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2017年1月23日 (月)

結局まだまだ知らない函館のハナシ・温泉編(2)

結局まだまだ知らない函館のいろんなこと…。

観光に関連する事柄でも歴史とか

そっちの方面は際限なくあるでしょうね。

手元に「はこだて検定」のテキストがありますが、

そこから題材をとったらすっかりそういうブログに

なってしまうことでしょう。

「街歩き」を中心にすえて

函館の過去に思いを馳せるのもまた一興では

あるとは思います。

現状ではあまりそちらへ重きを置かずに進めます。

で温泉の話のつづきです。

一回ではなかなか書き切れず…。

まとめ体質なのでもう1回。

160225onsen_taiseiyu

そもそも湯の川温泉ってこれで大きな温泉街なの?

というスタートでした。

大きいにもいろんな意味がありますけどね。

旅館・ホテルの軒数や、宿泊者数、知名度、湧出量。

トリップアドバイザーを根拠に人気の旅館・ホテルを判定すれば

北海道では大きな温泉街と言っても間違いではない

ことがわかりました。

でも温泉パワーが傑出した登別を除けば、

人気の旅館・ホテルが集中して温泉街が成立するためには

そこそこ近くに人の集まる場所(おもに都市)が必要です。

仙台における秋保・作並そして鳴子。

首都圏における、熱海・箱根・伊豆…

少しは例外もありますが、古くからの人の流れは

無視できません。

新規にその魅力をアピールするのはなかなか大変だと

思います。

その割には函館と湯の川温泉の知名度を比較すると、

ドーミーイン系列のラビスタ函館ベイが人気になる

背景も含めて湯の川温泉って地味な気がするんですよね。

最近道内メディア等々でも女性に人気!というフレーズを

使いますが、それはそばに「函館市」にあるからでしょ?

と思います。

160225onsen_nesaki

ちなみに戦前は松倉川から空港側は「根崎温泉」だった

ようですよ。湯川町が昭和14年に函館市と合併したあとに、

戦後になって銭亀沢村から分離して統合したようです。

もうひとつよくわかっていなかったのは泉質の話。

湯の川温泉より古い谷地頭温泉のお湯は茶色いお湯ですが

泉質はナトリウム-塩化物泉。

150619yachi

湯の川温泉のお湯とは見た目全然違います。

でも同じナトリウム-塩化物泉。

厳密にいえば湯の川にある温泉源泉かけ流しの銭湯

「永寿湯」の泉質分析はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。

湯の川温泉電停のところにある足湯「湯巡り舞台」の

泉質分析はナトリウム-塩化物泉。

ほぼ同じ源泉でも分析書が違うんです。

結局はお湯にとけている成分の分量とバランスで

「泉質」が変わるので、

温度やPHもありますが、いろいろたくさんとけているほど、

温泉の効能は高いようです。

いろいろとけていても、一定の濃度に達しなければ、

泉質名には反映されないようです。

実は島根県に同名の湯の川温泉という温泉があって、

美肌の湯で有名なのだそうです。

住所は現在の出雲市。合併する前は簸川郡斐川町。

美肌の湯を名乗る要件はメタケイ酸の量です。

この成分が多いと肌がスベスベになるとか。

でも旅館の数は6軒。

神話の郷・出雲と美肌の湯のタッグは意外と

強力なんじゃないでしょうか。

函館の湯の川温泉はメタケイ酸の量は美肌の湯!を名乗るほど

多くありません。

それにしても一昨年、出雲&松江&宍道湖に行ったときには

そんなことにはまったく気づかず、日帰り入浴の選択肢もなく

完全スルーでした。

何事も知らないとそんなもんです。

まあ「湯の川」なんていう地名は日本に数多くありますからね。

函館の湯の川温泉…。

まずは開港都市函館が先があって、観光開発を企画した

先人の努力の賜物ということでしょう。

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