慣れないことには慣れるだけ…
慣れないことは、慣れるだけ。
どうすれば観光で多くの人たちがやってくるか。
そこには多様な戦略があるのでしょう。
お金を落としてくれればいい、という考え方ももちろんあります。
函館を訪れる9割以上の観光客は一生に一回しか訪れないのだから、
リピーターは意識しなくていい。
もしかしたらそういう意見もあるのかもしれません。
そういったおもてなし精神の欠落は函館に限った話では
ありません。
端的には道南で函館のレベルを上回る観光ホスピタリティを
感じる町はないと思います。
相当に旅慣れていない観光客にも出会います。
観光の人もいろいろな場所から訪れてくれているのでしょう。
旅慣れていない=訪れた街の地理を理解して行動する習慣がない、
とでもいいましょうか。
印象に残っているご夫婦がいました。
駅前のバスの案内所。
バスの案内所で「昭和の最寄り駅」を尋ねます。
案内係は「しいて言えば五稜郭」と答えます。
この時点で明らかにコミュニケーション不全です。
駅=市電の停留所?
いや、そこまで話が進んでいません。
案内係は「昭和まで車で10分」と付け足します。
会話がかみ合っていないので、おせっかいに横入りしてみました。
「昭和と言っても広いですよ」
するとご主人は「大丈夫です」と言い、「歩こうと思っていたけどな」
と言います。
目的地が明確で、真剣に歩こうとするなら「地図」を探すはずです。
「最寄り駅」という段階で、迷子な夫婦です。
実はGEOに行きたかったそうです。
くどいですがここはバスの案内所です。
この旅慣れてなさ=観光に不慣れは似ていると思います。
こんなこともありました。
一斉に二十人近い乗客が函館駅前で降りようとしました。
自分の目の前に着席していた年配女性の二人連れ。
「あ、終点?」と席を立ちかけます。
終点ではないですよ、駅前ですよ、と声をかけると
「あ、そうなんだ」と言います。
どちらまでですか?と尋ねると
「ホテルまで」
駅前のホテルですか?と聞くと
「えっと、どうだったかなあ。そうかもしれない」
旅慣れていない人というのはそういうもので、
降りる場所を意識せずに乗り物に乗ります。
観光に意識がない人も同じだと思います。
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