北海道新幹線開業効果はやはり限定的だった?PART2
観光客が立ち寄り、滞留する施設として、道の駅は有効だと
いうことになっています。
あくまでもこれは乗用車の移動が主流になっているから。
高規格道路がどんどん整備され、この傾向は
強まるばかりです。
ただし、新幹線との連動を考えるなら
新函館北斗からの2次交通手段がなさすぎます。
まあ新函館北斗の駅前に真っ先にできたのが
レンタカーの営業所、というマーケティングは
間違ってないと思います。
新函館北斗から大沼まではけっこう近いので
大沼を楽しんでから函館というパターンもありなわけです。
ただ七飯町の道外客入込は前年比102%。
伸び率では下位。
これも実は北海道新幹線との連動はいま一歩のようです。
インバウンドが多いようなので、立ち寄り比率は海外客のほうが
高いのでしょうか。
となると、函館市・北斗市・木古内町以外の
新幹線との連動は開業初年度にもかかわらず、
さっぱりだということです。
特徴的なのは
松前町→道外客入込前年比87%(最下位)
森町→道内・道外入込前年比94%(最下位)
江差町→宿泊者数前年比74%(最下位)
そして興味深いのは
道外客比率を見ていると
宿泊者数が減少している長万部・八雲の
道外客比率がそれぞれ33%、30%もあること。
そのヒミツは長万部には東京理科大の基礎工学部のキャンパス、
八雲には北里大学の牧場があるからでした。
観光客入込「推計」のヒミツがここでもわかりますね。
そういえば、古い話で
太川陽介・蛭子能収の路線バスの旅、で長万部に途中下車
したシーンを思い出しました。
日帰り入浴したシーン。
2008年10月オンエアでもう10年近く前の番組ですが、
その時点で温泉街までの導線に「なんだこれ~」と
言われてました。昨年の夏、同じ場所に行って思いましたが、
その当時と変化はなく、
跨線橋から見るJR函館本線と長万部駅が
ベストビューという見解には変わりありません(笑)。
観光のニオイをまったく感じない町でしょう。
ま、途中下車したらかなやでかにめしでも買いますか。
ぐらい。
ことしも松前に負けずに「桜推し」でしたが、
それだけでは…。
世界遺産登録を目指す縄文遺跡もあるし、
榎本・土方軍の上陸の場所もあるのに、
上陸碑最寄りの桂川駅は今春、廃止になってしまいました。
しますけどね。大沼から見るのとは全然別の山に見えます。
まあ、観光に興味のない人が多いのでしょう。
予算がないからいろいろやらない気持ちは
わからなくはないですけどね。
観光のキモチを盛り上げ合うだけでも
かなり厳しい状況になっていることが
北海道の観光トップシーズンの上半期の推計からも
読み取れて残念です。
めげずに頑張りましょう、なんですけどね。
北海道の下半期のデータが出揃ったらまたチェックしたいと
思ってます。
いま第三四半期(10-12月)の概要がアップされてますが、
広い北海道、観光入込の概念にも問題があるようです。
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私は月に数度は新幹線を利用し通勤電車のように使います。乗るのは新函館北斗駅からがほとんどです。以前、無料だった屋内駐車場が有料になり、外の無料の駐車場に多くの車が駐車していますが、雨が降ったり吹雪いているときは駅まで歩くのに舗装していない除雪していない道を歩くのは非常に辛いものがあります。更に、全国各地の新幹線駅を利用した経験から言うと、ショボい駅上位に入る使いづらさを感じます。あの、無駄な北斗市観光案内所。分かりづらい土産店。隣接するホテルの土産店は空き店舗ばかり。ホームを降りると、南口と北口の表示がありますが、バスもタクシーも満足にない南口は必要なのかと?そして、函館方面へ行く国道へ抜ける道は地元の人間でも迷いそう。特に夜間は真っ暗な道に道路案内がなく国道はどこだと迷いそうになります。
駅前には7軒のレンタカー店、ホテルは今の所一軒だけで夜は真っ暗。駅前のホテルに宿泊し函館山の夜景を見にゆくのは非常に困難、周りに満足に飲食店もない駅前で夕食が満足にとれるのか心配です。札幌までの乗り継ぎ客は、スーパー北斗の車内販売が無いので、乗り継ぎの合間に弁当と飲料水の仕入れが必要です。東京からの便は青森までは混雑しますが、そこから先はいつも一両に数人のガラガラ、これは新幹線以前からの状況です。青森を過ぎ乗務員がJR北海道に変わると、乗務員の人数も減り案内もぎこちない、おいおい青函トンネルは大丈夫かよといつも心配になります。なお、岩手盛岡近辺を通ると急に縦横に揺れ出しますが、線路を所有するところがJRでなく借りて走っているそうで、管理状態が違うからかもしれません。何れにしても、東海道や山陽に比べ、グーリン席を使っていても騒音も大きく乗り心地も悪い北海道新幹線、WiFiは郡山を過ぎると断続的に繋がりますが、八戸を過ぎると青森以外ほぼ絶望的。北斗市は、観光案内所まで作って新幹線駅に力を入れているようですが、いずれ、北斗市は素通り、終着駅が通過駅になってしまうのに、我が街の駅だと駅前造成に力を入れる姿は滑稽そのものです。
東北の大きな街の新幹線駅の周辺が賑やかになるには10年程度かかっているのですから。北斗市観光案内所は欲張り過ぎでしょう。田んぼアートもいつの間にか消え駅の北口も紛らわしいから潰した方がいい。ショボい駅の返上に役立ちます。
投稿: ブー子 | 2018年12月30日 (日) 00時24分
>プー子さん、熱血コメントありがとうございます。感謝します。
自分もご意見に9割がた同意します。
1.JRは会社にかかわらず、地域振興にはほとんど関心がありません。自らの収益との関連性は研究していないようです。もし関心があるなら、ああいったサービスにはなりません。
2.自治体も物事を総合的に俯瞰する力量はありません。非協力的なJRにどう働きかけるかの策はありません。
北斗市に関してはいまだ(上磯or大野)の格差が大きく、観光の何たるかを勉強しないまま、函館ではなく地元に駅を持ってくる、ことだけにこだわり、達成されたので安堵していることでしょう。駅前が熟成される頃には、札幌へ新幹線は延伸されています。
一部で新幹線の函館乗り入れ不達成を嘆く向きがあるようですが、これも事態を正しく理解していないようです。新函館北斗入込客が少ないのに、乗り入れても次年度以降効果は望めないのは明白。根源的な議論をすべきでしょう。
北海道新幹線にはまだ10往復ぐらいしか、乗っていませんが、2年経ってまだ一度の乗ってない市民の多さを考えると、新幹線はほとんどの市民にとって無関係なものだと思われます。
投稿: fishlights(ブログ主) | 2018年12月31日 (月) 07時30分