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2016年5月19日 (木)

★水族館ツアー★2016-4仙台うみの杜水族館(3)水族館展示、最新トレンド

そもそも、水族館を真剣にまわりはじめたきっかけはペンギンでした。

ナツタビとして確立したのはまだデジカメも持っていなかった

2000年の島根タビでしたが、初回は水族館は行程にありませんでしたね。

その後能登にいったとき、なんとなく能登島の水族館に行きましたが、

これもなんとなくでした。

幼少時の水族館体験は小樽と浅虫。

未就学児の頃、おたる水族館のトドの吠える声にビビッて

べそかいてたいへんだったと親が言っておりました。

小さな子にとってはトド怖いでしょ?

ナツタビ以前に大阪の海遊館の存在を知り、開館2年めか

に訪問。ジンベエザメとイワトビペンギンのぬいぐるみを

おみやげに買いました。

大のオトナがぬいぐるみ?なのですが、レアだと思ったんですね、

海遊館の限定品だと…。

そしてイワトビペンギン?

また会いたくなって、これもたまたま長崎にペンギン水族館があることを知って

ナツタビで行きました。

長崎の夏は、ペンギンたちぐったりでした。

そうか、夏じゃダメなんだ。

その後今度は秋に訪問。

それでもペンギンたちの活躍はいまいち。

特にイワトビペンギンのパフォーマンスには不満たらたらでした。

この頃の各地のイワトビのあるあるパターンは、

キングペンギン、コウテイペンギン、アデリーやジェンツーの極地ペンギンの

隙間でただじっと立ち尽くしている…もちろん水槽の中。ガラス越し。

そのイメージを塗り替えたのは

油壷マリンパークだったのです。

ここはイワトビしかペンギンはいないのですが、繁殖履歴がしっかりしていて、

10月の夏日に訪問したにもかかわらず、とても活発でした。

本来の岩場を両足で飛びながら移動していくしぐさばかりか、水中を楽しそうに

泳いでいましたね。

つまりこれまで見てきたイワトビペンギンは刺身のツマにもたりない、

アクセント。主役ではなかったのです。

ここから各水族館が何を売りにしていこうと考えているのか、

そこでペンギンの果たす役割はどの程度なのか、真剣に考えるようになったのです。

そして、最新の傾向では

ペンギンパレード、当たり前。

でも、気温との兼ね合いで極地ペンギンは外へ出せない。

そうすると通年では温帯ペンギンのフンボルトやマゼランしかパレードで活躍しない…。

よく水族館にいくと「ペンギン、かわいい」しか言わないポンコツ入場者がたくさん

いますが17種類、18種類地球上にいるペンギンがみんな同じに見えるとは

素晴らしい観察眼ですよね。そりゃあフンボルトとマゼランは似通っているわけですが。

このペンギン知らず!(笑)

さて、トレンドの話。

仙台うみの杜水族館。しっかり押さえていますね。

昨年9月上越でも八景島の方々の施設管理を拝見しましたが、

できるところはしっかりやっている印象。

まず、

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大水槽のいわしのトルネード。絵になります。

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エイもこっち向きで泳ぐので、ユーモラス。

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三陸沿岸の漁業を意識したカキのイカダ水槽

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バックヤードツアーに参加しなくても、裏側がのぞける

感覚のラボ。

160428openwater

そしてオープンエアの水槽。この日はけっこうな

雨降りでしたが、その川底で平然としている淡水魚たち。

そしてツウはこんなのを写真におさめます。

160428sponsored

うみの杜水族館ではエリアごとにスポンサーがついています。

いわゆるネーミングライツというヤツ。

当然協賛企業を募ると同時に、リーガエスパニョーラのソシオよろしく

個人サポーターも大募集です。

お得な年間パスを売るだけでなく、個人で水族館のリピーターになる

楽しさを前面に出していく。

もちろんターゲットは親子なのでしょうが、水族館での学びを擦りこむことで、

次の世代にも間違いなくつながっていくからです。

親に水族館に連れて来られた子らはデートでも水族館にやってくるし、

自分が親になって子どもができても連れてくる。

まさに長い目で見た地域活性です。

ですから、このうみの杜水族館の最大の印象は

こういう水族館が地域ブロックごとにひとつ欲しいよね?です。

箱舘奉行所を復元したときに「ハコモノ」がかなり批判されたと記憶していますが、

水族館の成立のさせかたはどんどん変わってきています。

学びの拠点として、自然環境と人間の共生を見つめる場として、

北海道にはしっかりした水族館がないよなあ、と思ったのでした。

ちょっくら、観光客入場を見込む、のではなく地域のための水族館が

結果的に広いエリアから人を集める。

聞くところによると動員数トップ3の美ら海、海遊館、江ノ島は

それぞれ単独で函館市の年間観光客の40~50%は集客しているそうです。

もしそれが本当なら、新幹線に続く未来への投資、必要だと思いませんか?

過疎に埋もれるだけが今後の地方の姿ではない、と思うのです。

まあ、このぐらいにしておいて、次回はショーのトレンドについて。

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