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2017年1月31日 (火)

函館市の人口ちょっと減りすぎなのでは?

平成27年(2015年)の国勢調査で函館の人口は、

265,979人。前回の国勢調査と比較して13,148人の減少。

この数字は全国4位!

この5年間の減少率は4.71%です。

うーん。

1年に2,600人ずつ減少している?

この減少率はどうなんでしょうね。

北海道全体で見ると、

人口減少はマイナス2.26%なので、

北海道平均よりも過疎が進んでいると言えそうです。

全国に48ある「中核市」ながら

全域が過疎地域に指定されていますしね。

ただ重要なのは都市間のバランス。

道内ではこのところの5年間、人口増加率が高い順に、

東神楽町、東川町、ニセコ町、千歳市、札幌市、恵庭市、幕別町、

帯広市。北海179市町村中人口が増えているのはわずかに8市町です。

ニセコは別にして、札幌・旭川・帯広の都市圏に近い地域の

増加が目立ちます。

渡島檜山で見ていくと、

もっとも人口減少率が低いのが、

七飯町。次が北斗市。

函館がその次で、長万部、厚沢部、知内、江差、

八雲、今金と続きます。

残りの9町は人口減少率が10%を超えていて、

上ノ国、森、奥尻、鹿部、乙部、せたな、

福島、木古内、松前と続きます。

松前の減少率は16.13%。

思うに周辺部から七飯、北斗、函館に流入していてもそこから

さらに札幌や首都圏へ流出しているのでしょう。

うーん、いくら函館が地域ブランド調査で

魅力度3年連続全国1位でも

実際に住むとなるとより便利な都会へということに

なるのでしょうね。

結局は進学や就職で若い世代が離れた結果、

老齢人口(65歳以上)の占める割合が高くなってしまう

わけです。

もちろんこれは北海道や函館に限った話ではありません。

観光産業も視野に入れて、

魅力的な街づくりというのは簡単ですが、

若者はやっぱり都会に出ていきたい。

かつての自分も間違いなくそうでした。

確かに函館は魅力のある街だと多くの市民が

思っているはずですが、

悔しいですが、

いろいろ現実は厳しいとも言えるのでしょうね。

そこから先については今のところ、

うまくは語れません。

日本全体が少子高齢化が進む中、

簡単に函館移住者・転入者を増やす方法は

ないようにも思います。

でも必要なのはまずは現状認識だと思うのです。


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2017年1月30日 (月)

函館あれから10年この先10年…【ホテルの消長】

21世紀に入ってからの函館&道南の大きな動き、

まずは2004年の

函館市・南茅部町・戸井町・恵山町・椴法華村の合併でしょう。

この合併で函館市の市域は1.95倍に拡大しました。

翌2005年には

森町と砂原町が合併

2006年には

上磯町と大野町が合併して新たに北斗市が誕生しました。

2016年は北斗市誕生10周年だったわけです。

ちょうど10年めに新幹線の駅が開業。

市電の記事のとき、CSフジ2005年制作の

「みんなの鉄道」番組中、車体に

「祝・北海道新幹線着工」とディスプレイされた車両があった話を

書きました。

さて、自分が10年前の函館観光ガイドブックを見て思ったのは

紹介されているホテルの多くが変わってしまったことです。

かなり消長が激しい。

・函館ハーバービューホテルはロワジールホテル函館を経由して

昨年フォーポイントバイシェラトン函館へ

・ホテルJALシティ函館はチサングランド函館、函館グランドホテルを

経てホテルWBFグランデ函館へ

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・湯の川グランドホテルはイマジンホテル&リゾート函館へ

・フィットネスホテル330函館はホテルリソル函館へ

・ホテル第2オーシャンはスマイルホテル函館へ

・ホテルリードコア→ドーミーインEXPRESS函館五稜郭

・ホテルえさしや→ホテルソウルガーデン函館

・丸仙旅館→笑函館屋

・ホテルリッチ函館→ホテルプロモート函館

同じ場所に建て直したもの、改称したものも含みます。

営業が終了したのは

末広町のホテルニューハコダテ、大森町の函館温泉ホテル、

湯の川温泉ではホテル入川、

ホテル御園、鱗旅館、湯の川プリンスホテル別館松風苑など。

同じく湯の川の想い出づくりの宿飛天は望楼NOGUCHI函館に

コンセプト変更、リニューアルしています。

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いっぽう新たに開業したのは

朝食人気のラビスタ函館ベイや

函館男爵倶楽部、ホテルネッツ函館、コンフォートホテル函館

ヴィラ コンコルディア リゾート&スパ、スパ&カーサ函館(現パコ函館別亭)

スーパーホテル函館、ホテル グランティア 函館 五稜郭

東横INN函館大門、ホテル パコ函館などなど。

とにかく10年でこれだけ入れ替わるものでしょうか?

まあそれだけ函館が観光ビジネスのターゲットとなっていることと、

競争が激しいことの表れではあると思えます。

古いガイドブックなど役に立ちはしませんね。

気になるのはこの10年で新規参入しているホテルの

多くがクチコミサイトの上位にいることで、

改称、リニューアルのホテルは苦戦傾向にあることです。

これはやぱり夏と冬でピークのオン・オフが

激しい北海道の厳しさなのかもしれません。

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新幹線開業とインバウンド効果が追い風になっている

ことは確かで3月には新函館北斗駅前に

ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗が開業。

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ほかに札幌、東京資本の複数のホテルが

市内での年内開業を目指しているとか。

活気があるのは悪いことではないと思いますが、

激動すぎて時代の波に翻弄されぬよう

この10年を振り返って、先の10年を思ってしまいます。

函館、まだまだ、もっともっと動く、ようです。


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2017年1月29日 (日)

時の流れに身をまかせ過ぎぬように…。

函館の「あれから十年、この先十年」を

ちゃんと書けるようにいろいろな方面を調べていたら、

いろんなところでひっかかって脱線しました。

まあ知らないことは多いもんです。

とにかく函館は冬に海外からの観光客が増えました、

そのせいで年間の数字としては過去最高の入込数に近づいています。

でも、めでたしパチパチ…には抵抗があります。

函館市民、観光にはあんま詳しくない。

函館に限ったことではないかもしれませんね。

関心ない。近くても自分では行かない。

なんで?

そういうことです。

でもほんとうに近く、徒歩圏に住んでいれば

行かないことはないです。

観光とは思いませんが、ふだん観光客が集まる場所も

日々日常の街並みですからね。

さすがに徒歩圏には住んでいないので、

あえては行かない。ということだと思います。

函館市のエリアは広いのです。

ブログ主は長い間東京に住んでいたせいで、

かつての函館は知っていても、ごく最近の函館には

さほどくわしくなかったので、

一昨年あたりから市街を時間をかけてあちこち歩き回りました。

もちろんすべてのエリアはカバーしているわけではありません。

たまたま手元に2006年版の函館旅行ガイドが

あったので、読んでいたら、

こんな函館でもほんと約10年の間に

いろいろな新しいスポットができたりしています。

もちろん消えた建物もそれ以上にあるんでしょう。

箱館奉行所もそのガイドにはありませんでした。

新しい五稜郭タワーも完成してはいませんでした。

中空土偶はまだ国宝に指定される前でした。

「はこだて検定」がスタートしたのも2006年ですから

そのころでした。

なにごともあまり急激な変化には抵抗がありますが、

ここ10年余りで函館にどんな時が

流れたか可能な限りで少し振り返ってみたいと

思ってこのあと何本か書こうと思ってます。

お付き合いいただければ幸いです。

↓2003年のお正月に帰郷した際に偶然撮った函館山からの冬の函館の街。

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今とどこが違うか、すぐわかりますか?

そしてとのときの函館港。

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つい最近まで知りませんでした。函館どつくのあの大きな

ゴライアスクレーンは2009年に老朽化で解体されたのだそうです。

↓2016年5月の函館どつく。

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このとき、あれ?クレーンはないの?と即座に思いませんでした。

言われて初めてそうなんだ、と思いました。

気づかないものです。


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2017年1月27日 (金)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・箱館奉行所と五稜郭(2)

前回のつづきです。

五稜郭…箱館戦争の舞台でしょ?

そう思ってしまうと、

函館港からの砲撃の射程外に築造した

はずなのに、官軍の甲鉄に狙い撃たれて

使えない城郭…そういう評価です。

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守備の要として五稜郭が成立すると

発想した責任者出てこい…そう思ったものです。

でもその読み違いこそが江戸末期、幕末だったんだと

許せる?ようになったりします。

なんで五稜郭の中に奉行所を復元したの?ではなくて

奉行所を守るために五稜郭を築造したのですからね。

奉行所のない五稜郭は画竜点睛を欠く

そういうことなんだと思います。

五稜郭の竣工は元治元年1864年。

五稜郭竣工と同時に新築の奉行所は移転して業務開始。

箱館戦争を経て明治4年1871年に解体。

たったの7年で取り壊されました。

きっと復元された奉行所のほうがオリジナルよりも

長い時代を生きていく…でしょう。

で、奉行所ですから建物だけでなく奉行がいたわけです。

箱館奉行は19世紀の初めにも一度設置されていて、

五稜郭の中に建築されたのは第二期。

第二期は安政元年1854年からで奉行並も含め、13人。

明治政府が発足するまでの14年で13人なのは、

奉行という役職は2人体制、3人体制だったからです。

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箱館奉行所はもともと基坂の上、

いまの元町公園の位置にあり、開港して外国人の

姿が多くなり、港からも函館山山頂からも

よく見える位置では防備に問題あり、ということなって

五稜郭ということになりました。

最初は「亀田御役所土塁」と呼ばれていたわけなんで。

幕府に奉行所移転を進言したのは、奉行所の役人、

堀利煕(ほりとしひろ)と村垣範正(むらがきのりまさ)で

その後、二人とも箱館奉行を命じられています。

ただし、五稜郭が竣工した元治元年1864年には13人の奉行のうち

7人はすでに職を解かれていて、最初に五稜郭で職務を執ったのは

小出秀実(こいでほずみ)で通算で4年9か月奉行職について

いました。最後の箱館奉行は杉浦誠(すぎうらまこと)。

2年3か月。彼が明治政府に引き継ぎをしたのは榎本軍が上陸した

年の1868年4月でしたから、五稜郭の中で奉行所が機能したのは

4年に満たないということです。

この2人が五稜郭時代の箱館奉行所のメインです。

その後、明治政府の府知事・清水谷公考(しみずだにきんなる)が

五稜郭にやってきますが、旧幕府脱走軍の進撃に半年ほどで

退却することになります。その翌年明治二年1869年に箱館戦争が

起こるわけで、まああわただしいというか…。

五稜郭竣工のあとに奉行を任命されたのは

小出、杉浦のほかに4人いますが、短期も多く

入れ替わりは激しかったようです。

まあ、考えてみれば、桜田門外の変が起こったのが安政七年1860年。

勅許なしに条約が結ばれて江戸も京都も

尊王攘夷で揺れ動いた大変な時代です。

函館の開港起算年は安政六年1859年ですから、

そこから榎本軍上陸の明治元年1867年までのわずか8年間に

怒涛の異国文化流入、江戸や京とはまったく違う風が吹いていたという

ことは想像に難くありません。

少なくとも2010年の復元奉行所オープンのときに、

この函館独特の立ち位置がうまく表現されていれば

面白かったのですが、どちらかというと

間取りの再現と、和人とアイヌにまつわる道南の歴史や

箱館戦争の経緯などの説明が主になっていて、

伝わってきませんでした。

奉行所が活躍?したほんのわずかな期間を

フィーチャーできていない時点で

期待ハズレの評価3.78なのではないでしょうかね。

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箱館奉行13人が一覧できるのは五稜郭タワーの展望台。

でも年表しかありません。

13人には有名無名も含めてそれぞれのキャラと業績が

あるわけです。

まずは展示を企画する側が興味を持たないと

予算もかけられないと言ったら、きついでしょうかね?

箱館奉行所ってずいぶん大きい建物だったんだよ、

と伝えたいのなら、それは

お金の無駄遣いだと思います。

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2017年1月26日 (木)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・箱館奉行所と五稜郭(1)

函館についてのまだまだ知らないこと…

ウンチク系の話との境界線がかなりきわどく

なってきましたが、これは書いておきたいと

思ったのが箱館奉行所の話です。

函館の観光名所、函館山に次ぐのが五稜郭。

うむをいわさず、二大名所。

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でも意外と五稜郭のことは知らないんじゃないでしょうか?

5月のはじめにお花見に行く場所?

いやいや。

五稜郭タワーから見る?

840円がもったいない…(笑)

五稜郭祭り? 野外劇?

五稜郭→箱館戦争→土方歳三戦死

でしょ?

そんな気がします。

自分も以前はというか、長い間そんな程度でしたから。

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2010年、箱館奉行所が復元されました。

なんで?五稜郭の中に?

復元されてしかるべき施設でしょうと思った、

函館市民および函館市出身者はどれぐらいいたでしょうか?

またまたトリップアドバイザーを持ち出しますが、

昨年の時点で函館の観光名所14位。

順位が高いのは五稜郭に行った観光客はまず立ち寄るので

でも評価は3.78で4点を大きく割っています。

ま、こんなもんか。

そういう評価です。

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かくいう自分もオープン初年度に怖いもの見たさ?で

入館してみたんですよ。

そのときの感想が、

「なぜ五稜郭を造ってしまったかがちゃんと伝わってこない」

「五稜郭失敗の顛末が語られていない」

そう思ったものでした。

また、函館、やらかしちまった…。

まあ、いまでもその感想が180度変わったわけではないのですが、

気合を入れて調べてみると、

足りないものが少しだけ見えてきたような気がするんですね。

(つづく)


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2017年1月24日 (火)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・観光客増加の内情

昨年12月、平成28年度上期の函館市の観光客入込数が

集計発表されました。

366万5000人。

45万人増で前年比114%だそうです。

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やっぱり北海道新幹線の開業効果。

自分としては単純に

「そのぐらいは行くでしょう、浮かれてばかりもいられない」

と考えています。

だってJR北海道は上半期の北海道新幹線の乗車率を

25%と見込んでいて、それが39%でした、予想を上回りました、

と先んじて公表していますから。

まあ自分が乗る場合はあんまり混んでもいやなんですが、

39%で喜ぶわけにもいきません。

東北新幹線の仙台~東京(はやぶさに限定)は70~80%は

乗っていると思いますよ。

で、「それは知らなかった!」というのが

その観光客入込数の入込の手段です。

1位はその新幹線?

ノーです。

もちろん飛行機でもありません。

正解はバス、なんですね。

これがそもそもわかりません。

都市間高速バスの利用頻度がそんなに高い?

本州からの団体観光客はバスで来ませんよね。

上半期に限定して昨年と比較すると

バスによる入込は+12万人。JRによる入込は+30万人。

あと残りは

飛行機による入込が天候による欠航その他で微減だったのを

あわせて乗用車+船舶の合計で+3万人。

不思議です。

ただ本州からの団体観光客はバスで来ませんが、

木古内や新函館北斗で乗り換えてバス行動する団体客や

札幌とセットで移動する海外客は多いのかもしれませんね。

だったら木古内や北斗のJR入込数とリンクして

読まないといけません。

この上期366.5万人という数字はいったい多いのか?

函館市の資料には平成以降の過去27年の資料が

公開されていますが、通算28年中7位の数字です。

ちょっとがっかり?

平成でもっとも多かったのは平成3年の394.2万人

27.7万人も及びません。

だがしかし、下半期に昨年並の173.6万人が来函すれば、

これまでの通期自己ベスト539.2万人(平成10年)を

大幅にクリアして540万人を突破するのです

そして、その根拠として下半期の観光客入込数は4年連続

増加中です。

函館市の10年計画では2020年に540万人、2023年に550万人ですから

超前倒しということになります。

もちろんその背景はインバウンド。

「北海道の冬」はアジアの観光客を中心にかなり

ブランド化されてきたように思います。

平成元年は下半期の入込数は上半期の28.9%でしたが、

平成27年は54.0%にまで上昇しました。

これははこだてクリスマスファンタジーその他の

イベントが功を奏したことと、雪が大好きなインバウンドの

相乗効果というわけです。

そういえば昨年の暮れに新函館北斗駅で乗り換えたとき、

はこだてライナー車内でインドネシアから来た女性2人組と

会話を交わしたのですが、「北海道の雪が楽しみ」とニコニコしていました。

ホテルが駅近だったので案内してあげると言ったら

喜んでくれたのはいいのですが、はこだてライナーを降りるやいなや

ホーム上に除雪されていた雪で記念撮影。

もう、寒いから早く行こうよ…状態でした。

この「北海道の雪がダイスキ」感覚はなかなか地元の人間には

理解できないものかと思います。

別に函館が観光の目的地なわけでなく「北海道の雪」を達成するための

通過点ではないことを祈りたいところですが、

でもそのおかげで来函観光客過去最高…。

そういうことだと思います。

ホテルの総客室数の問題。

これはピークとオフピークで調整することは不可能です。

ピーク時は予約が取れなくても、オフピークの稼働率を

上げることで収益は確保されるということになります。

そんな経営効率の問題もわからなくはありません。

これは北海道というロケーションの宿命です。

それだけ「なかなか来られない」もしくは

「他へ行く」人たちを増やすことになるでしょう。

近い将来、市内の旅館ホテルの客室数は増えるようです。

守りの姿勢でいても競争は激しくなる可能性もあります。

理想的なのは「冬の函館」が楽しめる観光要素が

もっと増えることです。

でも残念ながらこれは!というものはいま

思い当たりません。

ピーク時もオフピークも、国内客もインバウンドも

オールマイティに楽しめる国際観光都市函館…

計画は順調にクリアしているように見えても

その道のりは実際にはまだまだ遠い気がします。


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2017年1月23日 (月)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・温泉編(2)

結局まだまだ知らない函館のいろんなこと…。

観光に関連する事柄でも歴史とか

そっちの方面は際限なくあるでしょうね。

手元に「はこだて検定」のテキストがありますが、

そこから題材をとったらすっかりそういうブログに

なってしまうことでしょう。

「街歩き」を中心にすえて

函館の過去に思いを馳せるのもまた一興では

あるとは思います。

現状ではあまりそちらへ重きを置かずに進めます。

で温泉の話のつづきです。

一回ではなかなか書き切れず…。

まとめ体質なのでもう1回。

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そもそも湯の川温泉ってこれで大きな温泉街なの?

というスタートでした。

大きいにもいろんな意味がありますけどね。

旅館・ホテルの軒数や、宿泊者数、知名度、湧出量。

トリップアドバイザーを根拠に人気の旅館・ホテルを判定すれば

北海道では大きな温泉街と言っても間違いではない

ことがわかりました。

でも温泉パワーが傑出した登別を除けば、

人気の旅館・ホテルが集中して温泉街が成立するためには

そこそこ近くに人の集まる場所(おもに都市)が必要です。

仙台における秋保・作並そして鳴子。

首都圏における、熱海・箱根・伊豆…

少しは例外もありますが、古くからの人の流れは

無視できません。

新規にその魅力をアピールするのはなかなか大変だと

思います。

その割には函館と湯の川温泉の知名度を比較すると、

ドーミーイン系列のラビスタ函館ベイが人気になる

背景も含めて湯の川温泉って地味な気がするんですよね。

最近道内メディア等々でも女性に人気!というフレーズを

使いますが、それはそばに「函館市」にあるからでしょ?

と思います。

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ちなみに戦前は松倉川から空港側は「根崎温泉」だった

ようですよ。湯川町が昭和14年に函館市と合併したあとに、

戦後になって銭亀沢村から分離して統合したようです。

もうひとつよくわかっていなかったのは泉質の話。

湯の川温泉より古い谷地頭温泉のお湯は茶色いお湯ですが

泉質はナトリウム-塩化物泉。

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湯の川温泉のお湯とは見た目全然違います。

でも同じナトリウム-塩化物泉。

厳密にいえば湯の川にある温泉源泉かけ流しの銭湯

「永寿湯」の泉質分析はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。

湯の川温泉電停のところにある足湯「湯巡り舞台」の

泉質分析はナトリウム-塩化物泉。

ほぼ同じ源泉でも分析書が違うんです。

結局はお湯にとけている成分の分量とバランスで

「泉質」が変わるので、

温度やPHもありますが、いろいろたくさんとけているほど、

温泉の効能は高いようです。

いろいろとけていても、一定の濃度に達しなければ、

泉質名には反映されないようです。

実は島根県に同名の湯の川温泉という温泉があって、

美肌の湯で有名なのだそうです。

住所は現在の出雲市。合併する前は簸川郡斐川町。

美肌の湯を名乗る要件はメタケイ酸の量です。

この成分が多いと肌がスベスベになるとか。

でも旅館の数は6軒。

神話の郷・出雲と美肌の湯のタッグは意外と

強力なんじゃないでしょうか。

函館の湯の川温泉はメタケイ酸の量は美肌の湯!を名乗るほど

多くありません。

それにしても一昨年、出雲&松江&宍道湖に行ったときには

そんなことにはまったく気づかず、日帰り入浴の選択肢もなく

完全スルーでした。

何事も知らないとそんなもんです。

まあ「湯の川」なんていう地名は日本に数多くありますからね。

函館の湯の川温泉…。

まずは開港都市函館が先があって、観光開発を企画した

先人の努力の賜物ということでしょう。

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2017年1月21日 (土)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・温泉編(1)

きょうは温泉のハナシを少しだけ。

湯の川温泉。

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どこかで湯の川温泉は北海道の三大温泉という記述を

読みました。

あとの2つは?

登別とどこ?

まあ三大なんて根拠なく言う場合もあるので、

根拠を求めてみました。

旅館・ホテルの数とその評価(トリップアドバイザー)。

残念なことがわかってしまいました。

ニセコなどのリゾート系は除いて、強力なのは

大きな都市が近くにあるほど、観光客が来やすくて

いい旅館・ホテルが集まるという法則。

○○の奥座敷、というやつですね。

登別だけは単独で強力ですが、

定山渓は高級志向でお手頃の宿が極端に少ないように

思えました。あとは阿寒(釧路市)と

函館・湯の川は宿の数としてはかなり集まっています。

評価の高い宿が少ないorあまり評判の宿がないのは

洞爺湖、層雲峡、川湯…。

意外と小樽の朝里川温泉などは人気の宿が多いようです。

ロケーションって大きいんですね。

ということは湯の川温泉も環境条件は揃っている部類でしょうね。

そこで考えたのが旅のパターン。

だって主目的が温泉なら

宿主体の選択で一軒宿の温泉旅館でも全然いいわけで。

別に温泉街を目指す必要はありませんから。

それに日本人は基本的に温泉好きですが、

泉質にこだわって選ぶのはよほどのマニアでしょう。

温泉そのものが好きというより、リラックスできる環境と

旅の前後が重要なのだと思います。

自分のバアイ、2016年の個人旅は比較的温泉地多めでしたが、

泉質にこだわって選択したケースはまったくありませんでした。

でもいろんな場所へ行くうちに

好きなタイプの温泉がわかってきた気もします。

白濁した酸性、硫黄系の泉質が印象に残りました。

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ちなみに湯の川温泉は基本的に

ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉。無色透明。

カルシウムイオンが弱めの源泉もあるようです。

ナトリウム‐塩化物泉は日本中で

いちばん多い泉質パターンじゃないでしょうかね。

白濁した温泉に憧れるって、実にないものねだり、ですね(笑)。

直近の目標は温泉成分表がちゃんと読めるようになること。

源泉の温度が60度を超えるので、

「湯の川、熱すぎ!」という声も聞きますが

この源泉かけ流しを比較の基準に据えると、

函館市民には潜在的な温泉ツウは多いはずです。

だから各地のドーミーインの屋上大浴場も

「まあ、ないよりはいいよね」

そんな感じになっちゃいますかね。


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2017年1月20日 (金)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・海産物編(2)

自分が知って、あらためて「そうなのか!」と思った函館のコトを

書いています。

さて、統計分析が好きなので、海産物編その2を

いっちゃいます。

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渡島管内の海産物売上高トップ10で

ホタテ、コンブ、マイカにつづくのは、

サケ、ブリ、ウニ、スケトウダラ、ミズダコ、

ナマコ、ヤリイカ。

ホタテ、コンブ、マイカ、サケは

漁獲高減少で単価上昇。

ブリ、ウニ、スケトウダラ、ミズダコ、ナマコは

漁獲高増加で単価がややダウン。

なかなか不安定なものです。

みんなが食べたい!と思う魚種が不漁で値上がり。

そこまでニーズがない魚種がよく獲れて

値下がり。

キロ当たりの単価はウニ、ナマコ、コンブ、

ヤリイカ、ミズダコ、サケ、マイカ、ホタテ、

ブリ、スケトウダラの順。

前年比でマイカはキロあたりの単価が159%と

値上がりしたもののそれでもキロ600円と

いったところなんですね。

ちなみにウニはキロ単価で8000円、

さすがに高価です。

やっぱりここで思うのは

朝市の店頭や、海鮮丼の主役となっている具材は

必ずしも地元産ではないことがよくわかりますね。

せいぜいウニとサケ→イクラ、ホタテぐらい。

個人的に抵抗があるのはこのへんです。

それとサケと言わずサーモンとしている海鮮丼・寿司が

多いのも同じ北海道でも

道南と道東では違うのかな、と思います。

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安価でよく獲れる食材をアピールするより、

高級感が漂っていたほうが、観光的に成功しますよね。

そこが難しいところじゃないでしょうか。

とりあえずはここまでが統計(2016年の速報)から

見た基本的かつ表面的な事柄です。

道南の地域性をもっと掘り下げて、流通と地元の

消費動向、そして観光的価値を関連づけようとすると

ちょっと難しいので別の機会にします。

まあ、漁業(農業)従事者にとって人気がない、

売れないのでは、どんな新鮮な食材でも

供給する意味がないわけですから。

あと年齢層と食文化の問題も無視できません。

まずは日本人、魚食べないなあ、ってこともあるでしょうね。


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2017年1月19日 (木)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・海産物編(1)

ちょっとシリアスなテーマが続きすぎると

息苦しくなるので少しだけ緩めます。

確かに細かいことの積み重ね、とはいえ、なかなか

自分では気づかないことも多いのだと思います。

長い間、函館を離れていて、戻ってみると

「やっぱりいいなあ」の思いと並行して

「なぜ?」という場面にもたくさん出くわすものです。

さて、この1~2年に改めて函館市内を歩き回って

いろいろなことを実感してみましたが、

自分でも「そんなことも知らなかったのか…」が

たくさんありました。

いや、まだまだあることでしょう。

もうね、関心を持たなければどうでもいいこと

なのかもしれません。

確かに函館の昔はこうなっていた、こうだった…を探すと

際限なくあると思うんですね。

それはノスタルジー。

まあそこに観光的価値があれば

「いま」につながっていいのですが、

必ずしもそうではなかったりして、

個人的な感傷に過ぎなかったりもするので、

取り上げるテーマ選びは難しいようです。

ここから数回、そんな小さな「へえそうなんだ」を

ピックアップしてみます。

きょうはイカの話。

160219ichibatei_ika2


2016年函館の看板であるマイカ(スルメイカ)は空前の

不漁だったことはニュースにもなっています。

でも、金額ベースでは37%増なのだとか?

これは「漁業生産高」の統計のマジックだと思うのですが、

漁獲量は前年比14%減で過去最低?なのに、単価が上がって、

売上増。

でも売上が伸びても燃料代ほか原価がかかれば、儲かりませんからね。

そして単価上昇は消費者にも転嫁されます。

そしてますますイカを食べなくなる。(食べられなくなる?)

悪循環です。

函館市民は2016年イカ刺しを平均何回食べたのでしょうか?

見当もつきませんが。

ところが2016年は春先の漁が中心のヤリイカは豊漁で

前年比で漁獲量、金額とも倍増なのだそうです。

それでも漁獲量ではマイカの9分の1、金額では7分の1…。

え?ヤリイカのほうがずっと高いんだ…そんなことも知りませんでした。

加工に回るのは主にスルメイカでしょう。

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↑これも立派な加工品

つまり「イカ刺し」では判断できないんですね。

実は生食の比率って全然低いのだと思います。

自分は塩辛以外の加工品はほとんど口にしないので実感がわきません。

結局イカのことをあんまり知りません。

去年再放送されていたNHKの「新日本風土記・函館」(2012年制作)

では朝イカの移動販売を取り上げていて、取材された人は

「朝7時を過ぎたイカは買わない」と断言していました。

もはやこれは函館の実像とはほど遠いのでは?

そして「函館市民」としては函館をイカの街だと思っているのですが、

渡島管内の漁業生産高で浮沈のカギを握るのは

噴火湾の養殖ホタテ。2016年は台風その他の影響で、

漁獲量で27%減、金額で13%減。マイカと比べて単価には反映しなかった、

ということでしょうか。

それでも養殖ホタテはマイカの4倍稼ぐのです。

コンブもマイカより稼ぎます。

知りませんでした。

このホタテ、コンブ、マイカの渡島御三家以外の

海産物は重量ベースで前年比10%増、金額ベースでわずか0.7%減。

なんだか複雑なデータです。

(渡島総合振興局の速報値より推計)


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2017年1月18日 (水)

函館朝市、そしてどんぶり横丁のプライド

函館の朝市、くまなく知っているわけでもありませんし、

そこまで長期にわたってウォッチングしてきたわけでもありません。

それでも誰が何と言おうと函館を代表する

歴史ある「商店街」なのではないでしょうか。

そういえば、昨年の2~3月に

「函館海鮮丼食べ比べ」の十番勝負をブログでやりました。

その時期はけっこう足しげく通った気がします。

そしてつい最近まで特定の時間帯に「どんぶり横丁」に

とある理由から足を向けていました。

午後6時を過ぎるとどんぶり横丁も人影はまばらです。

朝市にそんな時間に行っても、お店はみんな終わっています。

地元民的にはこれ常識。

ところが観光客の方々はそうでない人もいるんですね。

暗くなってからどんぶり横丁へやってきて

「やってないのか…」

いやいややってないのか…じゃなくて閉店後、ですよ。

観光客の皆さんはそれで終了、かな。

一部の人たちは「そっかあ、朝市だもんな、明日また来てみよう」

そうリアクションします。

当初は自分も「考えたらわかるだろうに…」

そう思っていました。

でも、ふと考えたんです。

何時から開いていて何時に閉まるの?

そう思って閉店後の店頭を何度か眺めてみました。

驚くことに明示してあったのは飲食店15軒のうち一軒だけ、

でした。

170109donburipump

これには書いてあるんですよ、パンフレット(リーフレット)には。

でも店頭にはありません。

実は午後7時の時点で開いているお店は2軒あるんです。

それ以外は午後3時ぐらいで閉店。

朝市ですからね。早い店だと朝は6時から開いています。

ほとんどの店が朝7時には開いています。

冬ならまだ暗いうちです。朝市ですから。

でも、「そんなの常識でしょ」という雰囲気に満ち満ちているのが

とにかく気になりました。

あくまでパンフレットによれば、15軒のうち、7軒が不定休。

これ、お客さんがいる時期は営業する、ということなんでしょうか。

営業時間の明示がないのも「基本的に」であって、客足が途切れた

ところで閉める、ということかもしれません。

このスタイル、観光客の皆さんに伝わっているのでしょうか。

もしかしたらそんなこたあどうでもいい?

実際に何度も見ていて、パンフにある営業時間内に閉店していたり、

臨時休業が何日も続いていたり、定めた曜日以外で定休日の札が

かかっていたり…。

いちばんおやおやと思ったのが閉店後に「準備中」と掲げている

お店もありました。本日終了の札と意味は一緒みたいです。

2005年にいまのどんぶり横丁になってから、利用しやすくなったのでは

ないかと思うのですが、10年ちょっと経っても

昔の気ままさは変わってないのかもしれません。

もちろん海鮮丼はこのどんぶり横丁がすべてではありませんが、

1か所にまとまっていることでメリットもあるはずなんです。

クチコミサイト、トリップアドバイザーの中で「函館観光名所」の上位にあっても、

評価がいまいち低いのはそこ、なんじゃないでしょうか?

それが魅力?

そうそう内税、外税も店頭に明記していないお店、も見かけます。

駅から近くて便利な立地。だからこそ、なんじゃないかと。

どんぶり横丁ではありませんが、近くのブロックに

夜の7時に仕度中と掲げていた

飲食店がほかにもありました。そこは営業時間の掲示では夜の部が

消されていたので、夜はやってないんだ、と思っていたら、

日によっては灯りがついています。

やってないことのほうが多いので、たまたま常連さんが粘っていたので

開いていただけかもしれません。

「開けていたくても手が足りないんだよ」

それが実情かもしれないです。

もう少し親しみやすくてよいような気がしますが、

もし「これが函館の伝統」と言われたら、

返す言葉がないように思います。

知り合いに関係者がいたら、一度そこを聞いてみたいのですが、

残念ながらいないので。


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2017年1月17日 (火)

函館の…来るもの拒まず精神とホスピタリティ

そこで再びスタート地点へ戻ります。

トンネルを抜けた先にはきっと光があるはずです。

観光が基幹産業であるということへの市民の自覚。

だって自分の仕事はそんなこととは無関係…。

それがホンネのような気がしています。

観光客に対するウェルカムの精神、来てくれてありがとうの

精神。なかなか難しいところですが、

自分が観光客になったことがないと仮定すると、

その理屈は理解できようはずがありません。

もちろん観光客にもいろんなタイプがいるわけですが…。

このブログ上で表現した最初のインパクトは、

複数のメジャーな函館のガイドブックに掲載された

「レストラン」の不親切さ、でした。

「きょうのランチ」の内容を伝えられない、

いや伝える気のないルーズさ。

「食べれば美味しいから、注文してみな」の姿勢。

遠い土地からはるばる来た観光客にもその姿勢。

それが地元民で混み合った店なら、

観光客も「これならなんか面白そう」と思うでしょう。

そして食事の内容はおろか、料金も営業時間も定休日も

明示していないお店も多くありました。

きっとそれは

「観光客(イチゲンさん)をあてにした店じゃないから」

という油断に満ち満ちているような気がしました。

そんな「距離感」も含めて

函館には愛が不足している、と嘆いたわけでした。

ところが、函館のいろいろな場所を歩き回るにつれて

どうもそれはそんな簡単な問題では

ないように思えてきたのです。

一部のレストランのランチの不備というだけの

細かな問題ではないみたいです。

自分はこれがここまで

函館が背負ってきた歴史のようにも思えます。

この先10年…そしてさらに先…。

長い間背負ってきた歴史からは逃れられないから

しょうがないのかどうか、変われないのか、

変わる気もないのか

ずっと気になって

これを書いています。

さて、函館の一般市民は観光の顔とも言える

「朝市」をどうとらえているのでしょうか?

観光朝市?

全然それでもかまいませんけど?


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2017年1月16日 (月)

ナニをいまさらの「函館」のルーツ

決してノスタルジーに満ちた話を中心に

展開しようと思っているのではありませんが、

いっときちょっと話題が傾きます。

個人的なことはどうでもいいと思いますが、

ある程度立場を明確にしておかないと、

違う視点から見たら、まったく違うものが見えますからね。

自分のバアイ、

両親は函館生まれ。

父方の祖父は新潟出身。父方の祖母は函館生まれ。

母方の祖父は福井出身。母方の祖母は函館生まれでも

その父は福井の人間だそうです。

いまの函館市民で四代続けて函館生まれ、の人の比率は

どれぐらいいるのでしょうか?

まあ、調べてもどこにもそんなデータはないでしょうね。

日米和親条約で函館の開港が決まったのは1854年、安政元年ですが

実際の開港の起源は1859年、安政六年ということになっています。

2017年でその開港から157年。

日本全体から見ると歴史の浅い街です。でも北海道の中で見ると

もっとも歴史ある街ということになります。

1920年、大正九年の第一回国勢調査では人口14万5千人。

札幌や仙台を上回り、全国第9位の人口を誇る大都市でした。

ここで明治~大正~昭和の函館の経済の活況について

語るつもりはありません。

早い話が「人が集まる街」だったわけです。

いろんなルーツを持つ人々が集まる街。

1934年、昭和九年の未曾有の大火の被災を乗り越え、

敗戦から立ち直り、北洋漁業が栄華を極めた時代もありました。

161215hokuyo

(↑北洋資料館)

ちょうど昭和が平成にかわる頃、その北洋漁業の終焉と

ともに青函連絡船の時代も終わり、平成時代に突入したというわけです。

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1922年、大正十一年、函館に市制がひかれた当時の市域は

現在の2.8%!

言い換えれば現在の市の面積は当時の約35倍!

1939年、昭和14年、函館は隣接する「湯川村」(合併直前に町制)と合併して

最初の11.5倍の広さになりました。昭和九年の大火のとき、

湯の川温泉は函館じゃなかったんですね。

151007kusatsu8

その後、銭亀沢村、亀田市と合併。

2004年、平成16年、戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町

大型合併、現在の市域になったわけです。

(2004年はあれから10年と言えば言えなくもありません)

とても残念な気もしますが、それが自分の現状の答えです。

何の答えかって? 例の件です。

旧市街にこだわる人の気持ちもわかります。

150929hiyorikan

↑元町のかつての本籍地付近、景観保存建築?

自分のかつての本籍地はバリバリ旧市街ですが、

生まれ育った場所は、隣接地域でしたから。

この行政区分上の函館市と、基幹産業?としてみた観光を

考えたときの「函館」のギャップはそこにあります。

ま、今回の掘り下げはここまでです。

半年ちょっと前から函館駅の構内にこんなボードが掲示されています。

170115art2

去年の市内の小学校卒業生1967名がハガキ4分の1ほどのサイズの紙に

新幹線開業で函館を訪れる観光客にメッセージを寄せています。

170115art3

どんなに近寄っても全員のものを読むことはできませんが、

そんな大人のギャップなんて埋めようと思えば、

埋められるのでは?そう思うのです。


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2017年1月14日 (土)

函館あれから10年この先10年…市電編(2)

早くもあれから10年…からは逸脱しますが、

市電編(2)です。

現在、現役で運行している市電の車両は30両ほど。

ときどきオーバーホールに出されていたりするので、

定期運行車両と保有車両は必ずしも一致しませんが、

その気になれば、型番とスポンサーを一致させるのは

それほど難しいことではありません。

年明け(1/5)のNHKBS103「新日本風土記」の再放送で

「路面電車の走る街」をまとめた回がありました。

もちろん函館も登場していました。

制作は2011年(11/06/10初回)。

番組の中では市立柏野小の3年生が総合学習の

一貫で市電のことを学び、

「はこだて賛歌」の替え歌市電バージョンが

紹介されていました。

乗客数の減少に心を痛めている、というトーンで

もありました。

151229hsc_8001

ほんの2分40秒ほどで登場した車両は

716、724、8001、8004、9602の5両だけでしたが、

ここまでの4年半でラッピング色変更はこのうち2両

だけで、このぐらいだと違和感は感じないんですね。

160229hsc_716

それが同じNHK-BSでも1998年の映像を使った

「さわやかウインドー 函館異国紀行」に登場する市電は

はいから號以外、さすがにいまと同一ラッピングの車両は

ありませんでした。

5年、10年、20年…それぞれの時の流れは

市電の車体広告でこんなに伝わるものだとは、

これらの番組を比較するまでは思いませんでした。

旅をしていて思うのは、熊本や鹿児島や、

長崎や松山や岡山…。

なんか懐かしく落ち着く感じがするのは

路面電車の走る街だからなんだな、とつくづく思います。

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↑岡山の路面電車

161111hankaidensha

↑阪堺電車(堺市にて)

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↑熊本市電(2015年)

みんな函館と路面電車つながり、なんて思ったり。

路面電車は日本全国に現在19の路線があるそうです。

専用軌道で走る江ノ電などは路面電車と呼ばないようです。

で数えてみました。

乗ったことがないのはあと

富山ライトレール、高岡万葉線、豊橋鉄道、

福井鉄道、京阪石坂線の5つ。

意識するしないにかかわらずけっこう乗っていますね。

改めて写真がない路線もいくつかありますが。

タワーのときのことを思えば、コンプリまで

さほど時間はかからないでしょう。


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2017年1月13日 (金)

函館あれから10年この先10年…市電編(1)

函館の番組に登場するときにほぼセットで登場するのが

街を走る路面電車・市電です。

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そのレトロ感は観光客にも大好評のようです。

さてCSフジの番組に鉄道ファン御用達の「みんなの鉄道」

という長寿番組があって60分まるまる「函館市電」を

特集した回があり、繰り返し再放送されています。

やっぱり函館はヒキがあるんでしょうか。

つい去年12月にも再放送があったので改めて

見てみました。

なんとこの番組、2005年の制作で出てくる車体、

出てくる車体、古い!

とある車両には

「祝!北海道新幹線着工」とありますからね。

この時点でも最古参の530(1950年製)が

ラッピングされていたのには驚きました。

160127_hsc530

↑530は今はこの色

いまではオリジナルカラーで、レギュラー運行ではなく、

ほとんど企業局交通部の取材対応車になっていますしね。

でも「みんなの鉄道」番組内で登場した1000系の姿は

現在すでになく、らっくる(2007年導入)や

8009、8010(2012年導入)もこの時点では

未登場です。

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↑北海道新幹線限定カラーのらっくるもいまは元の紺白に戻りました

10年ひと昔、鉄道の世界も街も10年でかなり変わります。

特にラッピング車両の路面電車の走る街は、

古い映像と如実にわかります。

ぜひ「みん鉄」には函館新版を期待したいと思います。

151204hsc_8005

↑ちなみに2005年制作の番組でも8005は函館美鈴号でした。

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↑はいから號はラッピングのしようがないため、不変ですね。


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2017年1月12日 (木)

頻繁に紹介される「函館」…でも残念な番組も

去年の12月にテレビ東京系の番組

「たけしのニッポンのミカタ」で

函館のクリスマスファンタジーのツリー設置が紹介されていました。

記憶にある方はいますでしょうか?

自分もあらかじめ「函館」というキーワードで

番組チェックしていたわけでなく、

偶然視聴したのですが。

そこで「函館の基幹産業は観光」と紹介されていました。

うーん、そこまで断言してもよいものか。

他にないから、そう言ってもいいのですが、ちょっと背中がムズムズした

わけです。

というのも、ここ1、2年間函館を紹介したテレビ番組を極力チェックする

ようにしていますが、「おやおや?」と感じる場面に出くわします。

あら探しと言われればそれまでですが、最初の番組は5月オンエアの

BS日テレの「厳選!2時間さんぽ道」で元バレーボーラーの益子直美が

元町公園から弥生坂へ差し掛かったときのことです。

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「この坂は何坂ですか?」と尋ねる益子に、70代のまち歩きガイドの

男性は「えっと、ど忘れしてしまいました。あ、弥生坂です」

印象に残りました。ふつう函館でいちばん古くて長いの坂の

ひとつ、弥生坂は忘れませんよ。

観光地エリア外だから頻繁には足を運ばない、は言い訳にならないでしょう。

彼は坂標を確認しながら「この下に弥生小学校があるから弥生坂」と

説明しましたが、その坂標には坂名にちなんで弥生小学校と命名されたと

あるわけです。番組収録の後半ですからあがっていたわけでは

ないと思うのですが、がっかりびっくりしました。

そしてわざわざ日テレ、そこを使わなくても、と思いました。

弥生坂を渡るくだりで、「あさり坂からスタートして、坂はあと6本」

と説明してしまったので切れなくなったようです。

どうも段取りではその先の姿見坂で由来を説明する予定で、

弥生坂ではすっかり油断していたことがガイドさんが使っていた地図を

見るとわかります。

12月にオンエアされたBS12(ch222)の「高田純次の世界ぷらぷら」では

15分程度のコーナーで何回か函館が紹介されていました。

その最終回・湯の川温泉を紹介した回。

そこでは某ホテルで20代女性スタッフが海の見える露天風呂を高田純次に

紹介していましたが、高田純次が右手の山を指さして「あれは?」

「函館山です」「じゃあ、あっちは青森?」

160920ooma

「そうですね、たぶん青森です」

ここでもひっかかりました。

たぶん? 「正面は下北半島でマグロで有名な大間です」と

ふつう言えるはず。

函館のとなりの下北半島なんて行ったことがないのでしょう。

ちなみにそのホテルのトリップアドバイザーの評価はとても低いものでした。

なぜBS番組がこのホテルを訪ねたのかまったくもって理由不明です。

だれもがわが街に愛着があるのだと思いますが、

そこからもう一歩踏み込めないと、胸を張って

観光が基幹産業だと言えないよな、と思うのです。

それにしても頻繁にTV番組で紹介される函館。

函館のせっかくの地域ブランド力、観光資源を

もっと強く意識したいものだと思うのです。


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2017年1月11日 (水)

トリップアドバイザー、残酷なりPART2

トリップアドバイザーののランキングが残酷だなと思うのは、

ひとりめの評価者が

「とても良い」の5点でスタートしたならいいのですが、

「悪い」の2点でスタートしちゃうと

そこから上位を目指すのは至難の技だからです。

その飲食店の内容を知っていれば何百位でも気になりませんが、

もし観光客が

「お腹空いたけど近所に何かないかな?と検索したらどうでしょう?」

きのう紹介した居酒屋「魚さんこ」は異常?なほどに好スタートを切り、そこから

落ち着いた評価が続いて順位を落としたものの、結局はトップ20以内に

収まっていますからね。

170111gyosanko

↑入店したことがありますが、個人的にはとても一生懸命なお店だと思ってます。

ホテルだって同様です。

大規模施設で宿泊者が多いメジャーなホテルほど

「悪い」の評価を受ける可能性も高くなりますが、

その比率が他より高いと、ランキングがどんどん下がってしまいます。

函館のホテル登録数は99でこれで70何位だと

すっかり「評判の悪い」ホテル扱いですから、

これはもう悲劇ですね。

いやあ感動した!とインパクトがあれば5のとてもよい、

まあまあよかった!では4のよい、

期待していなかったけどまあぎりぎりセーフなら3のふつう、

もうちょっとなんとかならないの、で2の悪い。

ざけんな、二度と来ねえぞは1のとても悪い。

ですからね。

総クチコミ数のわりに2や1が多いのはもう致命的です。

湯の川温泉にも2や1が20回以上ついているホテルが

ありますからね。参ります。

ときどきレビュアーが何に対して悪いをつけているのか

調べてみたりしますが、けっこう感情的になっていたり、

他の施設と比較できるほどのクチコミ数を持っていないレビュアー

も多いようです。でも誰かが低評価をつけると、

「そうだよな」と追随する人間が増えるから困りものです。

トリップアドバイザーも京都や東京・大阪を除けば

国内の各観光名所のクチコミ形成はまだまだこれからだとは

思います。

自分なんかは地元のお店が特性をよく知らない遠くから来た

観光客に不当な評価を受けているとわりとカチンと来ますが、

函館に限らず、各観光地の皆さんはあまり気にしないというか、

評価そのものに関心がないようにも思います。

これはこのサイトのユーザー取り込みの有り様でもあるのですが、

その都市のクチコミが人口に比例していることから考えれば

より偏った方向へ観光客が誘導される心配も感じるわけです。

やれることは何でもやるという見地から言えば、

地元が地元を応援する余地はこんなところにも残されているような

気がしています。

なんたって函館のレストランでは「とてもよい」3票で

トップ100入りの現状ですから。

もう少しは地元民が応援する意識が高くてもいいかもなあ…

というわけで函館が「愛が足りない理由」の分析を

そろそろ一度まとめなければならない時期に来ていますかね。


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2017年1月10日 (火)

トリップアドバイザー、残酷なりPART1

トリップアドバイザーは世界で展開する旅行クチコミサイト。

日本にも法人があって、ホテルや観光名所、飲食店などの情報が

網羅されています。

評価は「とてもよい」から「とても悪い」までの5段階で、

市町村別にランキングが出ます。

利用者・訪問者の評価がそのまま順位に出るということです。

有名なのは日本一の観光スポットは京都の伏見稲荷であるという

こと。

京都の場合は外国人観光客のクチコミ(日本語以外の書き込み)が

圧倒的に多いので、伏見稲荷に限っては日本人の感覚とはいえないのですが、

金閣寺、清水寺を押さえての圧倒的な1位なのです。

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↑伏見稲荷はまだ行けてないので清水寺でした。

この順位は評価の内容だけでなく、クチコミ総数も相関してくるようです。

観光名所やレストランはGPS機能とも連動するので、

ここから近い観光名所・レストランでランキングの高いほうへ優先して

足を運ぼうという観光客の行動を誘発するわけです。

その観光地の名所なんて、全部は見れませんし、行ってがっかりも

したくないので、スマホで予習しながら観光する、

そんなスタイルがじわじわ増加しています。

はっきり言って「ガイドブック」の強力なライバル、ですね。

旅をするにあたって、旅の計画を立てるにあたって、

ここ10年膨大な冊数のガイドブックを買い漁りましたが、

ガイドブックコレクターであるかのように集めましたが、

このサイトのおかげで、ここ1、2年の購入冊数は激減しましたね。

さて、ここ1年の函館と函館周辺の旅でも何度か利用しましたが、

地元関係者でこの存在をまったく知らない人に何人も出会いました。

おたくは○○町で○位ですよ?

はあ? 何ですかソレ?

てなもんです。

単に関心がないだけなら困り物です。

ところで

16年の6月頃にこんな記事を書きました。

★某居酒屋評価急落の真相?★広告期間終了か???

自分もレビュアー登録は16年に入ってからだったので、当時は

評価のしくみ、ランキングのからくり等々よくわかってなかったようです。

半年が経過してTOP20に定着しています。

たとえば函館のレストランランキングでは…

登録数は1400軒あまり。ここで「とてもよい」の5点が3回入力されると

もうトップ100にランクインするんですね。

「よい」の4点なら3回入力で300~400位ぐらい。

たった3人のクチコミでランキングは動きます。

関係者の皆さん、知らないで済まされませんよ(笑)

函館の観光スポット1位は函館山。

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レストラン1位はラッキーピエロ(ベイエリア本店)。

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ホテル1位はラビスタ函館ベイ。

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2017年1月 9日 (月)

そもそも2つのユニークから始まった絶景巡りのタビ

最初は全国タワー訪問記の総括を書こうとしていました。

なかなかうまくまとまりません。

そこでこのブログのキャッチに書いている

「まだ見ぬ日本の絶景を求めて…」

という部分をふと思い出しました。

タワーが好きで20タワー巡りを始めたわけではないのでした。

20タワー訪問は2015年に別府へ行って

・こんなところにこんなタワーがあったんだ

という刺激を受けたのがきっかけになっただけだったんですね。

「こんなマイナーなタワー」

に反応したしただけだったようです。

そもそも高いところから見下ろすのが好き。

ということなんでしょう。

もちろんその原体験はコレでしょう。

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コレでもあります。

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ちゃんとつながっているんだと思います。

別にタワーじゃなくても。

高層ビルじゃなくても。

展望台なら山頂じゃなくても。

151218fuji_surugawan

↑駿河湾と富士

なんなら飛行機の窓からでも。

原則はそういうことでした。

そこに物珍しさがあることこそが

「観光」です。

そして自分の住んでいる土地にある見慣れている風景には

懐かしさは感じても「観光」は感じないでしょう。

でも他の土地からやってきた人には

物珍しいわけです。とてもとても当たり前な話でした。

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↑東京タワーからスカイツリー

東京でいくら高いビルに上っても

そこから見える風景がビルまたビルでは、最初のうちはいいのかも

しれませんが、飽きてしまいます。

ビル慣れってありますからね。

すると展望台の側は

あとはリピーター対策として恋愛成就、夕陽、夜景という

キーワードで稼ぐことになるわけです。

そこは厳密には「観光」じゃないので。

とりあえず、自分は見知らぬ街で展望台があったら上ってみます。

何が見えるか。

函館と違う何か、他の街とは違う何かが見えるのか

確認したくなる。

それだけの話でした。

あそこのあれを見たら、あそこのあれを思い出した…。

そんなふうに過去の記憶をシャッフルすることが

楽しい…こういうコレクター体質の話だったようです。

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↑新潟港(朱鷺メッセ展望室より)

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↑砺波平野の散居村(クロスランドタワーより)

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↑盛岡市街(マリオス展望室…ただし曇天だったので晴天時のパネル)


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2017年1月 6日 (金)

【函館・回転寿司の雄=函太郎】お寿司はやっぱり御馳走ですね

函太郎は函館市内・北斗市内に4店。

旅行クチコミサイト・トリップアドバイザーの

順位で言えば、

・五稜郭公園店が1549軒中9位(評価4.24)

・宇賀浦本店が同19位(評価3.95)

海岸通り沿いの本店のほうが、評価が低いようですが

これは駅から遠いことも影響しているかもしれません。

そもそも駅や観光名所じゃなく、

本店店舗が国道沿いの立地と言うのはターゲットが

まずは函館を訪れる観光客というよりも地元という

ことなのではないかと思うのです。

美原店、上磯店はトリップアドバイザーのクチコミ上位には

登場しません。

いっぽう他地域への展開では、函太郎は

道内では小樽と新千歳空港に店舗を構えています。

道外では青森・弘前・八戸・秋田・鶴岡・酒田・新潟・仙台2店…

函館から徐々にエリア拡大を図っているようにも見えますが、

これらも観光地中心の戦略ではないようです。

関東では千葉県木更津のアウトレットパークと、大阪のグランフロントにも

進出しています。

2016年11月には東京駅の地下街に回転寿司ではなく、立食店を

オープン、東京進出も果たしています。

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観光地への出店が少ないため、トリップアドバイザーのクチコミには

あまり登場しませんが、小樽市では708軒中9位、

千歳市では506軒中10位の評価を受けていますね。

宇賀浦本店は自分のもっとも最近の訪問は16年1月28日で、

自信をもって評価できなくて、ブログには書いていないようですね。

いっぽう五稜郭公園店はたしか10年近く訪れていなかったので、

根室花まる体験の後に久々に訪れてみました。

161215kantarou_gr1

結果的にはトリップアドバイザー的には評価は3の「ふつう」。

ちょうど冬で「たち」(鱈の白子)の旬ではあったのですが、

今日のおすすめのボリュームラインが550円ということで、

回転寿司でちょっと食べるというには厳しかったです。

特にその日は三重産「シマアジ」愛媛産「生サバ」

千葉産「金目鯛」などが推されており、(すべて2貫550円))

北海道の旬を(リーズナブルな価格で)食す、

という方向性が否定されて、ちょっと気持ちが萎えました。

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イカ不漁の年であることは重々承知でしたが、

メニューの「ヤリイカ」は在庫せず、同じ300円で出てきた

「真イカ」には満足できませんでした。

ランチでしたからね。

朝獲れは在庫がなかったようです。

もしこれが北海道の新鮮な食材をイメージしてやってきた

観光客だったらどう思うのでしょう。

っていうか新鮮なイカは握りで味わうものじゃないのかも。

予算ひとり3000~4000円で、本日のおすすめの通り、注文して

「ああ、やっぱり函館の回転寿司はモノが違う」と

言うでしょうか?

店舗によってメニューを変えるという戦略もあるので、

なんとも言えませんが、この五稜郭公園店のラインナップでは

地元民的にはなかなか敷居が高いと感じました。

根室花まるも敷居が決して低いわけではありませんから、

駅前キラリス店がどう評価されるか、とても気になります。

それにしても去年の大晦日、地元スーパーの食品売り場では

持ち帰り寿司が飛ぶように売れていました。

4人前2500円なら、楽しい家族の年取りになるわけで、

そんなお寿司は十分な御馳走のような気もしますけどね。


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2017年1月 5日 (木)

【根室花まる】狙っている客層はインバウンド?

函館駅前キラリスに今春3月に

回転寿司の根室花まるがオープンするという

話題をフックに、根室花まるに行ってみた、

という話を書きました。

PVはまあまあだったと思いますが、

だから何なんだ?といったところだと思います。

行った!という印象だけだと、それで終わってしまうので、

やっぱり振り返って時間をかけて考察したいと

思ってます。

行きつく先は…まあそうあせらずに進めます。

でも「根室花まる」へ行ったからってどうなんだ?

と思うのはまず札幌市民だと思うんですね。

根室花まるの進出地域は回転寿司じゃない花まるも含め、

札幌8店舗、東京2店舗、根室・中標津各1店舗の

計12店舗。見事に市場サイズを反映しています。

旅行クチコミサイト・トリップアドバイザーで調べたところ、

根室花まるのJRタワーステラプレイス店は札幌のレストラン第2位。

8363軒の中で2位。

インパクトありますね。

それを知人に話したところ、

「札幌の駅ビルは人集まるからね」

とツレないリアクションでした(苦笑)。

それでも8軒のうち6軒は札幌市の100位以内で、クチコミ1件の

手稲前田店を除いた平均評価は4.17でした。

チェーンの海鮮系で評価が4点を超えると言うのはなかなかすごい

と思いますよ。

函館で言えば、ラッキーピエロ並み(海鮮系ではないですけどね)

もちろん、根室本店、中標津店は市内・町内のレストランでは断然の1位です。

さて東京進出の2店はどうでしょうか?

東京の2店舗は丸の内店と銀座店の2店。

距離的には両店なかなか近いですね。

それが評価はまっぷたつ。

開店時期の違いからかクチコミ総数がまったく違うので、

今後状況が変わる可能性もありますが、

Kitte丸の内店は千代田区6250軒中9位!

銀座店(東急プラザ内)は中央区7348軒中251位!

評価はそれぞれ4.21、3.63で、「銀座」の評価は

なかなか辛いようです。

161205hanamarug_

自分が実際に訪れたのはその銀座店。

銀座の東急プラザといえば、昔、数寄屋橋阪急があった場所。

え?こんなビルに回転寿司が?と思ってしまうほどの

新しい高級感漂うビルになっています。免税店があって

インバウンド客が多そうなのも狙いなのかもしれません。

東京の2店は札幌駅ビル店よりも海外クチコミ率はずっと

高いので、勝負ポイントをそこに置いているとも

受け取れますね、根室花まる。

高級回転寿司と分類すれば、

ネタの内容と価格のバランスだと思います。

あくまで日本語クチコミですが、根室花まる銀座店の

クチコミの中には

・回転寿司にしては上々の部類

というコメントを多く見かけました。

え?回転寿司と知ってて食べたんでしょ?

なんですけどね。そこはクチコミサイトの難しいところでもあります。

上々の部類で評価が「よい」の4なのか、「ふつう」の3なのか

で結果は大きく変わってしまうのですが

簡単に「とてもよい」の5がつかないところが

東京・銀座なのかと思います。

自分の評価も「5」とはいかず、「4」かな、

と思います。

161205hanamaru1

写真で紹介した

網走産のトロにしん(左下)、浜中産の釣り青ゾイ(右下)などの

地元こだわりが地名を想像できない東京のお客に

どれだけ効くのかは難しいと思うのですが、

161205hanamaru2

真イカのゆず塩(最初の写真左上)や、

塩を押さえたタラコ握り(次の写真・左)は

自分の中で初めてだったので、魅かれるものはありました。

あと値段の割にボリュームのあるたらば・ふんどし(腹肉)

340円(税抜)…最初の写真上、も、他にはないネタだったと思います。

2貫で400円を超えないラインで、北海道らしい、

他店にないネタ、はなかなか難しいと思うのですが、

健闘している印象を受けたというわけです。

あとは季節ごとの旬の変化をどう演出できるかが、

リピーターを育てられるかどうか、だと思うのです。

間をおいて訪問して「今日のおすすめ」が

「これ前も食べたよな…」になるかどうか、

値段で勝負するのではなく、質で勝負をするなら

そこはまだ自分には未知数だといえます。

さあ、受けて立つ函館勢・函太郎はどういう勝負を

するでしょうか?

初の根室花まる体験…まずまずインパクトがあった

というだけでなく

同時に函館の地元函太郎もしっかり比較しておきたいと思ってます。


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2017年1月 4日 (水)

【宿の朝食考察2016最終回】無料朝食はやはりビジネスニーズ…

ほんとうに評価ラインをどこに引くかで

食事は満足度が違ってきます。

誰だっていつも同じラインを求めないと思います。

おいしいものを少しだけ食べるのが目的で

満腹になんかなりたくない、

っていう人はいませんよ。

食事は腹八分以上は食べたいでしょう。

当然どんな場合も値段なり、というのはあって、

メガ盛りが流行るのは満腹感を求めるからでしょ?

B級グルメが人気になるのもいっしょだと思います。

別料金の朝食は値段相応かどうかの評価が発生しますが

ホテルの無料朝食でどこがおいしいかを論じることは

無意味ではないでしょうか。

まあ冷静に考えて実は宿泊代に含まれているっていうだけでしょう。

結局は日常なのか非日常なのかであって、

せっかくの旅行だから贅沢したい、という観光客の心理と

宿泊ビジネスは直結しているということです。

そこはしかたないです。

まあ個人的には総合的なお得感をどう演出するかが

重要だと思いますけどね。

まさに函館でラッキーピエロがウケるのはそこでしょう。

値段とボリューム感。

トリップアドバイザーの評価も実にCPの高さに絶妙に反応します。

これだけ宿の朝食について書いてしまったので、

自分が最近よく泊まるコンフォートホテルにふれておきましょう。

このホテルは朝食が無料です。

内容はどこでもほぼ同じなのであえてその度に撮りませんけど

こんな感じ。(この写真は帯広にて。他も判で押したように同じ)

出張族には嬉しい、というニーズですかね。

160119obi_comfort

おにぎり、パン、スープ、ゆで卵(スクランブルエッグ)、

ソーセージ、ポテト、生野菜、フルーツ、コーヒー。

この無料朝食込の5200円なら立派なもんでしょう。

ザ・ビジネスホテルです。

もちろんレートは場所によって変わります。8000円近い

ケースもありました。

160514ngtcomfprt

16年は他ホテルの人気によるレート上昇等々で

各地で集中的と言えるほどにコンフォートホテルに泊まりましたが、

トリップアドバイザーの評価も判で押したように3.8~3.9

なのには思わず苦笑ですね。

印象深いのは2015年12月の奈良5連泊で片道1000円使って

京都の紅葉見物に通いました。

コンフォート奈良5泊で34000円ぐらいでした。

税込で。これはもう穴場としてバレちゃってると思いますけど。

観光客それぞれに宿泊の評価が分かれるのは、

旅に求めているものが個人個人で違うから、です。

滞在重視であれば客室も温泉も食事もぜんぶ求められます。

函館には全部「あるよっ」と言っちゃえば、

それじゃあよろしくとなるわけですが、

その部分は観光客の欲でもあると思います。

その街の観光色によって求められるものには差があると

思っています。

シンプルステイもラグジュアリーステイも

ちゃんと棲み分けられるような観光都市函館だと

いいんですけどね。

共立メンテナンスのシンプルなのに豪華、プレミアム感に

正面から戦っても勝てないような気もします。

なーんていいつつ、数年後には函館駅の隣に

ダイワロイネットが進出してきますから、地元系ホテルは

いまから戦々恐々でしょうね。

新函館北斗駅隣接でシンプルステイが意外に

おいしかったりして…(笑)

奈良から京都に通う的な発想でした。

次回こそは根室花まる。(笑)


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2017年1月 3日 (火)

【宿の朝食考察2016】観光客目線なら地元とは違うでしょ?

当初の予定をちょっと変更して、

宿の朝食、続きをもう少し書かせてください。

ただドーミーイン絶賛ということではないんですけどね。

ドーミーインも場所による。

大手チェーンとしての社員研修が充実していても、

現場はそれぞれ、お客さんそれぞれですしね。

16年夏、ブログでも書いた、旭川駅最終(特急)乗り遅れ事件

このときの旅で旭川・稚内とドーミーインに2回泊まりました。

旭川では急きょ空室を確認した最初のホテルの対応が残念で

ドーミーインには親切な対応をしてもらいました。

ツインをシングルで手配してもらったうえに、チェックアウトで

部屋にタブレットを忘れて、函館への帰路で途中下車して

受け取りました。

いっぽう稚内では夜間にATMが空いてなくて、大ピンチ。

カードの使える飲食店を訪ねたところ、もらった地図の指示通りに

ホテルの2、3軒先にあった居酒屋に入ったところ

「カード不可」と断られ、なんだ、この地図、とがっかりしました。

「稚内、夜7時以降、朝までATM無理です。ATMのあるコンビニありません」

に打ちひしがれた夜でした。これ、ドーミーインのせいでは

ありませんけど、旭川、稚内で印象が好対照でしたね。

2日の午前中、箱根駅伝を見ていて思い出しました。

共立メンテナンス、この視聴率ドル箱番組のスポンサーでした。

さあ、ことしも1年稼ぐぞ、てなもんでしょうか。

とにかくここの会社のサイトを見ていただければ、いかにこの10年で

怒涛の展開をしているかわかります。

函館は五稜郭登場が2006年、ラビスタ開業2008年。

自分の初ドーミーインはけっこう最近で、15年の松江です。

前回記事に書いたように、基本

それまでリッチモンドかダイワロイネットのある都市に宿泊するを

モットーに旅をしていました。

15年もいろいろな場所に行きましたが「温泉」のある場所には

4か所行っただけで都市のホテルばかり泊まってましたね。

しかし松江にはリッチモンドもダイワロイネットもなく、

しかたなくドーミーインでした。安かったですけどね。

2泊して朝食がこれ。

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格別印象に残ったわけではありませんが、

しじみ汁、出雲そば、天ぷら…一生懸命松江らしい取り合わせを

工夫していたのだと思います。

そういえばこの年、リッチモンド高知でカツオの漬け丼、

ダイワロイネット広島で穴子飯という選択肢があり、都市ホテルも

懸命に朝食でご当地感を出そうとしていることがわかります。

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とはいえ、この15年は下関で温泉付きのドーミーインの評判が

高かったのですが選びませんでしたね。滞在時間が短いことが

わかっていたせいで、さらに格安のビジネスホテルに泊まりました。

ですから15年はリッチモンド、ダイワロイネットのない街か

もしくは人気都市でこの両者の価格が折り合わない場合のみ、

ドーミーインもひとつの選択肢、ぐらいでした。

それが16年は小樽(カプセルプラン)→旭川→稚内と立て続けに

宿泊し、最後に鳥取の境港。

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↑小樽のドーミーイン

つまりこの1年ちょっとで自分もぐいっと心をつかまれた、

とそういうことです。

話は変わりますが、夏に朝イカの移動販売をしていた

函館の川村鮮魚のおばちゃんに、

「ホテルにも朝イカ卸しているよ」と聞きました。

川村鮮魚は店舗が湯の川温泉の地元です。

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たぶんそのホテルとしては「朝イカ朝食当たり前」と思っていて

評判として浮上してこないように思いました。

テレビで見る限り、ラビスタ函館ベイの海鮮丼乗せ放題の

イカ刺しはひとり分が取りやすいように

塊りになっていて、お箸で数切れをすっとつかめることに?

となっています。

もちろん境港の野乃の漁師丼も同様です。

イカの切り方にもよるとは思いますが、

「函館の朝イカ」を知らない人にはこれ、まったく何のことか

わからないかもしれませんが。

このまま不漁の年が続くと、そういった朝イカの食文化も

衰退してしまうことでしょう。残念ですね。

イカ刺し…ほんとうにイキがいいと真っ白&透明じゃあ

ないですよ。少し色がついています。

そういう意味ではホテルのご当地朝食には…頑張ってるね、

という折り合いポイントがあるわけで、

あえてそこではホンモノを

追及しないのが幸せかもしれません。

知らないほうが幸せということもあるでしょう。

あくまでもビジネスの要素として成立しているということです。

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↑どんぶり横丁市場「茶夢」のイカ刺し定食

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↑自由市場「市場亭」のイカ刺し定食

ちなみに去年の旅で朝食のイカ刺しに関しては、

阿寒、竜飛、奥尻で食しましたが、函館のイカを

知ってる不幸を感じました(笑)

いちばん自分のベストなイメージに近いのは

「茶夢」なんで。


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2017年1月 2日 (月)

【宿の朝食考察2016】クチコミ時代・ドーミーイン系が独走?

宿の朝食比較の話。

いろんな土地へ行ったのは確かですが、

いろんな宿に泊まりたくていったわけではありません。

あくまでも結果として…の感想です。

それはすでに書きました。

161109onyadonono3

いちばん引っかかったのは最後の宿、

境港の御宿野乃でした。新しい感じだったので

宿をチェックアウトしてから、駅から乗った

地元のタクシーの運転手さんに

「ことし出来たんですか?」

と聞いたら

「いや…」と答えていました。

それでも2年は経っていない、とそのとき思いました。

トリップアドバイザーで境港市の宿8軒中1位。

でも競争相手が少ないからな、と。

米子に泊まるよりはJR境線に乗っても、

次回もここがいいかな、とその程度の感想でした。

問題は朝食。最初は素泊まりプランだったので、

状況によってはパスだったのですが、その日の天候が

朝は雨、だったので急いで出てもしょうがないと思い、

別途1500円を追加して参加しました。

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目玉は自分で自由にのっけられる漁師丼。

これです。

甘海老、いくら、かに(ほぐし身)、サーモン、

いか、まぐろ(たたき)…MAX六色丼。

あれ、どっかで見たことあるような。

以前、日テレの「沸騰ワード…」でやってた

ラビスタ函館ベイの朝食に酷似。

そうか、みんなマネするのか…。

でもベニズワイガニ解禁したばかりの境港でも

ほぐし身だしな、さすがにここには使えないだろう。

まあ、初漁師丼、うれしくなくはないけど、

いくつかのプラス要素のうちのひとつでしょ?

ラビスタではかにの代わりにたらこだったか。

いったんはここで話が終わるはずでした。

再度話を整理すると御宿野乃はドーミーイン系列の

和風プレミアムブランド。

161108nono2

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境港は2016年2月の開業で、続いて富山、大阪のなんばと

1年で3か所オープン。

そしてラビスタ函館ベイもドーミーインと同じ系列の

共立メンテナンス系・共立リゾート系のホテルであると

知りました。

これは戦略ですね。

そういえば7月に泊まった小樽のドーミーインでも

朝食にこれで開始時間になる前から並んでましたね。

自分は素泊まりでスルーだったので気づきませんでした。

つまり各地でこの手で評価を高めていると?

そしてドーミーイン系列の売りは最上階の温泉大浴場。

そりゃあ大浴場は広いほうがいいし、温泉のほうがいいですけど、

やっぱりそこは差別化の一大要素になるようです。

試しにトリップアドバイザーのドーミーインEXPRESS函館五稜郭の

クチコミを見ると、時間帯限定でなんとラビスタ函館ベイの

温泉大浴場まで「タクシー送迎」しているのだそうです。

そして多くのクチコミが朝食はラビスタのほうがよかったけど

しかたない的な書き込み。

そうかあ?

というより、そうなんですね、現実として。

160520lavista

↑こっちはラビスタ函館ベイの外観です

これじゃ湯の川温泉にはなかなか泊まらない?

温泉が違うんですけどね。

それにしてもトリップアドバイザーの書き込みに

ホテルがよく返信を書いていますよ。上位ホテル…

クチコミサイトの好感度が重要ということを

ホテルはよく知っているようです。

ここんとこ自分の各地でよく泊まるホテルチェーンは

リッチモンド、ダイワロイネット、コンフォートですが、

過去2年で自分が泊まったそれぞれの平均値は

4.34、4.15、3.88ですから、

ドーミーインの4.19は

たいしたもんだ、ということになります。

ドーミーインも大手チェーンですから、市場キャパと

競争相手を判断して出店なのでしょうが、

地域一番店続出で、

最終的に今回の結論は

ドーミーイン系列おそるべし、

に尽きるわけです。

函館…あれから10年、この先10年…でも

ホテル業界の消長が激しいことが

観光都市ハコダテとしては

最大の要素じゃないかなと思ってます。

というわけで、根室花まるの話も

途中で終わっているので、

次回はそっちの話を。


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2017年1月 1日 (日)

函館…あれから10年、この先10年(初日の出編)

2017年になりました。

このブログも書きたいことをうまく表現できず、

ツッコミ不十分だな、と思いつつ、続いてきました。

2016年は結果的に盛りだくさんな1年だったのですが、

それをうまく集約できずに、だらだら年が明けてしまいました。

年が明けても、その思いは変わらず、

再度まとめ直したいテーマは尽きません。

とはいえ、

せっかくの元旦ですから、

2017年は初日の出編からスタートしたいと。

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今朝、外へ出た時点で空の95%が雲で、

パーフェクトな曇りでしたが、なんとか

らしい写真が撮れました。

函館も場所によって時間によって

初日の出は違ったのでしょうが、

諦めずに現場に行ってみる、その大切さにも

気づきました。

予定していた場所へ着くまでは

「去年のほうがまし」と思っていましたが、

そうでもありませんでした。

まあ、縁起物です。

お正月のTV番組は例年の通りですが、

BSを中心に函館関係の旅番組の再放送が

けっこうあるようです。

地域ブランド力が全国1位だそうなので、

数ある旅番組も、とりあえず函館でもと思ってくれている

ようです。

冬の観光と合致した内容は少ないですが、

いくつか紹介してみましょう。

1月2日・3:30~:鉄道ひとり旅#1~函館本線編(BS222)

1月3日・10:00~:出発ローカル線聞きこみ発見旅~函館本線(BS171)

1月4日・19:30~:食材探検おかわり!にっぽん「たら」(BS103)

1月4日・21:00~:ふらり親子旅(伊東四朗親子)(BS161)

「鉄道ひとり旅」は鉄道専門チャンネルの番組をBS222が購入していて、

地上波でも放送している局があります。緩い番組で函館本線編の

メインは小樽の鉄道遺産ですが、函館本線が#1というところが出色かなと(笑)

※早朝函館発札幌行なので市内は紹介されません。

「聞きこみ発見旅」は「ひとり」とは逆に札幌発函館行で

前半が藤波辰爾+鈴木あきえ、後半が永井大+森尾由美で

長万部で交代するバージョンです。これも市内はちょこっとしか出ませんが

道南各町がいろいろ登場します。

「ふらり親子旅」の伊東四朗親子函館バージョンはすでに2回再放送されているので

三編あるうちの道南編かもしれませんね。

まあ、正月は最近テレビを見る人が少ないので、各局再放送でお茶を濁すのかも

しれませんが、函館(道南)登場率はなかなか高いようです。

北海道新幹線効果は大ということでしょうか。

※何があれから、その先…なのかはおいおい続けます。

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