてみましょう、南半球で記録的不漁なのか?と。

特定の地域でこれだけニーズがあれば、価格コントロールの

動きが出て当然です。

阿部商店のいかめしは「あの」京王百貨店の駅弁大会で

47年連続の堂々1位。売り上げのメインは駅弁大会なわけです。

(あの実演販売ですね)

ここまで積み上げてきたものを、諦めたくないのは人情でしょう。

そこで650円のいかめしが780円になったら、高いから買わないのか、

客が離れるのか?という議論になりがちです。

それをJR函館本線利用客に「どうですか?」と尋ね、

「せっかく北海道まで来たんだし、気にしない」というコメントを

引き出すテレビ局、浅いと言わずして何と言う。

(同じ阿部商店の真空パック商品は939円です)

いっぽう沖漬けマルタイ店主の話としてすでに紹介したように

稚内沖ではスルメイカ好漁と同じく今朝の函館新聞にあります。

7月の稚内港では前年同期のナント15倍!

じゃあ、その水揚げをどう流通させますか?

もし函館でこれを流通させようとすると当然コストがかさみます。

イカだけに品質にも影響があるでしょう。

そういえば、昨日FMいるかのMCが

「いか、いか~」という朝イカの移動販売の声は

「函館の代表的な音」として認知されていると言いつつ、

(生まれてこのかた)聞いたことはないと話していました。

「一度聞いてみたいなあ」

いやはや。ここでもポンコツ登場でしょうか。

声のするところへ行けば聞けるだけの話です。

とある「函館のイカ」をテーマとする地元民運営らしきサイトでも

「たまにテレビで見るくらい」だと。

いやあ、自分も気づくのが遅かったのかな?と思いますね。

160803kawamuraf1

聞くところによると、朝イカの移動販売は現在

カネフト川村鮮魚(湯川町)の3台の軽トラのみのようです。

先日のNHKのローカル線番組での紹介では

根崎~志海苔方面で販売している様子がオンエアされてました。

いまや函館市東部の限られた地域の音、というわけです。

160803kawamuraf2

話はかわって札幌のとある居酒屋。店名を

直接書くとバレバレなので控えますが、いまはなき道南の「町名」を

店名に冠しています。

たまたまその店のサイトを見たのですが、

朝イカよりも活イカが上位、活イカ至上主義をうたっています。

本場函館であがった活イカを札幌まで直送していると。

鮮度が違う!と。

160218ekini_ika2

去年、ことしはどうしているんでしょう。即座にサイトの紹介文

書き換えられませんからねえ。

ある意味、商品価値を高めるための方便です。

それはイカ市場全体のごくごく一部です。

「イカの街、函館」はイカに依存した水産加工業者が多数

存在しているという意味であって、

少なくとも函館の食文化としての

朝イカ、はすでに衰退しきっていると言えそうです。

そ、マルタイの沖漬けも冷凍ですよ。いまどき冷凍を

ナメちゃいけませんが。

もし、万が一函館市民の中にも函館のイカは新鮮さが違う!

という古いイメージのままの市民が多いとするなら、

とんでもない現状認識だと思うわけです。

160805hama_bf_ika

↑奥尻の浜旅館の朝食のイカ刺し、でした

ま、数年前まで自分もその一人だったわけですが(笑)

数年前は津軽海峡でもっと獲れてましたからね。

ぜひ活イカも何月何日の何時にどこで水揚げされたイカか

個体別にタグつけてほしいものですよ(笑)。

突き詰めて言えば、函館の港まで活イカで運ばれてきて、

2~3時間以内に食卓にのぼる朝イカが鮮度的には最高でしょ?

本場函館のイカの最高峰のぜいたく。

それだけじゃ函館のイカ商売、とっくに成立してないって話です。

客もいないんだから。


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2017年8月16日 (水)

沖漬けマルタイで「函館のイカ」を思う

それにしても函館駅をディスるネタには

事欠きませんね。また書きましょう。

さてきょうは

深堀町電停から徒歩1、2分。

住所は柏木町ですが、

沖漬けマルタイでランチをしました。

イカの沖漬け、美味しかったです。

170815marutai

↑イカゴロ、昆布スープ付き。1000円也

初めてではありませんが、前回いつ食べたか

まったく記憶がありません。

え?函館に住んでいてイカの沖漬けも食べないの?

読んでそう思った人は絶賛します。パチパチ。

そうなんです。(スルメ)イカの沖漬け、

意外と縁遠いような気がしますが、違うでしょうか。

店主さんと話しましたが、

出身は羅臼だそうです。

縁あって函館に出店。

 

170815marutai_ent_2

漁師育ちで、日本全国でイカ漁をしてきたそうです。

本格的なイカの沖漬けを見かけないのを嘆いて

函館で専門店を出したとのこと。

自分は以前NHKで見たので、最近のイカ漁は

「津軽海峡よりも羅臼のほうが盛ん」と

ふったところ、

「3年ぐらい前に大きな盛り上がりがあったけど、いまは

そうでもない。ここのところは稚内がアツイ」

と言われました。

とことん漁師目線なのがとても新鮮なお店でした。

昨夏の積丹タビで美国の港で

こんなステッカーを貼ったイカ漁船を見かけたので、

160714kottoipas_ika

山口県の「特牛(こっとい)」の話をしたら、

「いきなりその地名が出てくるかい?」と笑われました。

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150731ikatei

↑一昨年、山口県某所で食したハズレいか刺定食(この日は特牛イカが入荷してなかったと記憶しています)

北海道のイカ漁が6月に解禁になる前に、先に解禁になる

石川県以南へ下るのが常道だそうです。

でも水揚げできる港は漁船によって特定されるため、

魚群との兼ね合いで、さまざまな読みを働かせながら

日本近海をかなり移動するのだとか。

たしかに写真の漁船には新潟、鳥取、島根のステッカーも貼ってありました。

主力はあくまでマイカでも状況によって、わずかながらも

それ以外の漁もするそうで、船上で釣った魚が

港で小銭に変わることもあるのだとか。

「場所によって獲れる魚も変わるし、シイラなんかは南へ行くほど高くなる」

などと話してくれました。

ということは夕方に出港してひと晩漁をして港に戻る、

函館(津軽海峡)のイカ漁も

ごくごく限定的な形態なのだということが理解できます。

店主さんは

「まあ函館近辺には(ポイントを知っている)名人は多いけどね」と

言いながら

「ウチは(いまは)函館で揚がるイカじゃないから」

ということでした。

つまり「ことしの漁は最悪だった去年と比べてどう?」

なんていう地元会話は通用しない場所だったのです。

朝イカがすべてではなく、活イカがすべてではない。

そりゃあ加工業者からすれば当然のことです。

地元で獲れるマイカがもっとも安価で身近だった時代が

終わりつつある、そういうことかもしれません。

それと沖漬けの美味さはまったく別の話。

そういえば同じくイカの水揚げで名高い八戸港では、

朝イカではなく夕(ゆう)イカが目玉と言います。

イカの街を名乗る函館の市民が、こうしたイカ、特に

スルメイカの現況をどう把握しているんだろう?と

思ったわけです。

「最近は全然獲れなくて」

店長に言わせれば、漁師というものはリスクを背負いつつ、

魚群のいる場所で「勝負する」もの。

もちろん船の型にもよるでしょう。

平たく言えば、漁業のあり方にも、それだけの多様性がある

ということです。

そして食べる側・消費する側と獲る側のマッチングでもあるわけです。

この日の夕方、函館駅でのいつもの人間ウォッチング。

「函館って、イカが有名なんでしょ?」

少年が父親らしき人にそう言っていました。

確かに有名なんだけど…いまのところ、そうしか言えないかなあ。

おっとあと二点ほど補足。

その1。

ネットでマルタイをぐぐったら、マルタイで食事をした人が

3人出てきて、いずれも「漁師カレーが美味かった」

確かにメニューにはありますね、カレーも。

もしこれがすべて地元民で、訪問回数1回なら、

とんだポンコツだと思うわけです。

ポンコツその2。

きょう午前のNHKのローカルニュースで

あの森町の阿部商店のイカめしが650円から780円に値上げ、

とのこと。

160510ikameshi_pk

南半球から仕入れる材料イカもことしは高騰していて

やむなくとの話。

困ったもんで「発売して76年、初めて100円以上の値上げ」

だそうです。

まあ「76年」と「初めて」だけがよく届く。

そもそも昭和16年の発売。数か月前に

昭和30年代には70円だったとNHKの記録映像で

見たんですけどね。

価格の変遷に言及せずに、不適切な強調ですな。

ま、値上げ率で言及するほどは過去のデータがないんでしょう。

それにこのイカめしって内税でしょ?

前回の値上げは消費税関連だったかもしれないしね。

 


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2017年8月14日 (月)

誠意と心配り…函館駅前にて

きょうは自分が果たしてその立場になったら、どう思うのだろう?

という話ですかね。

で、その立場に立つ可能性がないから、考えないという話。

まず思い出すのは7月前半某所での

このランチ、刺身定食1200円から。

170713juraku

内容は悪くないと思うけど、1200円でリピートは

どうかなあ…。

確かこのとき湯の川温泉に

エゾシカ出現の話をしたんだよね、このお店で。

170713deer3

↑もう最近は足跡も見かけなくなりました

そう、あまりよいリアクションが得られなかったという話。

けっこう暑い日で

「いつまで暑いんだろう」と言ったら、

「まだ7月ですよ」と返された。

この微妙な会話のミスマッチが、いかにも函館。

でも、このとき自分が思っていたのは、

山があれば必ず谷がある。

8月もこのまま行くはずがない。

ちょっと予想がズバリ当たりすぎで、

夏はどこへ行ってしまった!

でしょう。

毎年が異常気象。

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↑来る日も来る日もこんな函館山…

さて、新幹線ちょい乗りで、不誠実を感じたあとに

思うのは、毎日の夕刻の駅前バスターミナル、

函館山頂行きの案内。

駅前ターミナルでは、函バスと北都交通が

競合しているんだけど、

8月に入ってから山頂が見えない比率がとても高い。

8月に函館を訪れた皆さんはとても残念。

きょうもまた濃霧注意報で、最高気温が20度に届くか届かないか。

函館市民に言わせれば、駅前でどんぶり横丁の背後に函館山を

確認して、今日もだめかあ…てなもんだけど、

知ってか知らずか函館山行・ロープウェー行のバスに乗り込む

人もチラホラ。

これバス乗り場に「現在の函館山山頂です」ってモニタカメラの

画像を置いたら、ドン引きだろうなあ。営業妨害?

●●正直は商売の足を引っ張るか。

問題は

「残念だけど、今日しかないから、話のタネに山に登っておく」

という割り切った観光客がほとんどなのか?という部分。

行ってみてダメだったからお金を払わずに戻ってくる…じゃなくて、

お金を払って行ったけど、やっぱりダメだった…なんだから、

夜景の見えない函館山、せめて料金半額だろう、ぐらいに思うんだけど。

で、函バスのバス停よりも、駅舎寄りで、北都交通のスタッフが、

「ガイド付き夜景バス」の客引きをしている…。

8月と言えばかきいれどき。

でも、この天候。

さすがに「いま登っても見えませんよ」とは言えないし。

もちろん客足はまばら。

まばら、ならいいんじゃないか???

でもある観光客が北都スタッフに話しかけてた。

「きょうは夜景ダメですよね?」

スタッフ曰く

「こればっかりはねえ」

え?こればっかりは登ってみないとわからない???

数時間前は山頂が見えていた???

たぶん自分の聞き違いでしょう。

そんなこと言うはずはない。

リスク承知の商品なんて世の中に山ほどある。

タバコなんてリスクを明記しても買う人はいる。

いや、それとこれとは違うって。

連日こんな天気じゃ商売上がったりだ。

それはわかるんだけど。

170803eki_ootani2

どうもこれがJR駅舎の函館ウェルカム感と

シンクロしているように思えてならない。

ちなみに駅舎1階に五稜郭と函館山への行き方の掲示板があるけど、

利用者は見つけているだろうか? 実に目立たない場所にそれがある。

函館駅から切符を買おうとしてそれに気づく。

五稜郭へ行くには五稜郭駅へまず行かなくちゃ、と思った人が

ついでに函館山へはどう行くか気づく。

どうゆこと?

観光案内所の場所は? わかりやすい? 利用頻度は?

まあ、それを言ったらロトンダデッキを含む駅舎設計の

問題でしょうけどね。

構内でやたら目立つのは大谷クンばっかり。

駅構内に大谷クンだけで何人います?

来季メジャーが決まっても、JR北は大谷推しのまま?

駅舎内の函館圏のウェルカム情報の少なさが、

函館の観光ホンキ度を示しているかもしれない。

それ、函館の? JR北の?

そしてJR函館駅を中継点とした観光客の流れが

新幹線開業前と開業後でどう変わったのか、

相変わらず分析が進んでいない様子。

まさかJR北が函館市の観光に無関心ではあるまいに。

ネット上のとあるデータでは新函館北斗の乗車客数は(一時)

1日平均2100人とあったけど、これが函館駅の1日平均3000人と

合致するはずもなく、

新幹線で本州から来道する観光客をいかに無駄なく市内へ

運ぶかの議論も空転しっぱなしのよう。

北斗市は(何もない)新函館北斗で降ろそうとする。

 

函館市は降ろさずにライナーで連れてきたい。

JR北はどちらの味方でもない、ということ?

もしそうなら、実にくだらない戦いだよね。

早い話がみんな利害がバラバラってこと。

そもそもは函館が北海道の玄関口って昔ながらの発想が

 

間違いのもとなんだろうなあ


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2017年8月11日 (金)

新幹線ちょい乗り商品に苦笑…JR北のスタンス

はこだて検定のテキストによれば、現在のJR函館駅舎は

2003年にオープンした5代目駅舎。ショップや観光案内所、

多目的ホールを備えている、とあります。

多目的ホール???

ロトンダデッキも当初からあったんでしょうね。

(自分が)知らなかっただけで。

ところでネットのニュースで見かけたので、函館駅で探してみたのが

これ。このチラシ。

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「北海道新幹線ちょい乗りパックin木古内」

最初は

「おお、ようやく気づいたか。初年度から前向きにやればよかったのに」

と思ったんですが、

実際にチラシを手に取って見て???

わずか4,380円ですが、これ旅行商品で前日までに要予約2名様からの

ご利用とあります。

そんな大層なもんか?と思いつつ、

もっと具体的なお得感を明記しておくべきでしょう、と

通常料金を調べてびっくり。

函館~(はこだてライナー利用)~新函館北斗~(北海道新幹線経由)~木古内は

2,380円で、道南いさりび鉄道経由の木古内~函館は1,110円。

これに木古内で使える1,000円クーポンがついているわけで、

通常料金合計は4,490円

お得金額はたったの110円。2.4%割引のせこさ。

2名様からの前日予約で利用者はどのぐらいいるんでしょうか?

と思ったら早速、北海道新聞記者の体験取材記事が…。

朝8時45分函館発で9時44分木古内着、木古内発16時32分発で17時33分着。

6時間48分の木古内滞在で、お刺身定食を食べて、町を散策し、

みそぎ体験(3日前に要予約)をしたということでした。

しかもたった13分の新幹線乗車で

「はじめて乗ったけど、もっと乗りたかった…」

とんだポンコツ1日体験じゃないでしょうか。

せっかくの1000円クーポンを使い切らない客はいないでしょうけど、

これを割引金額だと思いっきり勘違いしている人、大募集!

なのかもしれません。

新幹線に乗ってみたいけど、目的を持った旅行する気は全然ない!

そんな人々がターゲットでしょうか。

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↑道の駅「みそぎの郷きこない」

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↑みそぎ浜の佐女川神社鳥居から函館山を望む

もちろん木古内的にはないよりあったほうがいい企画ですけどね。

ちなみにチラシには木古内近郊の(日帰り)温泉情報として、

上ノ国町の湯ノ岱温泉、知内町のユートピア和楽園が紹介されていますが、

バスの接続時間を調べてみると、確かに往復は可能。

バス停から現地まで徒歩と仮定すると、

前者は温泉滞在時間60分、木古内滞在時間3時間55分、

後者は温泉滞在時間最大3時間28分、木古内滞在時間最小2時間、

もしくは温泉滞在時間最小1時間40分、木古内滞在時間最大3時間46分。

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↑知内町、ユートピア和楽園

もちろん別途バス運賃、入浴料がかかる上、事前にバスの時間を

検討しておかねばなりません。昼食の問題もあり、そうまでして

日帰り温泉にこだわるか、とも思いますけどね。

発想はまったくもってイカすニモカのときといっしょですが、

「お得」は何がどれだけ「お得」なのか、購入前に精査する

クセをつけなければ、いけないということです。

そして最大のオチはこの「北海道新幹線ちょい乗りパックin木古内」

チラシのどこにも「お得」とは書いていない、ということです。

必見、オススメとは書いてありますが。

お得と思ったのは買い手の勝手な勘違い、ということでした。


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2017年8月 9日 (水)

JR函館駅のロトンダデッキ

函館市にとってJR函館駅はとても大切な存在…

と思い込んでいる自分が少しズレているのかもしれません。

函館の人口減少、衰退は如実に函館駅の人の流れに

表れているようです。

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2013年のデータしかないみたいですが、函館駅の乗降者数は1日平均6000人ほど。

ちなみにJR札幌駅は18万人、小樽駅は17000人、旭川駅は8800人だそうです。

平日休日のギャップも知りたいところですが、

JR北海道はそもそも最新の乗降者数データを公表しません。

JR東日本には2016年データがしっかりサイトにありますが、

JR北には乗降者を調べるにもひと苦労ということなのかもしれません。

その2013年の乗降者数を見ていくと、駅の乗降者数とは

観光客ではなく日々の通勤通学客で構成されることがわかります。

さっぽろ市営地下鉄の中でもっとも乗降者が少ない

「自衛隊前」でも函館よりは多いわけですから。

本来ならばJRの駅とはそういった地元の人の流れの核になる場所として

機能します。広告や飲食ビジネスは観光よりは日常に比重がかかって

当然でしょう。でもどうやら函館駅は違います。

170803eki_ootani1

毎週2回ないし3回のペースで駅に行くわけですが、

用事がないので行かない場所があります。

それはエスカレーターを上って2階の右側スペース。

いるか文庫のエリアです。

いるか文庫=船と鉄道の図書館とあります。

どちらかというと地元民はお呼びでない系の場所のようです。

でも観光の人の流れがあるとも思えません。

そんな場所でも「はこぶら」はちゃんと紹介していて偉いです。

そのいるか文庫、お客さんが少ないせいか午後4時には閉店です。

まさに視点を変えるとはこのことで駅の2階に上がって

壁面に大きくこんな広告があるのを知りました。

170803wagyu

↑名称は「はこだて」ですが、木古内町の名産です。目立たない場所にあるのはそのせい?

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↑改札通過時は視野に入りませんが

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↑通過後十歩ほど進めば見える広告です



まるでRPGなんかのマップ攻略と同じで、

ジャストにその場所に立たないと見えない広告でした。

列車の時間を気にして急ぐ客の通り道です。

降車客が振り返るとは想定しないでしょう。

さぞ掲出料金はほかの場所より安いのでしょうね。

そしてそこから外へ出る通路があるわけです。

名称はロトンダデッキと言うそうです。

どうやら建築用語のようです。

何が見えるかというと駅のホーム。うーん。

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1枚だけ撮っておくか。風に吹かれてみるにはいい場所か…。

U字型の通路でなかなか不思議な設計意図の建物ですな、JR函館駅舎。

170808deckmap

しかし、なぜ2階のその場所へ上がってみたかというと

これが俯瞰で撮れるかも、と思ったから。

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170803natsumatsuri

ザ・青森の夏祭り。もう終わっていますけどね。

青森ねぶた、弘前ねぷた、五所川原・立佞武多、今別荒馬まつり。

もちろんこの4つの祭り、日程はかぶっています。

どう見るんでしょう? 1年にひとつずつ見るのがよいでしょうか?

JR北的には新幹線に乗って青森の祭りに行こう、という

単純なキャンペーンなのでしょう。

で、その頃、函館市民は港まつりですから、ほぼ関係なし。

つまりですな、函館を訪れた観光客に対して

「ようこそ函館港まつり~」ではなく、「さあ夏だ、青森へ行こう!」

そもそもの違和感はそこです。

実にバラバラなベクトル。

自由で無頓着な「函館」ここにあり!

てなもんでしょうか。


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2017年8月 7日 (月)

おばちゃん個人の感想と客観的事実の境目…

またいずれ詳しく書くときがあるかと思いますが、

「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の件、

別に地元は何も盛り上がっていないというニュアンスも

あるところから聞きました。

今回の構成資産で言えば函館市は13自治体のうちのひとつですから、

決して先頭を切っているわけではないのはわかります。

ほかの遺跡群の「熱」も近いうちに実感してみたいと

思っています。

ちなみに北海道は当該のキャンペーンサイト以外にも

こんな詳しいサイトを作っているようなのでリンクを張っておきます。

北海道・環境生活部・文化・スポーツ局文化振興課・縄文世界遺産推進室のページ

北海道の縄文遺跡が国指定史跡11を含む51の遺跡の中から選抜された5つ

であることがわかります。

話は変わって。

先日こんな主張をしている中年女性がいました。

「函館は人口が4万人も減って夜景も寂しくなった」

誰に対して言っているか。それは市内某所で観光客に言っているのです。

その心は単に人口減少への嘆き、のようです。

「函館には大きな企業がないから働き口が少なく、人口流出が止まらない」

こっちのほうはわかります。

「4万人も減った」もそうですが、それを「夜景が寂しくなった」と

結びつけるあたりがなかなかです。

すぐそばで自分が「そうそう5年間で4%も減ったからね」と

フォローしましたが「4万人減った」のだと聞きません。

この人、実際にその寂しくなった夜景をいつ見たのでしょうか?

夜何時頃の夜景でしょうか?

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↑9月の午後7時の夜景

聞いていた観光客は年配のご夫婦で1か月かけて車で北海道を旅していて、

明日が最終日、とのことでした。次の日、フェリーで栃木まで帰るのだそうです。

「函館で地元民おすすめ場所はない?」と聞かれて、

「空港の函館牛乳のあいす118へ行けばソフトクリームがおいしい」と

アドバイスしていました。

その会話の某所、湯の川温泉に近い場所だったので、

自分は「まあ、ありかな?」とは思いました。

御主人のほうは「ソフトクリーム、いいね」と同意してくれていました。

自分はオススメ→食べ物とは発想しませんでしたけどね。

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別の場面。またしても地元の年配の女性が、年齢が彼女の半分ぐらいの

30代女性に話しかけていました。市電の中ででした。

「函館は食べ物がおいしい」と30代女性が答えると、

「何がおいしかった?」と突っ込みます。

30代女性が「うちの娘(小学生)が北海道の御蕎麦が美味しいって」

そう答えると年配女性は「御蕎麦の味がわかるの?偉いね。でも御蕎麦が

本当においしいのは奈良・和歌山なんだよ。あと信州もまあまあかな」

???

断言してました。

土地の問題というよりは、蕎麦屋の問題でしょ???

「明日はどこ行くの?」の問いにその親子が「大沼へ」と答えると

「あそこはいいよ、行ったほうがいい。自分は何十年も行ってないけど絶対行くべき」

???

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話好きのおばちゃんはいいんです。

話したいことを話せばいい。

でも、相手の反応も見ずに自信たっぷりに話す内容が、

とても客観的とは言えない内容。

知り合いのどうしの噂話と似たようなテンション。

いかにもな函館(人)らしさをそこに見ました。

観光客の皆さん、函館市民は一生懸命おもてなししているつもりだから、

許してね。

って、そんな場面を拾ってくる自分も

函館(人)「らしい」のかもしれん(笑)。


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2017年8月 4日 (金)

五度目の挑戦にも失敗した件について

2019年の登録を目指す、世界文化遺産候補への推薦が

「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)に決まりました。

「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」はまたしても

推薦を逃しました。5回目の挑戦だったそうです。

少し前に「函館に世界遺産は要らない???」と記事を書きましたが、

誤解のないように真意をもう少し詳しく説明しておくと、

構成資産である17遺跡のある千歳市・伊達市・洞爺湖町・青森市・弘前市・八戸市・

七戸町・つがる市・外ヶ浜町・一戸町・鹿角市・北秋田市と比べて、

観光資源的な見地から切迫感がないのでは?という意味合いです。

もちろんあるに越したことはない。

でもそんな中途半端ではダメなんですね。

文化審議会からは常にその「普遍的価値」を問われているようですが、

この17遺跡で過不足ないのか、ということになります。

いやはや、この部分はどうにも。

今回の審議で新潟県の「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」共々

3か所の中で相対的に準備が整っていると見て、

「百舌鳥・古市古墳群」に決定と報道されました。

「各国の文化遺産推薦枠は1年に1つなので有効に使いたい」

という審議会側の意図もあるようです。

決定後の北海道・北東北の首長コメントの中には

「より一層の地元としての機運の醸成」を挙げた人もいたと記憶しています。

機運の醸成が事態を解決するのか…

わかりません。

ただ、そこを取り上げるなら少なくとも、函館市南茅部地区の

大船・垣ノ島の両遺跡はまだまだ胸を張って送り出せる状況にないでしょう。

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↑海岸段丘の上にあって見晴らしはいいです、大船遺跡


自分が初めて大船遺跡を知ったのは一昨年購入した

ミシュラングリーンガイドジャポンの中で。

そのときはは大船→おおふな?と読み間違えてたぐらいですからね。

物は試しと実際に行ってみたのは、翌年の秋。

鹿部の間歇泉公園へ行ったついで。

その時点で縄文文化交流センターはけっこう場所が離れていていること、

その交流センターの付近がどうやら垣ノ島らしいことを初めて知りました。

で、出直して交流センターにも行きました。

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交流センターの展示物の目玉はもちろん北海道唯一の国宝である

中空土偶の「カックウ=茅空」。

でもカックウが発掘されたのは著保内野(ちょぼないの)遺跡なんですね。

数々の展示物を見ていくと、まあ遺跡の名前が多様でびっくり。

南茅部って遺跡だらけ???

そこで受付のお姉さんに聞いたんですよ。

「それぞれの遺跡の分布地図は展示しないの?」

すると返ってきた答えは

「おっしゃる通りですが、いろいろ問題がありまして…」

つまり遺跡としての保存が進んでいるのはごく限定的で、

埋め戻してしまった場所も多いのだとか。管理面の問題もあるような

ニュアンスでした。

そもそも道路工事(国道278号バイパス)等々で、発見された

経緯があるわけです。

手元のはこだて検定の公式テキストによれば、

南茅部地区だけで、すでに国の史跡に指定されている

大船・垣ノ島以外に、カックウの出身地・著保内野、八木B、

臼尻B、臼尻C、ハマナス野などが地図に載っていました。

南茅部地区以外にも函館空港の滑走路延長工事で見つかった

中野A、中野B遺跡も縄文時代の遺跡です。

ほかにもたくさんの遺跡が存在していて

もう函館周辺の遺跡をインプットするだけでかなり大変な

ことがわかりました。

まあ、ほぼすべてが意図せず発見されてしまった

ということになります。

遺跡保存のためにはそれなりの手間も必要で、

その価値を検討した結果、2遺跡が国の史跡指定を経て、

世界文化遺産候補の構成資産になったというわけですね。

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↑垣ノ島遺跡から出土した足型付土板。1歳前後の子どもの足型のようです。

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↑南茅部周辺の遺跡からの出土品

いずれにせよ、万人がその価値を理解し、世界文化遺産への

登録機運を高めるのは生易しいことではありません。

あらゆる利害が絡みます。

先日、文化審議会の結論に先駆けて、NHK北海道が

北海道ヒストリー・北の縄文として、

キウス周堤墓群(千歳市)、北黄金貝塚(伊達市)、入江・高砂貝塚(洞爺湖町)

の3遺跡を含む北海道5遺跡の5分程度の紹介番組をオンエアしていました。

縄文人が1万年以上の長きにわたって、自然環境と融合し平和な生活を送っていたことに

価値がある、と説明されていましたね。

現実として暫定リストに掲載されているわけですから、正直なところ

次回こそはぜひ、と思いますが、

まだまだキャンペーンも不足ということでしょう。

関わる自治体が4道県13と多いので何とかなるという問題でもなかったわけです。

残るライバルは佐渡。

きっと石見銀山が行けたんだから、佐渡が行けないわけがないと

向こうは思っていることでしょう(笑)。

大阪の仁徳天皇稜と比較すると縄文遺跡は

ビジュアル映えしないだけに、これからも

なかなかの苦難の道のように思えますが、

ここまで来たら降りられません。

最後までやり遂げるしかないですね。


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2017年8月 2日 (水)

とっても落ち着きのない青い鳥…オオルリ

鳥好き初心者に人気のスターは、

まずカワセミ。毎日現れるわけではありませんが、

近所の川ではレギュラーです。

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きれいな羽色ですがかなり小柄なので

鮮明な写真を撮るのはなかなかに難しい。

あと、光の加減でけっこう色味が変わるので

面白い被写体です。

カワセミ同様、鳥好き初心者に人気があるのが

夏鳥のオオルリ。

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函館(北海道)には5月ぐらいにやってきます。

去年まではチラ見レベルにとどまりましたが、

ことしは何度も何度も拝ませていただきました。

きれいなオスばかりでなく地味なメスも。

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見晴公園ではキビタキがうるさく追いかけて?

5月の後半にはなかなか姿を見かけなくなりましたが、

また最近戻ってきているようです。

オオルリもヒタキの仲間なので、ノビタキ・キビタキほど

ではないにしろ、警戒心が強いわりには

ちょっと間抜けなキャラだということを

撮りながら知りました。

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写真を撮る側は青く綺麗な鳥に撮りたいのですが、

本人にはそう撮られる意識はなく、

必死感漂う囀り方をします。

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頭の毛を逆立てているのはオオヨシキリ並みの必死さ。

かと思えば、尾を立てて、嘴を鳴らして怒ります。

誰だ!俺の縄張りに入ってくるのは!

てなもんです。

見晴公園のメイン順路の上の松の枝で

そう主張するわけです。

こっちもキビタキと競うと負けるのに…と

思いつつ、縄張りセンスのない個体もいるもんだなあ、

と感心するわけです。


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