【旅回顧2015-1】世界遺産がゆえの「甘え」について考える。姫路・平泉・石見銀山
駅舎、鉄道車両、野鳥、水族館、そして空撮を数回に分けて。
と言ったにもかかわらず、トップバッターは世界遺産。
世界遺産と言っても広義なんだけれど。
ここで現存十二天守、全制覇にリーチがかかりました。
(ラストは9月の松江城)
大混雑ではやくも「また今度」状態。
それに磨きに磨いて白すぎて。
ビジュアルは圧倒的なんだけど、そのあとが続かない。
見た~のインパクトが「深める」へ続いていかない。
列の最後尾すらわからん。
現存十二天守盛り上げ隊として、弘前市長が声をあげたと聞くけど、
姫路が「さあ、やろう」と言えばまとまる話。
うちは世界遺産ですから、なんちゅうイケズなことを言わずにね。
それも含めて姫路、姫路城はつかみきれず。要再訪。
でもここも中尊寺的にはいいのかもしれないけど、奥州藤原氏ロマンを
総括する存在が欲しい。
入場料無料の遺産センター…そういうハコをもう少し活用しないとね。
まずは奥州藤原氏の歴史を学ぶのに、誰がどこからどこまで、の年表が
どストレートにインプットされないと進まないでしょう。
すごい時代があったんだ、で終わり。
ここが復元不可能な遺跡であることを理解しなくてはいけない。
ちなみに中尊寺金色堂、どこで金箔の金は取れたの?
なんと東北の至る所で!だそうです。で、採り尽した。
至る所で採れたけど採り尽した。ここを伝えるべき。
それから平等院鳳凰堂との関係。
実は奥州藤原氏は都の摂関家にあやかっただけで、藤原のつながりがない。
だからこそ、だからこそ、東北にユートピアをイメージした。
平等院以上の極楽浄土を誘致したいと考えた。
ディズニーやUFJの誘致とそんな変わらないかもしれない。
そこの約百年ほどの時差を年表で実感しなくてどうする。
そっから先は伊達政宗が「キープ!」をかけるまでの数百年の暗黒の時代を
しっかり掘り出したい。
やけに町立の小中の校舎が立派だったのが、世界遺産効果なら、
まあ、完全に本末転倒。
この校舎で学ぶ時点で彼らには伝道師としての使命が付託されるのでは
ないだろうか。
そういえば、石見銀山も行った。ここもショートカットであったけど、
展示施設をスルーしたのでしかたないが、
そこをスルーすると石見銀山の何たるかがほとんど伝わらない。
これでは訪れた観光客に印象を残さない。
ここも諸条件を満たすためビジターセンターは離れたところにできている。
そこをパスすると、なんとか間歩を潜ったなあ、という印象しか残らない。
大内→毛利→豊臣→徳川の銀山をめぐる駆け引きと、
資源枯渇の経緯をしっかり伝えることが大切でしょう。
世界遺産指定の時点で満足してしまう日本の悪癖がここにも。
経済効果だけを念頭に世界遺産指定を目指す、残念さを
この3か所のいずれでも感じたのでした。
この際、紅葉ツアーで行った京都に言及しだすときりがないので、
こっちは世界遺産とは切り離します。
それと日光も行ったけど、陽明門修復中につき、東照宮をスルー。
陽明門抜きの東照宮には抵抗があったので、これもペンディング。
宮島は今回通過なので、これも話題から除きます。
さらには富士山(富士宮の浅間神社本宮)にも行っているので
日本の世界文化遺産・世界自然遺産のうち6か所に行った計算になりますな。
このなかで世界遺産だから、という理由で行ったのは石見銀山だけ。
厳しく言うなら「世界遺産だから」というだけの理由で訪問しちゃうと
「行った」だけの記憶しか残らないんじゃないだろうか。
そりゃ地元にとっては来てくれるだけで嬉しいだろうけど、
せっかくそういう場所へ行って、何も持ち帰らないのは大変にもったいないと思うわけですな。
なかなかマネのできないブログがたくさんありますねえ。いろいろ参考になるなるっ!
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