土曜日のA-2指定席の先頭で「なんだネット予約、やってるんだ!」と叫んでいる男がいた。
これも中高年。60代。たぶん彼は状況がつかめておらず、別の意味で声をあげたのだろう。
自分のとなりでは大下さんが「全然取れないネット予約なんて不愉快だ!」とずっと怒りを
ぶちまけていた…。
前年指定席ゾーンにはアンケートが配られていて「指定席をネット予約できるようにしたら便利ですか?
「何割をネット予約にするのがベストですか?」」という質問があった。
(このアンケートを盗み見して坂本さんが60代と知った…)
自分は「ネット予約OK」「適正比率は2~3割程度」と回答しただろうか。
現実的にはほとんど何の利害もない指定席の400人の連中にアンケートをとったのは、単なるJRAの
アリバイ作りだと思っている。まあ、自分も正確にことしの事態を想定できていなかったし、
なるようにしかならないとは思っていた。
現実、指定席の3割がネット予約に配分され、配布される整理券の枚数は3割減。
そのせいで配布時間は早まり、解散発生数、解散時間も早まる見込みだ。
実際にシミュレーションしてみたところでいうなら、土日連日参戦4人ヨコ並び席獲得の確率は
半減以下だと思う。土日のどっちを優先するかもあるし、同質の1列4席が
ネット経由で押さえされないのが函館ケイバだろう。
結局、大下さんの言うようにヘビーなファン軽視ということだ。
このJRAの施策は昔から変わらない。
以前ここでも書いたIDカードを客に見せないようなところにつける、馬鹿スタッフが
直らないのである。毎土日の朝、指定席の入り口で
「お前、相変わらずだな」とひとニラミ。「いらっしゃいませ。いつもありがとうございます」
と間違って言ってみろ!
土曜日。ネット指定席ゾーンは空席が目立ち、こっちのテンションだだ下がり。
まあ、メインの頃には埋まったが、いつでも入場できる=開門時間なんかに来ない
というのは函館競馬=観光競馬の主張にほかならない。函館山に登ったあとにでも
競馬場に来るのか。
だがしかし、見たら、土日でA-1指定を2席押さえていた夫婦がいた。
どんなインチキをしたのか。逆にこの二人が2週目にもまた登場したら
さらに疑う必要が出て来るな。
というわけで、毎週コンスタントに函館ケイバに参加しようと考えるヘビーファンに
とってネット予約は鬱陶しい以外の何物でもない。
仮に取れたにしても「どの席かわからない」のも落ち着かない。
函館記念のような長時間、というか超早起きが必要な日に取れればいいのだろうが、
競争率がそれだけ高いのだから、それも諦めたほうがよさそうだ。
で、最後にオリジナルの視点。
最近タブレット使いは増えたが、PC派は少数で、場外でふだん観察しているように
PC+マークカード塗りも珍しくない。だけど、ことしの函館指定席は去年よりもまた
一段とPC使いが増えている。「全国レベル」を感じた。
いやいや道具を持っているリッチマンという意味での全国レベル。
馬券のほうはどうだか。
A-1ネット席、土日連続のご夫婦もPC派。二人で同じメソッド。
同じメソッドで違う馬券を買うのか。こいつら、土曜の午前をパスしている時点で、
信用ならない。別にPCだから勝てるわけじゃないが、最後まで彼らの
アドバンテージが理解できなかった。だって楽しそうじゃないもん。
ケイバにつきものの「悔しい」「惜しい」がないのは、ニセモノの競馬だと思うんだよね。
指定席がたったこれだけしかないのにネット予約にするなんてね。
=おまけ=
土曜日8時20分。たまたま偶然、写真を撮っていたら
常連?のバッチ君登場。まあ中途半端な時間帯に一般席、目指すのね。