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2017年6月 2日 (金)

函館→560万人の「観光入込客数」のいろいろな内訳

単なる印象や断面だけなく、限りなく正確に客観的に…

もちろん個人の限界はあるけれど、そういう構えで行きたいと。

「函館の観光客の入込数過去最高」

これも正確に表現すればちょっと違ったようです。

「来函観光入込客数推計」の平成28年度の総数が

過去最高の560万7000人…これが正しい。

同じなような違うような。

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先に書いたようにこの入込の4割強がバスというのは

「推計」手法に問題あり。

まあでも同じ手法で継続的に推移を見る必要もあるので、

「過去最高」にこだわることなく詳細な推移を見ましょうか。

函館市のサイトに公表されているPDFファイルのデータは

そのうち北海道全体でもほぼ同じような形式で

自治体別の通期データがアップされるでしょう。

5月末時点では平成28年上期が最新なんですが、

これも見比べてみると面白い。

北斗、木古内、七飯と函館の違いがどこにあるか、

なかなか面白い。

ひとつ肝心なのはいかにしてリピートの観光客を

増やすか。すべての観光地に共通の問題。

でも、発地を考えると函館という場所はまあ遠い。

首都圏から見た日光や箱根とは比較にならない。

それが尾道よりも函館は入込数が少ないのか、

という部分でもある。

そしてバス比率が高い集計手法は

総入込数で年間700万人を数える小樽市と

函館では内容的にも差があって、小樽の場合は

この統計上では「道内型」観光地という位置づけに

なってしまう。

実感として小樽という街がそういうキャラなのか、

自分としては違う気がする。

いずれにしろ、北海道の入り口的なポジションで

函館が道外から集客していることは明白で、

北海道新幹線開業で前年比で38万人増えた、

という数字は驚かない。

しかし、トータルでは66万人増えているというから

不思議な内訳。繰り返しになるがバス客が22万人増えている。

これを道外・道内別でみると

道外客が54万人、道内客が11万人増えているという。

3年前の2013年度の数字と月別に比較してみると

道外客が30%以上増えたのは4月、5月、1月、2月、3月。

道内客が30%以上増えたのは12月、1月、3月。

逆に6月、8月、9月は道内客は4年前と比較して減少。

本来なら施策としては強いところをさらに伸ばし、

弱点を補強するのが王道だろうが、道内移動=バス・乗用車の入込

の比重が大きく出てしまうこの統計手法では

不正確で読めない。

少なくとも12月のクリスマスファンタジーはすっかり定着して

好影響があるとは思えるけれど…。

北海道新幹線の一時的な影響を除外すると、

いかに冬期に伸ばすかが依然として課題なのかが

よくわかる。つまり、「過去最高」は下半期が伸びた

結果であり、貢献したのは疑いなく

外国人観光客の存在だから。

Inboundhakodate

下期に限定すれば全体の2割弱。

たぶん1~3月に絞ればもっと比率は高まるはず。

とりあえず現実を知ることが重要。

いったい函館のどこがウケているのか、

ターゲット別に整理する必要があるでしょう。

函館?なんとなくいいよね。

行ったみたいよね。でも行かない。

遠いし。寒いし。

平均的な日本人としては

その程度の感想じゃないかなと思うから。

次回は「函館の夜景なんかもう見飽きた」を

テーマにしようかな?

函館に長く住んでいると街の魅力がわからない

ともよく言うしねえ…。


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