【ミシュランGGJ基準を再検証】第三回・函館への挑戦状?ミシュラン編集部のマニアック
そういうわけで、
ミシュラングリーンガイドを読みこなすために、
オンラインの仏和辞典と仲良くさせていただいております。
便利ですね、ネット辞書。
フランス語、読めても発音できないんじゃ意味ねえし、てな感じではあるんですが。
まあ、期待通りですよ、伝統のミシュラン。
いまさら、ソレ有名なの?っていうのがありましたもん。
行ったことねえし。論じるには現地行く???
なのがありました。やっぱり★の数だけを論じるのは浅薄です。
まずは第一期の正解を。
系統的に理解する必要があります。
ミシュラン日本ガイドは当然地域別に分かれておりまして
第6章北海道はこうなっております。
札幌★ 函館★ 知床国立公園★★★ 阿寒国立公園★★ 大雪山国立公園★★
5つのエリアに細分化されておるのです。
つまりは北海道観光の優先順位で、欲目で見て函館は同率4位。
道庁所在地の格を考えると5番めが函館です。
その★ひとつの函館の
散策対象エリア、つまり徒歩圏が
五稜郭★★ 港周辺★ 元町の坂(いろいろ)★★ 函館山★★ 見晴公園★
湯の川温泉(無印) トラピスチヌ修道院(無印)
と7か所に細分化されているのです。
なかでも、さらにその下にたくさんのスポットを抱えているのが「元町の坂(エリア)」
外国人墓地・高龍寺から東本願寺函館別院までの広いエリア。
寄り道せずに端から端まで歩くと15分?20分?
★3つの函館山の眺望は、函館山★★の解説の中で、「とりわけ」と紹介されています。
同様に旧函館区公会堂★★の解説で「とりわけ」眺望★★が素晴らしい、と紹介されて
いるので、この系統・集合関係を理解せずに★の総数で論ずるのは
まあかなり都合のよいデフォルメです。
おいおい北海道の他の4エリアについても比較していきたいと思いますが、
市内の★のない10か所と
「周辺地域」として紹介されている亀田半島、松前も意識しておく必要があるでしょう。
この函館周辺地域の中では大沼★ですが、
ここは函館市ではないので市内のミシュラン掲示なし、なのです。
かくいう自分も「松前の寺町地区」と指定されてもピンときませんでした。
1867年”旧幕府軍と松前藩が戦った”実態をしっかり学んでいないからです。
ほかにも、1855年のシビル号に関連した日仏友好の碑の存在地とか、
ハリストス正教会にも残っているイコン画家山下りんのくだりとか、
かなり細かいことまで載っています。
興味深いのは
函館市のパネルには、
★大三坂周辺の教会 ★ハリストス正教会 ★元町カトリック教会の内装
とありますが、これは先にも言ったように★だけを拾った結果。
聖ヨハネ教会も★なしで並列して載っていて、これは建物の古さの問題だと
思われますが、ちゃんと配慮して★大三坂周辺の教会とまとめてあるんだと
思いますよ。元町カトリック教会だって「内装だけ」すごい、ということでは
ないんです。それが掲示パネルからは残念ながら読み取れません。
そうでないとフランスのガイドブックは英聖公会は載せないのか、という
アホな論調になります。
旧イギリス領事館、も幸坂の中腹の旧ロシア領事館もちゃんと記載がありますから。
でも★の数にこだわると「軽視、だな」となってしまいます。
昨今日本中の観光地には「碑」や「像」のようにわかりやすくポイントを定める傾向が
止みませんが、ほんとうにソレが有名かつ重要なのかと
誰かが仕掛けてポイントを創造したのかを判断する必要があると思うんですね。
梁川町にある榎本武揚の像なんて、市民でも何割が「あそこにあるね」と知っている
でしょうか? 1割もいないのでは?
石川啄木の像なら誰でも知っている場所にありますけどね。
函館にとっての人物重要度は差がないと思いますが、きっと知名度はかなりこの
両者で違うんでしょう。
まあ、小泉八雲が短い間しか住まってなかった
松江で愛されているような、そんなパターンは全国多いですけどね。
函館じゃなく日本を違う目で知る、意味において、このフランス語との格闘は
長い間、楽しめるように思ってます。
それでは誰でも知っている★2つ以上はパスして、
★ひとつと、無印、そして、北海道の他地域との比較まで、
この再検証シリーズは、適当なペースで続けます。
なかなかマネのできないブログがたくさんありますねえ。いろいろ参考になるなるっ!
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