★温泉論シリーズ2015-1★湯船を切る場所で魅力は決まる!
そうそう、これから時間をかけて熟成させていくテーマに温泉、がある。
「温泉好き」の日本人は多いと思うが、自分のバアイ、旅の要素として気にしている割には
温泉の良さはあまり理解していないほうだと思う。
実家は温泉地のど真ん中にあって、源泉かけ流しの銭湯まで徒歩3分の距離である。
まあ、良さは理解していなくても「慣れ」の部分では、都内で深くボーリングして出た
黒い水をわかして温泉と称している方々との差はわかっているつもりだ。
東京の人は温泉をただありがたがる、と言えば言いすぎか。
旅は誰と行くかが大事だ。
それは否定しない。
ただ、同行者の要素を除外して、
温泉の泉質をしっかり味わえる力量の日本人はどれほどいるだろうか。
泉質のスペックの問題じゃない。
「肌がすべすべになりますね」
TVのレポートレベルで満足しているようでは、
「地酒はすべておいしい。日本酒はおいしいから売っている」と似たような
好みも何もあったもんではない評論になるだろう。
さあ、温泉。
自分がもっとも評価するのはロケーション。それも湯船からの眺めだ。
その眺めが良すぎると逆に覗かれ放題、というデメリットはあるものの、
「風呂につかって素晴らしい景色」
これは泉質よりも至福と考える。景色の伴わない露天風呂に魅力は感じない。
ロケーションをひとひねりすると、たどり着くまで苦難、たどりついたら至福という
パターンもあるけれど、楽にたどり着けて湯船からの眺めがサイコーが
いちばん好きなのである。
↑山川ヘルシーランド(鹿児島県)の露天風呂。海越しの開聞岳という
ベストロケーション。(05年7月訪問)
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