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2016年5月21日 (土)

★「谷地坂問題」第8回★もはやすっかり谷地坂問題じゃあありませんね

というわけでこのシリーズは、成り行きを見守りながら書き進めています。

が、成り行かないようで(笑)

追っかけても逃げますから、真剣に追うのもどうかと思います。

さて、

先日も函館タクシーのよく知っているベテランドライバーに聞いてみました。

「八幡坂はなぜ八幡坂って言うか知ってます?」

ものの見事にひっかかり?ました。

「今の西高の場所に八幡宮があったからでしょ?」

待っていましたよ、その答え。

「え?違うんですか?立派な石垣があるから、てっきりそうかと…」

あれ?はこだて検定にはこんな問題は出ないんでしたっけ?

自分が出題者だったら、まずこの問題を出して「函館愛」を試すけどなあ。

運転手さんはこうもいいました。

「そうかあ、坂の名前ねえ。チャチャ登りと大三坂も同じ坂だけど名前が違うものね」

と言うのでこっちも返しました。

「日和坂だってもともと一本の坂じゃないのに、いつのまにかそうなっているんですよ。

少なくとも上のほうは鳶坂(トビざか)と呼ばれていたみたいです。」

「そうなんですか?」

だから。

だから、坂の名前は親しまれている程度で知識化されていればいいと思うわけです。

八幡坂はどうあっても八幡坂で、二十間坂はどうあっても二十間坂でしょう。

でも坂によっては「そういうことにしておこう」「そういう呼び名もある」

ケースもじゅうぶんに考えられます。

だから「だそうですよ」で十分。これを19坂と

同列に坂標で権威づけたことが間違い。失態。

権威づけるための根拠が

「はこだて歴史散歩」(1982年・北海道新聞社刊)だけなんですかあ?

函館市観光部。

お粗末。

これは例の中央図書館のデジタルアーカイブに記載されている坂名を

各年代でひと通り並べてみるだけで十分でしょう。

原資料の誤字脱字も含めて事実として受け止める。

第三坂と大三坂、どっちが正当とかね。

それを無責任に「解釈」してしまうから、今回の谷地坂の件が発生したのだと思います。

谷地坂=谷地頭へ向かう坂…谷地頭は有名だから、この坂も19に加えよう、

と誰か考えの浅い担当者が判断した。

ところが必ずしも谷地=谷地頭ではないのです。谷地=低湿地なんです。

函館山のあっち側には明治の昔はたくさんあったと聞きますが?

特に函館山の東南斜面はそういう傾向が強くて、規模が大きく象徴的なのが

谷地頭っていうだけじゃないかと、自分は推測します。

160325hachimanmae

こんな感じの場所じゃないすかね。じめっとした湿地。

トタン屋のご主人がおっしゃっていました。

(家の前の坂は)急になっていたので、冬大変だったと聞いています。

崖か沼池かわからないですがそれを理由に「谷地ノ坂」という名前が発生した

可能性もあります。冨岡章氏の著作を全面的に信じるつもりはありませんが、

より古い資料にそうあったのを古地図研究家の氏は谷地ノ坂と特定したのでしょう。

そう今の五島軒の支店がカドにある坂。

いま谷地坂とされている坂よりずっと短い坂。

とにかく正しい谷地坂がどこかという問題ではないのです。

あっちの坂の問題。もっと重要なあっちの、ね。

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