★究極の駅舎ノスタルジー★JR大社線大社駅(1991年廃線)
2015アキタビ1=島根旅についてはかなり書き込んだカンジ。
まだまだ細かいネタはあるんだけど、もういいかな。
最後に旧JR大社駅について独立させて書いておく。
ちょうど直前、出雲市から日御碕行きバスに乗り、5分もいったところで、
コインロッカーのカギを抜き忘れていることに気づき、日御碕灯台を観光して
そのまま出雲大社も旧大社駅も素通りして、出雲市駅にとって返した。
コインロッカーのことが気になりつつ、ヘッドホンからはRCサクセションの
アルバム「シングルマン」が流れていた。いや、ここまでは出雲大社にも
旧大社駅にもなーんの関連もない。
コインロッカーのカギを確保し、施錠した後で再び出雲大社方面に向かうわけなのだが、
すでに2回も旧大社駅の前はかすめているので、まずはここで降りて見ておきたい
と出雲大社の手前でバスを下車。
大正十三年改築の風情のある駅舎外観だけでなく、いろんな角度で絵になる駅である。
団体客が押し寄せた名残のような広い改札口。出雲大社から廃線後に引っ越してきた
デゴイチ。草の生えた線路とホーム、そして大正浪漫の香り漂う凝った内装。
ヘッドホンから流れる音楽はいつの間にかRCサクセションからレベッカ(REBECCA)に。
アーチストアルファベット順に再生されていただけなのだが、あろうことか、
音楽は撮影中に「Motor Drive」に変わっていた。偶然にしてもあんまりだ。
大社線が廃線になったのは1991年。曲のリリースは1986年。「Raspberry Dream」とのカップリング曲。
♪やりたいコト遠すぎて いくら手を伸ばしてもかげろうのよう いそがなきゃ出おくれちゃう 時代はMotor Drive…
その時点ですでに自動車の時代になって久しかったわけだが、消えていった大社線に妙にかぶって胸を打たれた。
91年の時点で大正浪漫の駅舎はすでにノスタルジー。24年前の廃線当時から
さらに遡る追憶の積み重ね。歴史って過去の一点だけではなく、綿々とその一点を
想いつづけたたくさんの人々のことを忘れてはいけないし、それを語り継いで
いかねばならないなあ、と感傷的になった旧大社駅でした。
「東京までは山陰線経由ですか、福知山線経由ですか、それとも伯備線経由ですか」
と言っていたがまさに3つの行きかたがあって運賃が違う。でも91年当時の
運賃は今と変わらないって話だ。番組で使ったキップだけが骨董品。
↑廃線のその年に、こういう掲示が作られた。その「思い」からはや24年。
この駅が大正十三年に改築されて立派になったのは山陰線が京都から益田まで
通って参拝客が増えたから、なのです。
↑廃墟かと思いきや、トイレの脇の水道がこの蛇口だけ
生きていた。水滴にピントを合わせようとして失敗。
ちなみに駅舎で重文なのは、あと東京駅と門司港駅だそうです。
どっちも「あるよっ!」
↑門司港駅(08/08/16撮)
まだ駅前がごたごたしてて残念。
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