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2017年5月27日 (土)

空しい過去最高の観光客入込数@函館

このタイミングねえ。

そう来るだろうと思ったけどね。

だいじなことは現実を直視すること、じゃないでしょうか。

一生懸命やってるからそれでいい、だけでは

先に進まない、と思います。きついんですけどね。

2016年度の函館の観光客入込数過去最高の

560万7000人!(前年度比13・3%増)

これを聞いてめでたしめでたし、と思ってる函館市民は

どれだけいるでしょうか?

それはそれで喜ばしいことと言えなくもないですが。

先の函館駅前の賑わい創出失敗の件も含め、

現実が直視されてないと思うわけ。

ネットで

「その割には街が寂れている」

とリアクションした人がいたけれど、これも本質から

少し外れている。

観光の人気を経済効果に結びつけられていない、

と言うべき。

そもそもこの国土交通省の設定した推計の基準だよね。

国土交通省ですから。

まず北海道新幹線が開通してJRによる入込数が

前年より38.8%増加したというのはうなずける。

しかしもっとも入込比率が多いのは「バス」

全体の42.7%を占めていて、これが前年比で10%増だと。

構成比で次に多いのがJRで24.6%、自動車16.3%、航空機11.7%。

そして船舶4.7%と続く。これで100%。

道南いさりび鉄道はJRなわけだ、なんていう細かいツッコミは

別にして、道外客:道内客の比率では道外の比率がわずかに

上昇していて、バス客増加なんて、統計のトリック以外の

何物でもない。

皆さん新函館北斗駅でバスに乗り換えて函館入りですか。

そして函館駅前にはまったく立ち寄らない。

まさかね(笑)あるわけない。

実は全道的に見ると喜茂別町の観光客入込数がかなり上位に

食い込んでいて(2015年度は全道9位!)、

しかも外国人観光客、滞在客数がゼロ!

つまり中山峠の交通量だけでこんなに入込数が稼げてしまう

仕組みなんだよね。

まずはこのバス客水増し分に気づかないと。

各チェックポイントで交通量を測って、バス比率×乗客人数で

算出しているんでしょうか。

今回の過去最高を受けて観光客入込数の目標値は

600万人に上方修正された模様。

目標を達成した満足感が得られるよう設計された

統計手法ですなあ、と感心するしかありません。

…そういえば半月ほど前に広島の尾道市は年間観光客670万人だと

テレビで言っていました。それも同じ基準なのかな?

山陽新幹線の存在が決定的!という話なのでしょうか。


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