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今回3日間を通じていちばん自信がなかったのが、この2日目の都井岬。ふつうは車を使っての
往復が王道でしょう。串間駅から24キロ。(所要時間35分)
まずはJR日南線と地元バス「よかバス」との接続を調査。
都井岬→串間の帰路のバス時刻が
選択肢1.14時都井岬発→14時40分串間駅着と
選択肢2.16時半都井岬発→17時10分串間駅着の2本
これに対して、串間駅着が12時46分着と14時25分着の2本
で、その先は串間発志布志行が17時04分発と18時14分発の2本。
あとのほうだと、志布志で垂水港行バスが最終。鴨池港着が21時20分になってしまう。
これはきつい。しかし選択肢2ではこの最終接続しかあり得ない。
さらには天気予報が曇り時々雨。宮崎県南だけ時々雨予報。こうなると進行的に前倒しが常道。
当然のように選択肢1を採用したのだが、よく考えると片道が40分。都井岬での時間は
約30分がせいぜい。かといって行き帰りバス。帰りタクシーの選択肢はなく、あるのは
行きタクシー、帰りバスのパターンのみ。
おかげさんで串間駅で145分待ち、というタイトなスケジュールにそぐわない「空き」が
生じたわけなのでした。
そのヒマな時間を埋めてくれました小太郎クン。
ネットで串間駅のネコを検索したらひっかからなくてビックリ。
小太郎クン(仮名・推定2歳・オス)はまるまると健康そうなトラ。
まあ、こいつが初対面から圧倒的な存在感(写真①)
初対面の時点ではこっちも深くは考えなかったものの、問題は14時50分~17時という
田舎の昼下がりに食事ができる店が駅前に見当たらなかったことと、まあ、コインロッカーもない駅だし。
駅員さんのいない委託駅だし。ローソンがあるだけましか、としかたなくおにぎりを買ってきて
駅で食べようすると小太郎ってば、この獲物を狙うような眼差し。
「おい、それ俺に食わせるんだよな」(写真②)
あまりのふてぶてしさに、気圧されながらも、メントールたっぷりの顔拭きペーパーを
ニャンコの鼻先に当てると、小太郎
「なんだよ。ケチだよな。やってられねえ」と写真③
こっちがコンビニ袋をがさがさするたびに、「違うのか」とこちらを見やる始末。
狙われてこっちが落ち着かねえ!
せっかくの空き時間にPCを取り出して作業できる雰囲気ではとてもない。
しばらく小太郎と筆者の対峙が続く。
すると突然小太郎はあきらめたように、駅の窓口前のテーブルスペースに飛び乗り、
居眠り開始(写真④)
そうしている間に外は土砂降りに。小太郎はかまうことなく居眠り続行。
筆者がデジカメで「土砂降り撮れるかな」(写真⑤)などとうろついていると、
雨はやみ、小太郎行動開始。外の水溜りまでのそのそ歩いていき水飲み。
喉の渇きをいやすとまた日蔭・日向の境目(改札への動線上)にゴロリ。
列車の時刻が近づき、駅に数人の人影が集まってくると
「うざいなあ」とばかりに小太郎、駅の構内へ。今度は植木鉢の横でまったり。(写真⑥)
上り列車が行き、下りが来るまでの50分。今度は再び構内から改札への動線上でゴロリ。(写真⑦)
わかった! もしかしてこいつ「点字ブロック」フェチなのか!(いいえ、違います)
途中、お爺さんが「おまえ、ここで寝ているとふんづけられるぞ」と足でツンツンするも
小太郎ガン無視。ふたたび「うぜえなあ」と1メートルずれて、ふたたび居眠り開始。
首輪のない完全ノラだけど、まるまる太って、快適猫ライフ満喫中という体たらく。
駅長ネコ以上の風格の持ち主に誰かマネージャーつけて、売り出してみたら?
マイペース猫・小太郎のおかげで、145分が40分ぐらいに感じられて、予定外にこっちも
癒された串間の夏の昼下がり、でありました。
まずは入り。
どう考えても高千穂に午前入りするのは無理、が結論。博多発高速バスにしたとしても、
天神発8時。そこまでやっても高千穂着は11時半。それなら羽田発8時で、高千穂着12時が
効率的が結論。2日目のポイントは都井岬。ここへ車なしで行くのは難易度C。
前半の日程をいくら前倒ししても後ろが余り、それなりにゆったり進んでも、最後はタイトなまま。
非常にここが難しかったわけですが、ここに「ゆるゆる」ポイントを設定したおかげで、
ウケる旅になったかな?と。うまく天候の変化をかいくぐってクリアできた都井岬。
3日目はさすがに出発を緩めようとするも、まさかの30秒前滑り込みスタート。
ここも実はさまざまな選択肢の中から、思い込みも含め、偶然こうなってこうなった展開。
きりしま6号に帽子を忘れたのが唯一のミスと言えばミスも、いわさきホテルの滞在時間も
ほぼジャスト。続くいおワールドの喫茶レストランで、突然「天文館むじゃき」を最後に
追加するシャープな展開に、心配は「胃の調子」となった次第でした。
特典航空券からCLASS-Jへのグレードアップ技ももう完璧になったので、
またマイルを使ってどこへでも、な感じで2泊3日が無事終了なのでした。
今回のメインテーマは宮崎県。九州7県の中で唯一の「ちゃんと行ってない」県。
大昔に友人と一度訪れてはいるが、いかにも学生時代の主体性のない旅。
今回こそはきっちりと3年がかりで計画を練ったものの…さすがに最後に残っただけあって、
一筋縄ではいきませんでした。
とりあえず日程の消化は順調にこなすことができ、満足度は90%ではありましたが、
・年齢相応の無理のない日程/他人に真似できないワイルドなルート取り
・きっちり事前に調べた上で、どこかに緩さを残す
・盛りだくさんの中に「こだわりポイント」を設定
このMY旅ルールを維持するために、四苦八苦。
こうしてみると宮崎空港を利用しない、という選択肢になってしまったのはいたしかたない感じで、
そこにこそ今回の旅のポイントがあったかと思えたわけなのでした。
(*予定外)
ルート1日目
熊本空港→(バス)→高千穂バスセンター→(バス)→延岡バスセンター=JR延岡→(日豊本線)→JR宮崎
おもな目的地:高千穂峡(真名井の滝)、高千穂神社、*道の駅[昼食]、旧高千穂駅、*くしふる神社
ルート2日目
JR宮崎→(日南線)→JR青島【青島神社・鬼の洗濯板】→(バス)→サンメッセ日南→(バス)→JR油津→(日南線)→JR串間→(タクシー)→都井岬→(バス)→JR串間→(日南線)→JR志布志→(バス)→垂水港→(フェリー)→鴨池港→(タクシー)→ホテル(鹿児島市金生町
おもな目的地:青島神社、サンメッセ日南、都井岬
ルート3日目
JR鹿児島中央→(日豊本線)→JR霧島神宮→(タクシー)→霧島神宮→(バス)→霧島いわさきホテル→(バス)→鹿児島中央→(タクシー)→いおワールド(水族館)→(タクシー)→こむらさき(天文館)→(タクシー)→アミュプラザ(鹿児島中央駅ビル)→(バス)→鹿児島空港
おもな目的地:霧島神宮、霧島いわさきホテル(入浴+ランチ)、いおワールド、こむらさき、天文館むじゃき(駅ビル店)
まあ、3日目もそれなりに順調に予定を消化しまして、
多くの成果を得ることができました。鹿児島は火山灰がほんとうに大変ですね。
では、代表的なショットを5点ほど。
…浅いコメント?(笑)
自然の地形を活かした温泉施設。龍馬とお龍の新婚旅行推しなんすけど、
管理するのが大変そう。お昼に行きましたが、全浴槽にはお湯がたまっておらず。。。
引き返して、いつもの水族館めぐり。前回ここパスしちゃったんで。
サツマハオリムシ、っていうウリは確かに地味ですけど、化学合成生態系という
概念は「宇宙」「地球外の生命」みたいな方向にも飛躍するんじゃなかろうか。
ラーメンというか、独特のものがありますね、このお店。
普通のラーメンを期待するとがっかりです。県外の人に人気があるとか
タクシーの運転手さんが言ってました。
最後に締めはコレ。空港へのバスに間に合うように駅ビルであわててかけこみ。
浅田次郎氏のつばさよつばさの連載に触発されたのは間違いないところ(笑)