現実を自分の近くに引き寄せてみる…函館山は野鳥の宝庫???
何事も
なるほど、そう思う人もいるんだ、確かに。
と受容する範囲の問題だったりします。
もちろん、そういうつもりで言ったんじゃないぞ、
もあり、
どういうつもりで言ってんだ?
もあるでしょう。
まあ、予防線です(笑)。
たとえば自宅から歩いて行ける範囲に
季節ごと、さまざまな野鳥が訪れていることを
知り、興味を持ちました。
ただそれも慣れるにつれ、
「いつもの○○」となりがちです。
写真を撮るだけでなく、ちゃんと観察すると
いつもの○○でも、
理由があってけっこう興味深い行動をとっていたりします。
とはいえ単にそれを見るためにわざわざ
出かけていくか、だけの話です。
たとえ徒歩10分の場所でも。
慣れてしまったら「散歩のついで」ぐらいの気楽さが
いいと思うわけです。
たぶん宝来町あたりに住んでいれば、
ちょっと散歩の気楽さで函館山にも行けるんでしょうね。
残念ながら、現状そうではない。
函館山に鳥でも見に行く、という気分になることは稀なわけです。
いま手元に、多くの人がご存知の「はこだて検定」というものがあります。
この立派な公式テキストブックの第3章76ページによれば、
函館山で1年間に観察できる野鳥の種類は、過去の観察記録を
ひもとくと150種とあります。このなかには稀にしか見られないもの
も含まれているので、普通は100種と書いてあります。
このうち30種が留鳥、つまり渡り鳥ではない年間を通じて観察できる鳥
とあります。残りは夏鳥もしくは冬鳥で、夏鳥のほうが冬鳥よりも
やや多いとあります。そして50年以上前に国の特別鳥獣保護区に
指定されている、となっています。
ところがいろいろ探してみても
その具体的な資料にはなかなか行き当たりません。
麓のビジターセンターには
山で見ることのできる野鳥の写真シートが
こっそり置かれているようですが、
野鳥情報のアップデイトは極めて不明瞭です。
そもそも留鳥30種は何を指すのかということです。
これは見晴公園その他、近所で観察できる鳥と照らしあわせると、
函館山にしかいない留鳥というのは考えづらいものがあります。
函館市内と範囲を広げるなら、
その広いエリアで見られる野鳥と函館山で見られる野鳥
の種数は違って当然で、前者のほうが多いに決まってます。
公式テキストブックには留鳥の例としてこうあります。
シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、アカゲラ。(4つだけ)
いずれも見晴公園でよく見る鳥です。
この流れで言うと、ゴジュウカラ、ヒガラ、ハシブトガラス、
トビ、スズメ、ヒヨドリなどは当然含まれるでしょう
オオセグロカモメやミサゴ、ハヤブサなども数えるかもしれませんが、
これらは登山して観察できる鳥ではないわけで、海上から函館山を
4分の3周するなら、山系、森林系ではない海上・海岸に分布する、
ウミウやハクセキレイ、イソヒヨドリも見られるかもしれません。
これも函館山へわざわざ行って見る鳥とは思えません。
市内の別の場所でもいくらでも見つかります。
何を言いたいか。
そういうことにしてあるだけで、函館山の野鳥情報は
誰もリアルタイムでフォローしていない、推測であり不明なのです。
「留鳥30種」は実際にそういったリアルな情報を必要とする人はいない、と
見なした上でのアバウトな情報だと痛感します。
これが夏鳥、冬鳥の渡り鳥の部類になると、もっとアバウトになります。
たまたまその日、さえずりを聞いた、写真を撮ったをすべて
「観察記録」とすれば、函館山で「過去50年間で」観察された野鳥は
150種にのぼるというのも全然不思議ではありません。
でも特定の時期に函館山に登ってみて
観察成果が期待できるかどうかはまったくの別問題です。

↑函館八幡宮付近にいたエゾムシクイ、もしくはメボソムシクイ。
鳴き声で確認しないと外見では区別できないそうです。
鳴き声に注意してませんでした。失敗。夏鳥。
それを実感するために、5月に3回ほど函館山とその周辺に行ってみました。
出会ったのは声による推定も含め、キビタキ、メジロ、ハシブトガラ、
センダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、ウグイス、ホオジロ、ミサゴ、
シジュウカラ、コサメビタキ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、シマエナガ、
カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス、そして伝書鳩(笑)。
夏鳥が多数含まれていて、けっこう多いと思う人がいるかもしれませんが、
これらのほとんどはことしになって函館山以外でも会うことができた鳥でした。
写真が撮れたのごくごく一部。
実はいちばん会いたかったのはルリビタキなのですが、春は4月下旬の一週間ぐらい
しかいないようです。見晴公園でベテランカメラマンに聞いたところ、
見晴公園でも「見かけるが居座らない。せいぜいこのあたりは数日ではないか」
とのことでした。
津軽海峡を渡ってきた渡り鳥、特に小鳥はいったん函館山に隠れて体力を
回復し、さらに北海道の奥へ移動していきます。そして気に入った場所で
繁殖活動をします。キビタキやニュウナイスズメのように見晴公園で
子育てをするのもいれば、ただ通過するだけのものもいるわけです。
苫小牧にいる夏鳥も、札幌にいる夏鳥も、釧路にいる夏鳥さえも
こうして道南を通過しているかもしれません。
会える確率は知れてます。
こうしてそれぞれの鳥の特徴を知ることで面白くなるのが野鳥観察で、
だから興味のない人にはちんぷんかんぷん、覚えることが多すぎると
敬遠されるのでしょう。
結局のところ「函館山150種」はきわめて無責任情報ということ
を実感した話です。それが100種でも意味はいっしょでしょう。
自然豊かな函館山で野鳥観察、は不向きな話です。
ところで七飯町のHPを見ると年間を通じて見られる野鳥は
225種と書いてありました。町のサイトに
その225種を具体的にリストアップしためちゃくちゃ詳しいPDFが
アップされていました。
そこで興味深かったので6月上旬に大沼にも行ってきました。
衝撃的な結果でした。
イチゲンさん、お断りな話でした(笑)。
たまたまある著作物に掲載されている松倉川近辺で見られる
野鳥102種のリスト(20年前のもの)も
持ち合わせているので、それとも比較すると信ぴょう性が
まちまちでとても参考になります。
失敗も含め、何事も体験して実感する、は大切です。
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