向こうのペースに合わせることが肝心…
見晴公園、エゾリスの優先順位は1年を通じて高いわけですが、
それに負けず劣らずの愛想よしが
ヤマちゃんこと函館市の鳥ヤマガラと、いっしょにつるんでいる
シジュウカラたちです。
手乗りヤマガラは全国各地にいて、先日も旅番組で
三重県のヤマガラカフェが紹介されていました。
人間の手から餌を食べることに賛否両論あるようですが、
愛嬌のある表情に癒されることは間違いないでしょう。
見晴公園にはラジオをかけてタバコを吸い、缶コーヒーを持って
餌やりしているヤマガラおじさんがいます。
あまり人間の都合で餌をやるのはいかがなものか、と思うわけですが、
去年のある日、そのおじさんを観察していたら、
餌を乗せた手のひらを揺らしておいでおいでをしていました。
うーん。ヤマちゃんたちとはその程度の関係かい?
手乗りヤマガラ、よく観察していると警戒心が薄いのではなく、
好奇心が強いのと欲張りなんですね。
もちろん警戒と食欲のバランスはあるのですが、
大してお腹がすいていないにもかかわらず愛想をふりまくところが
独特です。

冬場、ある雪の日に、公園のある場所でヤマちゃんたちと待ち合わせを
してみましたが、いろいろと条件があるようです。
特定の距離感を設定してあげるのが遊ぶコツのようです。
行き止まりの場所に設定してもそれこそ危険を感じて飛んできませんが、
通り抜けられる場所なら、喜んで遊びにきます。
人間の立ち位置も関係します。
食べるのに飽きてくるとヒマワリの種は中身を確かめて軽いのはポイしますから、
憎いですね。それを別のコが見ていて拾ったり。
手のひらに餌がなくても飛んできますが、これはきっとあるはず、
と見切り発車しているだけで、彼らの性格がアバウトなのだと思われます。
やや慎重なヤマガラもいますね。
シジュウカラはだいたいヤマガラよりかなり慎重なので
空手形にはまず反応しません。
でも決断が遅くて今まで何度も、行こうかどうしようか迷って
準備しているうちにヤマガラに横取りされるシーンは数限りなく見てきました。
ま、躊躇しているシジュウカラもまたかわいいものです。



↑先客に配慮のないヤマガラに恐縮してしまうシジュウカラの図。
シジュウカラがヤマガラに眼をむいてビビッているのがわかります。
ヤマガラはふだんどおり。
ある人が「いつも餌をくれる人は覚えているんだよ」と言うのですが、
ヤマガラの場合はちょっと違うようです。
野鳥は人間の何倍も目がいいわけですから、それがほんとうなら
常に見つけたら集まってくることでしょう。自分の場合ははじめに
アイコンタクトありきです。ですから最近は鳴き声を確かめた上で
彼らが食べたり遊んでいる場所へ割り込んで
「きょうは?」と注文を取っているようなそんな感じです。
しつこくしないように心掛けています。
見晴公園のヤマガラ全部と仲良くできるわけではないので、
そこは勘違いしないようにしています。
そんな彼らも雪が融けて子育ての季節が近づいてくると
気もそぞろな空気をかもしだしています。
まだ夏鳥が渡ってくる前の時期ですが、梢では数種類の
カラ類のシンプルなさえずりが聞こえます。
どれかがヤマガラでどれかがシジュウカラでどれかがゴジュウカラで
どれかがヒガラのようですが、
さえずりパターンは5、6種類あって数があいません。
そしてシジュウカラ以外は人間の見える場所でさえずらないように思います。
ある日、特定の場所でさえずっているシジュウカラがいたので、
その枝の位置をマークしておいたところ、別のタイミングで1羽がその抜けの
いい場所に止まりました。きっとさえずり始めると思ったら、
何かスースーシーシーとかすれた声を出してその目立つ場所でじっとしています。

「じゃあ、写真撮るよ」とことわってしばらく撮りましたが、5分は
首だけ動かしてそこでじっとしています。
こちらも同じアングルに飽きたので立ち去ろうとすると、
あわててオンコの樹の中へ避難して
「ジジジジジ」と言います。「あぁびびったぁ」そんな感じでしょうか。
ジジジは半警戒、疑問符のついたメッセージと理解しています。
たぶん去年生まれて初めて冬を越した個体♂がうまく声が出そうな気がして、
間合いをうかがっていたのかもしれません。邪魔しました。
同じシジュウカラの「声出し」には公園のほかの場所でも遭遇しました。
やっぱり誰かに見られているとダメみたいです。
ていうかそういうよく見える場所でトライすること自体、不思議です。
彼らは人間と絡む位置(高さ)と仲間同士で行動する位置(回避する高さ)が
別々にあるように思います。声は聞こえてもさえずっている姿が撮りづらいのは
そのせいでしょう。
こうしてありふれた見晴公園の常連さんも観察しているといろいろです。
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