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2015年7月23日 (木)

★さあ、別府よ「昭和の名門」から脱皮せよ★温泉資源と何をコラボ?

2015ナツタビ1(後編)=高知・愛媛・大分編

こうして、各地を見ていくと観光受け入れの姿勢に明らかに差がある。これは行政の予算の

問題もあるのだが、個人個人の意識の問題でもある。

2020年、オリンピックの年、全国津々浦々、日本が観光客であふれかえる、なんて事態は

想定していない人たちが、とてもたくさんいる。

別府。温泉で有名。別府で温泉に入るのでなく、別府八湯、どの温泉に入る?てなもん。

コンプリ欲を刺激する温泉の数々。ま、これも掘り下げればいろいろあるのだが、

今回はその「抜群の観光資源」が活用されていない、愛に満たされていない瞬間に何回か

出会った悲しさを書こう。

別府八湯を見渡して、いの一番に「明礬温泉」を指名した。泥湯の硫黄泉、明礬温泉。

日帰り湯に選んだのは、保養ランド。しかしなあ、なのである。

旧態依然。まあそれも魅力だけど、迷路のような屋内、複数の湯船がどこでどうなっているか、

迷う迷う。露天の泥湯は混浴だったようなのだが、誰もいないので、よく意味がわからず。

「ルール」を知らない観光客はなかなか楽しめないよね。

で、フロント係のおばさん、予約の電話を受けて

「はい、どちらからお越しですか? 東京ですか? 前に来られたことは?」

リピーターが前提かよ、と思いました。なんだ、初めてか、じゃあ、一から説明するか。

もちろん相当数のリピーターがいるんでしょうけど、じゃあリピーターなら、名前覚えてて

当然だよな。

次は別府ロープウェー。いちばん眺めのいい頂上駅屋上が「耐震工事中」。

するとベテランガイドさんは「ああ、そうだったねえ、残念」

そりゃ最初にそれを言ったら、ロープウェー乗らないもんなあ。

さらには別府タワー。自分が展望フロアに上がった時点で客はもう1組だけ。

次に三組めが上がってきて「空いていてヒマですか?」とよけいなことを聞くもんだから、

「今日はたまたまね、天気が悪いからね。昨日なんか外国人客が多くて忙しくて」

え?入場券のチェックするだけでしょ? ガイドするわけじゃないし。

でもってどこの国から多く来ていますか?

150716view_fromtower

↑天候はイマイチだったけど、やっぱり高いところからの眺めは◎

150716towers20

↑もっとコンプリ欲を刺激するってキモチはないのかなあ。

別府タワー建設当時のモノクロ写真のパネルには一切説明ないし、20タワーズラリー、

完全制覇の老夫婦が「まず別府タワーから登った」という顕彰パネルには年月日もない。

昭和なランドマークであり続けるのは経営母体の意欲の問題なんですか?

これと「潮騒の宿・晴海」のアグレッシブさが好対照。彼らは、

別府八湯以外のロケーションだから、頑張ったということなんだと思う。

限られた環境の中でもベストを尽くす。これいつも同じ視点のままだとけっこう難しい。

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