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2017年6月 5日 (月)

さて、函館、観光入込の質も問いたいと思うわけで…

さて、どういった要素があれば

観光地のリピーターは増えるのでしょうか。

はい、手軽に行けるのがイチバン。

だとすると、函館はたぶん無理です。

いや羽田空港に近ければ、空路を使えば

函館は時間的に近いです。

東京に住んでいたころ、茨城や栃木の奥に行くのと、

函館の実家に帰るのでは気軽さがまるで違いました。

「慣れて」しまえば、ね。

JR東の「四季島」にしろ、さまざまな豪華客船にしろ、

「富裕層」に期待する向きもあるのでしょうが、

それはごく一部の業者ではないかと思います。

ま、ホテル業界は関係ありません。

あ、「四季島」のプランだと登別とニセコはホテル泊だそうです。

でも月に何回も「四季島」来ません。

最初、毎日来るのかと思ってました。豪華列車。

それでこういった富裕層は函館の夜景を見ません。

滞在半日で次へ移動です。

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そういうありふれた行程は組まれていないようです。

もう何度も函館に来ていて「見飽きた」のならそれでも

かまいません。どうでしょう、富裕層の方々。

旅のスタイルは人それぞれですが、

気の合った誰かと「どこか」へ行けばいい、という旅スタイルの

人って面倒くさくないほうがいいんですよ。

ハプニングや小さな苦労と無縁な旅がいいわけで。

至れり尽くせりでラクチンな旅に大枚を払います。

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例えば手元に首都圏発のJR東の「大人の休日倶楽部」の

冊子にオリジナルプランがたくさん載っていますが、

予約のとれない人気列車や、人気宿に泊まれる!

が一大セールスポイントです。旅行「商品」ですからね。

その中で印象に残ったのが、

初日夕刻、東京から寝台特急カシオペアに乗って

青森まで行き、八甲田山へロープウェーで登り、青森市街を一望。

城ケ倉温泉で日帰り入浴。その後フェリーで函館へ行き湯の川温泉泊。

翌日はベイエリアを散策し、午後は大沼へ。散策した後、

北海道昆布館を経由して新函館北斗から新幹線で帰京。

これで2泊3日、夫婦2人で27万だそうです。

函館山は? 2日目の夜でも3日午前の自由行動でも

無理すれば登れなくはないですけど、

「今回はカシオペアがメインなので、函館山はパス」

みたいなプランです。それでも最終日は昆布館には寄って、

お土産を買わなくてはいけない。

ツアータイトルに「…運河の街函館と湯の川温泉」

とあります。

最初、運河の街とあったので2泊3日でどうやって小樽まで?

と思いましたよ。

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↑七財橋から。運河と言えば運河ですが

もちろん函館の人間が函館の魅力を伝えよう、という

行程ではありませんから、しかたないのです。

それでも函館に来てくれるだけマシという時代は

終わっていると思うんですけどね。世界的なクチコミサイト、

トリップアドバイザーを見ても、

定番は1に函館山、2に五稜郭、3、4がなくて

5はなんとなく元町界隈という人気状況。

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函館というブランドがだいぶ浸透したのはわかりますが、

じゃあどこが魅力?と聞かれて

「とりあえず来てみた」という観光客が圧倒的に

多いのではないかと思います。

そう、先日はある年配のご夫婦が

「函館に温泉があるんだね」と市電の路線図を見て

会話してましたとさ。

よく調べずに来れちゃう観光地はとりあえず一流…

かもしれません(笑)

いまどき日本国内なら温泉はほぼどこへ行っても

あるんです。まあ旅慣れない人の感想です。

リピーターを増やす、ということは旅慣れた人にも

評価されるということ、だと思います。

日が暮れた頃、函館の駅前で

「きょうは夜景が見えるでしょうか?」と

案内所で質問している人ばかりをターゲットにして

いても始まらないと思いますけどね。

ただし、これと冬期に雪を見に来てくれる

アジアのインバウンドの方々へのおもてなしとは

別だと思いますよ。

やっぱり下半期は特に海外の方々に頼ることに

なります。

その点、クリスマスファンタジーや冬花火は

定着しつつあって好ましいとは思うんですけどね。

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↑冬花火2017


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