【ミシュランGGJ検証】表紙はみんな関心ないんでしょ…と。ところで夷酋列像は知ってる?
ミシュラングリーンガイドジャポンが何なのか、関心ないんでしょうね、
日本の観光客の皆さん。
だってフランス語のガイドだから。来日人数ダントツ1位の中国の方々もフランス語は
読まないでしょう。
え?だからこそ?
5月末に空港で写真撮ったときにはなかったと思うんですが、(気づかなかっただけ?)
パネルの左側にミシュランガイドの表紙写真もありました。
これをちゃんと認識しておいたなら、東京の洋書店で探さなかったよな。
で、★の数を単純に数えるってどうなのよ、が今回の検証の狙いなんで、
まあ、続けますけど。
★なしの観光スポットに注目したいのと、なんでここが★ついてるの?に突っ込みたいのと、
まずはそっから展開します。
ミシュラン上はmuseumと表記されていますけど、
「資料館」なんです。その違いは入ってみるとわかります。
ここにミシュラン編集部が着目したかどうか。
「資料館」でも価値があると思ったのかどうか、知りたいところ。
10月19日に訪ねたとき入館者は自分も含めて3人。
残念ながモノ好きじゃないと、という感じの雰囲気ですね。
で、このポスター。この有名なアイヌの酋長たちを描いた絵画。
実はフランスのブザンソン美術館の所蔵で、9/5~11/8まで札幌に
来ていたんだそうです。残念ながら8月中旬には札幌にはいたんですが。
11/13にも札幌通りましたけど、合いませんでしたタイミング。
実はこのレプリカが旧相馬邸にあるんですね。そこで見たやつのホンモノが
フランスにある。
なぜフランス?
箱館戦争のときに持ち出されたんですね。
もともとは松前の殿様が、北海道をしっかり治めている証拠として、
幕府に見せたのだそうです。(旧相馬邸での説明)。
でも幕府からは肯定されなかったのだとか。
幕府から遠いところでつまらん野望は抱くなよ、みたいなニュアンスで受け取られたの
だとか。
ここもどれだけ知られていますかね。
ミシュランの北海道5つのゾーンには白老は含まれていないので、
本家はミシュラン、スルーなのか、残念。
<訂正11/26>札幌ゾーンのなかに白老のアイヌ民族博物館は★ひとつで掲載済。
つけくわえるなら、知床ゾーンに網走市の道立ほっぽ民俗博物館も★ひとつで掲載済。
けっこうミシュランこの系統、濃いですね。
結局は、函館出身の2人の研究者(馬場博士、児玉博士…函中の先輩後輩)の
コレクションを陳列したにとどまる残念な施設と
言えますね。これをもっと広げる、深める意思は運営者にはない。
飾っておかないともったいない、止まり。
もちろん、考古学的な展開にはお金も時間もかかるんですけど。
ここまで後継を育てられない裏事情がきっとあるんですね。
博物館だったら展示物の年代が記載されていない、はありえないと思うんですよね。
少なくとも不明なら年代不詳と表記する。
その意識がないのか、検証不可能なのか。
そういう感想を述べたくても、入口におばちゃんがひとりひっそりたたずんでいるだけ。
とてももったいない。
銀行の食堂を改造したようながらんとした「休憩所」に貼ってある何枚もの
(他の地域の関連施設の)ポスターを
眺めながら、はるかな道のりに思いをはせるしかしかたのない、
(函館の)北方民族資料館なのでした。
網走にある道立の博物館にも行きましたが、文字のない方々の文化を
過去にさかのぼって研究するのは
かなり大変なのです。でも、わからないことはわからないと明示することで、
「今度は自分がやってやろう」という次世代が現れるのではないかと思うんですが、
ついアラを隠すのが大人の見栄なのでしょう。
それも込みの★ひとつなら、かなり評価が高いということです。
なかなかマネのできないブログがたくさんありますねえ。いろいろ参考になるなるっ!
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