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2017年6月28日 (水)

単なる初夏の大沼、秀峰駒ケ岳…という小旅行でした…

七飯町で見られる野鳥が225種という話を書きます。

町のサイトに資料がアップされています。

日本鳥類目録第7版には633種が記載されていて3分の1以上が

見られるという「ふれこみ」です。

その資料には、

「多い」「普通」「少ない」「稀」の4段階の頻度、

森林帯、平地林、湖岸、原野、アシ原、草原、農耕地、

河川、渓流、水辺、灌木林、ガレ場、亜高山帯、市街地、

水田、湿地、湖岸林、河口など

主な観察場所が細かく区分されています。

さらにそれらは1~12月と

月別に一覧になっています。

データは2013年とあります。

「稀」は何十年の間に最低一度は観察されたレベルである可能性もあり

あてになりません。初回の目標は6月に「多い」とされている種を

どれだけカバーできるか、と考えました。

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↑早朝、大沼公園ではなく大沼駅からのアクセス。絶妙に雲がかかった駒ケ岳

最初にリストは熟読してイメージトレーニングをしてから出かけました。

もちろん大沼だけが七飯町ではありません。

七飯町は峠をはさんで函館側と森側に分かれており、どう考えても

平地より山林のほうが多いロケーション。

アクセスできないエリアのほうが圧倒的に多いのは承知の上です。

それにしても七飯町の河口、亜高山帯とはどこを指すのでしょうか。

ガレ場とは駒ケ岳の山頂付近?

この資料は区分もいろいろ無理があるようでした。

七飯町の特色をふまえての区分かどうか確信が持てません。

もちろん手がかりを求めて彷徨うのが目的なので、過大な期待は

持ってないわけですが、225種のリストはほぼ役立ちませんでした。

冬季に白鳥セバットへ行くのがいちばん手堅いのを知ってて、

わざわざ変化の乏しい6月に訪れたわけですから。

唯一この時期函館ではもう出会わないこの鳥がいただけで、

170613magamo1

170613magamo3

↑マガモのつがいと親子。函館のマガモは北へ帰りますが、大沼には

夏を越す個体が多いようですね。

普通に楽しい湖畔一周となった次第です。

ただ特に誤算だったのは森林公園。セミ鳴きまくりで野鳥の気配を

感じることはなかなか難しく、1時間で

アオジ、アカゲラ、センダイムシクイ、オオルリをそれぞれ

チラ見した程度であとは蚊に刺されまくりでした。

ここで栃木から来たご夫婦と話しましたが、

いい出会いはないようでした。

まあ駒ケ岳の写真をいろいろ撮れたのでよしとします。

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リストにある「多い」がどの程度のもので、過去の記録からは

保証されないことと、実際人間が活動している限り、自然環境は

変化し続けているのでは?と思ったわけです。

町の公式データとしては函館に負けずお粗末だなという感想。

それがわかっただけでも意義がありました。

※観察種数としてはゆうに20を越えますが、ありふれた種類ばかり、

かつ写真を撮れたレベルが非常に少なかったのでフィールドノートは省略

とはいえ、道南も奥に入ると「あっと驚く」出会いが

あるようですが、これちょっとやそっとでアクセスできないのが

前提なので、観光資源としてそのために開発すべきではないし

活用するには慎重であるべきでしょう。

自らがマイナーな目線に立てば、

こうしたマイナーな目的の「観光客」も大切にしたほうがいいと

思ったりします。野鳥ブログけっこう多いようですし、

高齢化社会が進行する中、ニーズはそこそこあるようにも

思います。

そういえば、去年の1月に白鳥を見に行ったとき、

とある有名?な地元のレストランで

「久々、何十年ぶり、白鳥を見に来た」と話したら、

「もう来ているんでしたっけ?」というリアクション。

1月ですよ。湖面が氷結する前に来るでしょう、普通。

まあ、鳥インフルが話題になる昨今、自治体としては

野鳥観察で観光を引っ張るのはリスクが高いんだと

思いますが、それにしてもなかなかに悲しい

地元の反応だったのを思い出しました。

そういえば函館近辺のブログでも、大沼のハクチョウたちが

そこで冬を越す組と、経由するだけの組がいることをしっかり

把握していないかのような記事がありました。

せっかくのラムサール条約湿地としては、もう少しそこはしっかりした

ほうがいい気もしますけどね。

限定されたごく一部をアクセス確保して、しっかり開放するのが

現状最善かもしれません。

自然保護と観察の態勢については

函館山のことがあるので強くは言えませんけどね。


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