★さあ、別府よ「昭和の名門」から脱皮せよ★温泉資源と何をコラボ?
2015ナツタビ1(後編)=高知・愛媛・大分編
こうして、各地を見ていくと観光受け入れの姿勢に明らかに差がある。これは行政の予算の
問題もあるのだが、個人個人の意識の問題でもある。
2020年、オリンピックの年、全国津々浦々、日本が観光客であふれかえる、なんて事態は
想定していない人たちが、とてもたくさんいる。
別府。温泉で有名。別府で温泉に入るのでなく、別府八湯、どの温泉に入る?てなもん。
コンプリ欲を刺激する温泉の数々。ま、これも掘り下げればいろいろあるのだが、
今回はその「抜群の観光資源」が活用されていない、愛に満たされていない瞬間に何回か
出会った悲しさを書こう。
別府八湯を見渡して、いの一番に「明礬温泉」を指名した。泥湯の硫黄泉、明礬温泉。
日帰り湯に選んだのは、保養ランド。しかしなあ、なのである。
旧態依然。まあそれも魅力だけど、迷路のような屋内、複数の湯船がどこでどうなっているか、
迷う迷う。露天の泥湯は混浴だったようなのだが、誰もいないので、よく意味がわからず。
「ルール」を知らない観光客はなかなか楽しめないよね。
で、フロント係のおばさん、予約の電話を受けて
「はい、どちらからお越しですか? 東京ですか? 前に来られたことは?」
リピーターが前提かよ、と思いました。なんだ、初めてか、じゃあ、一から説明するか。
もちろん相当数のリピーターがいるんでしょうけど、じゃあリピーターなら、名前覚えてて
当然だよな。
次は別府ロープウェー。いちばん眺めのいい頂上駅屋上が「耐震工事中」。
するとベテランガイドさんは「ああ、そうだったねえ、残念」
そりゃ最初にそれを言ったら、ロープウェー乗らないもんなあ。
さらには別府タワー。自分が展望フロアに上がった時点で客はもう1組だけ。
次に三組めが上がってきて「空いていてヒマですか?」とよけいなことを聞くもんだから、
「今日はたまたまね、天気が悪いからね。昨日なんか外国人客が多くて忙しくて」
え?入場券のチェックするだけでしょ? ガイドするわけじゃないし。
でもってどこの国から多く来ていますか?
↑天候はイマイチだったけど、やっぱり高いところからの眺めは◎
別府タワー建設当時のモノクロ写真のパネルには一切説明ないし、20タワーズラリー、
完全制覇の老夫婦が「まず別府タワーから登った」という顕彰パネルには年月日もない。
昭和なランドマークであり続けるのは経営母体の意欲の問題なんですか?
これと「潮騒の宿・晴海」のアグレッシブさが好対照。彼らは、
別府八湯以外のロケーションだから、頑張ったということなんだと思う。
限られた環境の中でもベストを尽くす。これいつも同じ視点のままだとけっこう難しい。
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