見えてくる問題点は対観光と同質のようで。
質を問うたとき、コストの問題が無視できないのはわかります。
ただそればかり気にしていると、理想へ向かうマインドも
欠落していく、と思うわけです。
さて以前、千葉県習志野市の谷津干潟に行った話をブログで書きました。
書いて以降2回、都合3回訪れて、函館では会うことのできない
野鳥を見て撮ってきました。
東京湾に残されたこの干潟はラムサール条約に指定されていて、
野鳥情報は頻繁に発信されています。種類が多いのはシギ・チドリが
通過する5月、10月のようです。
公園一帯の管理は西武造園という会社が請け負っていて、
谷津干潟自然観察センター(入場有料)のサイトにもそうあります。
定期的に地元の小学生も訪問させて、干潟の性質をちゃんと伝えている
ようで、国内の観察スポットの中ではかなり初心者に優しい
施設のように思います。ブログで定期的な情報発信もされています。
それに比べるとかわいそうですが、
公園管理が主たる業務であって、市民が自然と親しみ、自然を学ぶ施設が
函館でこうも貧弱なのは、そこに関心がないからなんでしょうね。
(駅前のみらい館もこういう発想が取り入れられていれば評価できるのですが)
もちろん函館に限ったことではありません。
函館市民の森の野鳥暦、
※未調査であるが、函館山・見晴公園と同じような環境と推定し作成。(H15.12)
のいいかげんさ。
でも見晴公園のページには
花暦はあっても野鳥暦はなく、わからないものは掲載できない、ということのようです。
そして函館山のページには
別な野鳥暦が載っていて留鳥8種を含む合計23種で
市民の森よりも少ない数。
スズメやハシブトガラスは野鳥ではないので除外されているようです。
シジュウカラまで省かれていて、ハシブトガラとコガラも区別がついて
いないようです。観察時期の分類もかなりアバウトみたいです。
この不整合を見れば、管理の姿勢がよくわかります。
(ちなみにハシブトガラは北海道固有種で道内では多数派。外見だけでコガラの区別はかなり困難、自分の感触では8:2ぐらいの比率?)
ほとんど参考にならないでしょう。
確か道南にも日本野鳥の会の支部がありますよね?
もっと連携すればいいのに。
そういえば、思い出しました。
見晴公園の緑のセンターで、
野鳥の会のメンバーがプロモーションをしていた日がありました。
秋のMOMI-Gフェスタの時期だったですかね。
いろいろ話を聞きましたが、以降も
年間を通じて見晴公園でこんな野鳥に会える、という方向の情報は
発信される気配はないようです。
野鳥の会支部は年1回5月上旬に観察会を実施しているようですが、
公園を管理する側との連動はなさそうです。館内には
一部のカメラマンが提供したカラー写真がずっと前から展示されている
ようですが、ハチジョウツグミとかコマドリとかベニヒワとか
年間を通じての常連に含まれない、撮ったら「よっしゃあ!」なレア野鳥を
一般人に見せても始まらないと思うんですけど。
それこそ「こんな珍しい鳥にも会える!」という錯覚を狙っているのかも
しれません。
まあその気のない(関心が薄い)方々に何を言っても無駄でしょう。
公園スタッフ、来園者にちゃんと挨拶をすることだけは実行されているようなので
そこは評価します。
怪しい人物と思われないようにこちらも挨拶を返します(笑)
↓一年前から掲示されているこの注意書きも、しっかり生態系を把握した上では
なさそうです。臭いものにはフタ方式。
リスクがあることをすべて禁止することが良策なのかは、
全国の類似施設を比較すれば自ずとわかります。
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