結局まだまだ知らない函館のハナシ・温泉編(2)
結局まだまだ知らない函館のいろんなこと…。
観光に関連する事柄でも歴史とか
そっちの方面は際限なくあるでしょうね。
手元に「はこだて検定」のテキストがありますが、
そこから題材をとったらすっかりそういうブログに
なってしまうことでしょう。
「街歩き」を中心にすえて
函館の過去に思いを馳せるのもまた一興では
あるとは思います。
現状ではあまりそちらへ重きを置かずに進めます。
で温泉の話のつづきです。
一回ではなかなか書き切れず…。
まとめ体質なのでもう1回。
というスタートでした。
大きいにもいろんな意味がありますけどね。
旅館・ホテルの軒数や、宿泊者数、知名度、湧出量。
トリップアドバイザーを根拠に人気の旅館・ホテルを判定すれば
北海道では大きな温泉街と言っても間違いではない
ことがわかりました。
でも温泉パワーが傑出した登別を除けば、
人気の旅館・ホテルが集中して温泉街が成立するためには
そこそこ近くに人の集まる場所(おもに都市)が必要です。
仙台における秋保・作並そして鳴子。
首都圏における、熱海・箱根・伊豆…
少しは例外もありますが、古くからの人の流れは
無視できません。
新規にその魅力をアピールするのはなかなか大変だと
思います。
その割には函館と湯の川温泉の知名度を比較すると、
ドーミーイン系列のラビスタ函館ベイが人気になる
背景も含めて湯の川温泉って地味な気がするんですよね。
最近道内メディア等々でも女性に人気!というフレーズを
使いますが、それはそばに「函館市」にあるからでしょ?
と思います。
ちなみに戦前は松倉川から空港側は「根崎温泉」だった
ようですよ。湯川町が昭和14年に函館市と合併したあとに、
戦後になって銭亀沢村から分離して統合したようです。
もうひとつよくわかっていなかったのは泉質の話。
湯の川温泉より古い谷地頭温泉のお湯は茶色いお湯ですが
泉質はナトリウム-塩化物泉。
でも同じナトリウム-塩化物泉。
厳密にいえば湯の川にある温泉源泉かけ流しの銭湯
「永寿湯」の泉質分析はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
湯の川温泉電停のところにある足湯「湯巡り舞台」の
泉質分析はナトリウム-塩化物泉。
ほぼ同じ源泉でも分析書が違うんです。
結局はお湯にとけている成分の分量とバランスで
「泉質」が変わるので、
温度やPHもありますが、いろいろたくさんとけているほど、
温泉の効能は高いようです。
いろいろとけていても、一定の濃度に達しなければ、
泉質名には反映されないようです。
実は島根県に同名の湯の川温泉という温泉があって、
美肌の湯で有名なのだそうです。
住所は現在の出雲市。合併する前は簸川郡斐川町。
美肌の湯を名乗る要件はメタケイ酸の量です。
この成分が多いと肌がスベスベになるとか。
でも旅館の数は6軒。
神話の郷・出雲と美肌の湯のタッグは意外と
強力なんじゃないでしょうか。
函館の湯の川温泉はメタケイ酸の量は美肌の湯!を名乗るほど
多くありません。
それにしても一昨年、出雲&松江&宍道湖に行ったときには
そんなことにはまったく気づかず、日帰り入浴の選択肢もなく
完全スルーでした。
何事も知らないとそんなもんです。
まあ「湯の川」なんていう地名は日本に数多くありますからね。
函館の湯の川温泉…。
まずは開港都市函館が先があって、観光開発を企画した
先人の努力の賜物ということでしょう。
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