さて、函館、観光入込の質も問いたいと思うわけで…
さて、どういった要素があれば
観光地のリピーターは増えるのでしょうか。
はい、手軽に行けるのがイチバン。
だとすると、函館はたぶん無理です。
いや羽田空港に近ければ、空路を使えば
函館は時間的に近いです。
東京に住んでいたころ、茨城や栃木の奥に行くのと、
函館の実家に帰るのでは気軽さがまるで違いました。
「慣れて」しまえば、ね。
JR東の「四季島」にしろ、さまざまな豪華客船にしろ、
「富裕層」に期待する向きもあるのでしょうが、
それはごく一部の業者ではないかと思います。
ま、ホテル業界は関係ありません。
あ、「四季島」のプランだと登別とニセコはホテル泊だそうです。
でも月に何回も「四季島」来ません。
最初、毎日来るのかと思ってました。豪華列車。
それでこういった富裕層は函館の夜景を見ません。
滞在半日で次へ移動です。
もう何度も函館に来ていて「見飽きた」のならそれでも
かまいません。どうでしょう、富裕層の方々。
旅のスタイルは人それぞれですが、
気の合った誰かと「どこか」へ行けばいい、という旅スタイルの
人って面倒くさくないほうがいいんですよ。
ハプニングや小さな苦労と無縁な旅がいいわけで。
至れり尽くせりでラクチンな旅に大枚を払います。
冊子にオリジナルプランがたくさん載っていますが、
予約のとれない人気列車や、人気宿に泊まれる!
が一大セールスポイントです。旅行「商品」ですからね。
その中で印象に残ったのが、
初日夕刻、東京から寝台特急カシオペアに乗って
青森まで行き、八甲田山へロープウェーで登り、青森市街を一望。
城ケ倉温泉で日帰り入浴。その後フェリーで函館へ行き湯の川温泉泊。
翌日はベイエリアを散策し、午後は大沼へ。散策した後、
北海道昆布館を経由して新函館北斗から新幹線で帰京。
これで2泊3日、夫婦2人で27万だそうです。
函館山は? 2日目の夜でも3日午前の自由行動でも
無理すれば登れなくはないですけど、
「今回はカシオペアがメインなので、函館山はパス」
みたいなプランです。それでも最終日は昆布館には寄って、
お土産を買わなくてはいけない。
ツアータイトルに「…運河の街函館と湯の川温泉」
とあります。
最初、運河の街とあったので2泊3日でどうやって小樽まで?
と思いましたよ。
↑七財橋から。運河と言えば運河ですが
もちろん函館の人間が函館の魅力を伝えよう、という
行程ではありませんから、しかたないのです。
それでも函館に来てくれるだけマシという時代は
終わっていると思うんですけどね。世界的なクチコミサイト、
トリップアドバイザーを見ても、
定番は1に函館山、2に五稜郭、3、4がなくて
5はなんとなく元町界隈という人気状況。
じゃあどこが魅力?と聞かれて
「とりあえず来てみた」という観光客が圧倒的に
多いのではないかと思います。
そう、先日はある年配のご夫婦が
「函館に温泉があるんだね」と市電の路線図を見て
会話してましたとさ。
よく調べずに来れちゃう観光地はとりあえず一流…
かもしれません(笑)
いまどき日本国内なら温泉はほぼどこへ行っても
あるんです。まあ旅慣れない人の感想です。
リピーターを増やす、ということは旅慣れた人にも
評価されるということ、だと思います。
日が暮れた頃、函館の駅前で
「きょうは夜景が見えるでしょうか?」と
案内所で質問している人ばかりをターゲットにして
いても始まらないと思いますけどね。
ただし、これと冬期に雪を見に来てくれる
アジアのインバウンドの方々へのおもてなしとは
別だと思いますよ。
やっぱり下半期は特に海外の方々に頼ることに
なります。
その点、クリスマスファンタジーや冬花火は
定着しつつあって好ましいとは思うんですけどね。
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