結局まだまだ知らない函館のハナシ・海産物編(1)
ちょっとシリアスなテーマが続きすぎると
息苦しくなるので少しだけ緩めます。
確かに細かいことの積み重ね、とはいえ、なかなか
自分では気づかないことも多いのだと思います。
長い間、函館を離れていて、戻ってみると
「やっぱりいいなあ」の思いと並行して
「なぜ?」という場面にもたくさん出くわすものです。
さて、この1~2年に改めて函館市内を歩き回って
いろいろなことを実感してみましたが、
自分でも「そんなことも知らなかったのか…」が
たくさんありました。
いや、まだまだあることでしょう。
もうね、関心を持たなければどうでもいいこと
なのかもしれません。
確かに函館の昔はこうなっていた、こうだった…を探すと
際限なくあると思うんですね。
それはノスタルジー。
まあそこに観光的価値があれば
「いま」につながっていいのですが、
必ずしもそうではなかったりして、
個人的な感傷に過ぎなかったりもするので、
取り上げるテーマ選びは難しいようです。
ここから数回、そんな小さな「へえそうなんだ」を
ピックアップしてみます。
きょうはイカの話。
不漁だったことはニュースにもなっています。
でも、金額ベースでは37%増なのだとか?
これは「漁業生産高」の統計のマジックだと思うのですが、
漁獲量は前年比14%減で過去最低?なのに、単価が上がって、
売上増。
でも売上が伸びても燃料代ほか原価がかかれば、儲かりませんからね。
そして単価上昇は消費者にも転嫁されます。
そしてますますイカを食べなくなる。(食べられなくなる?)
悪循環です。
函館市民は2016年イカ刺しを平均何回食べたのでしょうか?
見当もつきませんが。
ところが2016年は春先の漁が中心のヤリイカは豊漁で
前年比で漁獲量、金額とも倍増なのだそうです。
それでも漁獲量ではマイカの9分の1、金額では7分の1…。
え?ヤリイカのほうがずっと高いんだ…そんなことも知りませんでした。
加工に回るのは主にスルメイカでしょう。
つまり「イカ刺し」では判断できないんですね。
実は生食の比率って全然低いのだと思います。
自分は塩辛以外の加工品はほとんど口にしないので実感がわきません。
結局イカのことをあんまり知りません。
去年再放送されていたNHKの「新日本風土記・函館」(2012年制作)
では朝イカの移動販売を取り上げていて、取材された人は
「朝7時を過ぎたイカは買わない」と断言していました。
もはやこれは函館の実像とはほど遠いのでは?
そして「函館市民」としては函館をイカの街だと思っているのですが、
渡島管内の漁業生産高で浮沈のカギを握るのは
噴火湾の養殖ホタテ。2016年は台風その他の影響で、
漁獲量で27%減、金額で13%減。マイカと比べて単価には反映しなかった、
ということでしょうか。
それでも養殖ホタテはマイカの4倍稼ぐのです。
コンブもマイカより稼ぎます。
知りませんでした。
このホタテ、コンブ、マイカの渡島御三家以外の
海産物は重量ベースで前年比10%増、金額ベースでわずか0.7%減。
なんだか複雑なデータです。
(渡島総合振興局の速報値より推計)
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