【ミシュランGGJ基準を再検証】第一回=そもそもガイドブックの狙いは?
というわけで函館ミシュラングリーンガイドジャポン問題の発想のきっかけから
説明しましょう。
函館空港を初めとして21か所に★29個!というパネルが掲示されていますな。
五稜郭タワーでもありました。
単に★の数が合わないことを取り上げているわけではなく、
このガイドブックの目指すところはいったい何なのか、ということを不思議に思ったからです。
じゃあ、具体的に2つのポイントから入りましょう。
★★★は函館山の眺望
実はMont Hakodateが★★で、その項目に「属する」panoramaが★★★なわけです。
夜景だけじゃなくて、昼景も★3つなのか。
函館市側が両方だ、と勝手に解釈して、
昼夜両方の写真をご丁寧にパネルに掲載しているんじゃないのか。
こういうことに気づくのはその★に対して1:1で画像を対応させようと、
考えて初めてわかることなんです。
もうひとつ象徴的なのは
★北方民族資料館
とあります。
さて、見るべきものがあるでしょうか。
資料館の展示物ではなく、建物に価値があるのではないですか?
来てしまったの図(後ろの建物が北方民族資料館)
ミシュランはその内容を評価したのか、外見を評価したのか。
後者だと思います。
さて、ほかの函館市民の意見と一致するでしょうか?
「入ったことがない」という人が多いのでは?
かくいう自分もこのミシュランの★をきっかけに初めて入館しました。
簡単に言うと北海道民が背負ってきた歴史の暗部を見る思いでした。
たぶんこのことは今の子どもたちには教えていないのでは?
なかったことになっているのでは?
そういう内容が外から来る観光客に理解できるとはとても思えません。
もしかして、そこいらへんがフランス語のガイドに書いてあるの?
この件、このフランスのガイドブックとの因縁はまたどこかでお話ししましょう。
脱線しすぎますから。
こうして○○が★で評価された!と単純に喜ぶ、いい意味での「大らかさ」。
言葉を変えれば見事な「浅さ」がすごいと思うのです。
パネルを作る段階でそれをわかってて確信犯的にやったのでしょうか?
やっぱり函館”オモテ”ガイドに対して、函館”ウラ”ガイドは絶対必要だと思うんですね。
この記事の最後に。
★なしという項目もミシュランにはあります。
レストランガイドのスタイルを思い出してもらえるとよいのですが、
★がなくても取り上げられるだけでも大したもんです。
で、その観光スポットの何が取り上げられているのか、肯定しようと否定しようと、
それを函館市民として語れるようになるのが基本かなあ、と思いますね。
なかなかマネのできないブログがたくさんありますねえ。いろいろ参考になるなるっ!
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