無料ブログはココログ

« 【函館夜景・成分分析10】年間を通じていちばん乗り?まさか偶然なわけはない! | トップページ | 【2015乗り鉄ファイナル…8】柳川・元祖本吉屋の蒸籠蒸し »

2015年12月29日 (火)

いよいよ16年3月、新幹線開業だけれど、貴重な産業遺産も忘れないで→摩周丸・八甲田丸

そのうち出そうと思って暮れも押し詰まったころになってしまいました。

ことしは日本全国いろいろな場所に行きましたが、函館市内で涙腺がつい緩んだのは

何を隠そう、摩周丸でした。

山頂から、そして八幡坂からのランドマークとしてはいつも愛でていた摩周丸。

150929gyakushitenmashu

ふだんとは逆視点で、船からもよく見えます。

150929hachimanz_frommashu

↑八幡坂

150929churches_frommashu

↑ハリストス正教会と元町カトリック教会

いまでは、函館市青函連絡船記念館となっております。

150929mashumemorial

実は記念館となってから、初めての「乗船」。

別になあ、と実は思っていたのでした。

まあ市内の名所もいろいろあるから、ひと通り行っておかないと

コメントできんわな、と消化試合的に向かいました。

この日は初秋で、通り雨が何度もやってくる不思議な天候。

基本は船の中はこんなでした。懐かしい。

150929sodashitu

操舵室はこうでした。ああ、そっか。

終航まで25年間頑張ったんだ。

150929_13ferry

活躍していた仲間たち。

青森に係留されている八甲田丸の模型in摩周丸。

150929hakkoudamokei

摩周丸たちの前の世代の連絡船もいろいろあったんだ。

全盛期は北海道と本州を結ぶまさに大動脈だったんだ。

飛行機が発達して、青函トンネルができて役目を終えたんだ。

JRになってからの終航だけど、模型はみんなJNR(日本国有鉄道)のロゴで作られて

いるんだあ。一大産業遺産と呼べるよなあ…。

まあ、基本はそんなとこ。ここまでは想定通り。

ふと足が止まったのは洞爺丸台風のくだり。

この洞爺丸遭難事故をどれだけの日本人が正確に知っているのか。

かくいう自分も「え?そうなの?」がたくさんありました。

戦後まれに見る異常な台風だったこと。

当時の観測技術ではその異常さが予見できなかったこと。

台風が通過してからが大変だったこと。

多くの船舶が函館港、函館湾に避難していて、錨が切れて漂流する船舶が

続出。それらを避けながら、船体のバランスを維持するのは困難だったこと。

運よく耐えきれた船と、洞爺丸のように浸水からバランスを復元できず、

転覆してしまった船もあること。

150929port_say1954

なんか、必死に耐えようと迷走した結果、多くの犠牲者を出し、

台風に不名誉な冠名までつけられた洞爺丸が不憫になりました。

当日の各船舶の航跡を記録した図を見るととんでもない事態が起こっていたことが

よくわかります。

連絡船に乗船経験があるとか、ないとかそういう問題じゃあない。

けっこう年間のさまざまな旅を思い返しても、こんな気持ちになったことはないんじゃないかなあ。

行ったことのない人は、だまされたと思って一度行ってください。

150929mashu_senshu

で、この摩周丸の話だけでは不完全で、10月に八甲田・奥入瀬、紅葉ツアーを画策した

ときに空いた時間で青森港の八甲田丸も行ってきました。

151021bridge_hakkouda

151021hakkouda_senshu

↑八甲田丸と摩周丸、たぶん向かい合ってますよね。

かなり老朽化しており、修理のため公開部分が通常より少なかったけど、

摩周丸とは違う展示で違うものが見れて、函館の視点と、青森の視点は

こんなに違うんだ、と妙に納得。

151021hakkouda_exi

八甲田丸の中には当時(昭和20年代)を思い起こす、人形展示。

151021kiha82inhakkouda

摩周丸では直接公開されてない車両収納部分。

キハ82が特急を引っ張っていた時代もあったのね。

修理が終わって春になったら、もう1回ちゃんと見て見たいよね、八甲田丸。

青函の歴史を連絡船を通じてする。

そうそう、高松でも思ったけど、フェリー接続の駅は基本終点。

青森駅も東北本線、奥羽本線の終点で、線路のカタチに特徴があるんだよね。

函館も青森も入線した列車が向きを変えて出発する、不思議な駅ですからね。

そんなことも思ったなあ。高松も瀬戸大橋のおかげですっかり地位低下してるもん。

四国の玄関口は岡山だもん。時代は変わるってね。

151021aomorisanbashi

八甲田丸へ積み込む桟橋の線路はボロボロでした。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館情報へ

にほんブログ村 旅行ブログ 北海道旅行へにほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へにほんブログ村 旅行ブログへ

なかなかマネのできないブログがたくさんありますねえ。いろいろ参考になるなるっ!

« 【函館夜景・成分分析10】年間を通じていちばん乗り?まさか偶然なわけはない! | トップページ | 【2015乗り鉄ファイナル…8】柳川・元祖本吉屋の蒸籠蒸し »

ドコイク?函館」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 【函館夜景・成分分析10】年間を通じていちばん乗り?まさか偶然なわけはない! | トップページ | 【2015乗り鉄ファイナル…8】柳川・元祖本吉屋の蒸籠蒸し »