いったんマイルド方面に振ってしまって、
年間平均勝利数20っていう話になってしまった。
実は書きたかったのは、目先の1勝をしたい、というときにできる実力って
何だろう、ということだった。ちょっと違う。かなり違う?
鈴木康弘厩舎を実例に上げると、やっぱり目先の1勝は無理でも、
目先の3着以内は可能だという事がわかる。
2着は3着の延長線上で、1着は2着の延長線上。
これに関しての書きたい記事はまた別にあるんだが後でね。
この目先の1勝に対して、とある厩舎で自分は37戦狙い続けた。
某厩舎が199勝めをあげたのが去年の12月8日。
そっから狙い始めて、達成は2月25日。
もちろん全部買ったわけじゃないけど、半分ぐらいは買ったんじゃないかな。
この37戦で馬券に絡んだのは5回。
このうち1回だけ万馬券でおつきあいさせていただいたが、ほとんどが不的中。
その内容を見ていくとけっこう痛いものが多かった。
直線まで脚をためていてさっぱり追い込めない。
積極的に逃げていて、直線あっさり失速。
届かず4着とか、粘れず4着とか、ふつう勝負をかけていくとそういう内容は多くなる。
馬券圏内に来なかった32戦中4着は4回。少ないと思う。
で、こういう厩舎は新馬や若駒で何とかするしかない。
つまり古馬にまったく伸びしろがない、という結果だからだ。
こうしてようやく2月25日に馬連+馬単のダブル的中を果たしたが、さっぱり
回収できていないアプローチに終わる。
区切りの*00勝。通過してしまうとただの1勝。でもほかの1勝よりも100倍欲しい1勝、
だと思う。厩舎スタッフ以外にとっては等しく1勝かもしれないけれどね。
例によって、区切りの勝利が達成されると、次のターゲットを探す。
印象的だったのは久保田厩舎と池上父厩舎。前者は300勝を2月21日に、
後者は400勝を2月28日に達成した。
久保田厩舎は299→300勝に10レース、池上厩舎は399→400勝に2レースしか
要していない。
もっと言えば久保田厩舎は296勝→300勝に12レース。間に3着1回だけで
区切りの勝利をツモった。
池上厩舎は395→400勝に27レースしか要していない。この間2・3着は1回だけ、
という効率の良さ。
つまり200勝に四苦八苦する厩舎と、300、400と積み上げていく厩舎では地力が
違うのだ。それが年間平均勝利数でわかるという寸法。やっとわかった、マイルドに
振ったという意味。
おかげさんで池上厩舎のリーチに気づく前にしっかりツモられてしまう、というびっくり。
だって、他の厩舎のあと1勝ばかり狙っていたからね。
小島茂之厩舎だって198→200勝までに10レースしか要していない。
まあ、ロードレースのイメージかな。2時間ランナーも3時間ランナーも4時間ランナーも
もっと言えば10時間ランナーさえ走っているレースコース。しかもすべてのランナーが
同じタイミングで同じ場所からスタートしていないと来ている。
だから「速度」を見極めないと、ゴール?は予測できないのだ。
池上厩舎みたいな例があるから、あと3勝ぐらいからマークしたくなるけど、
あんまり狙いを立てるのが早すぎてもムダが多くなる。
本人たちがどのあたりで区切りを意識し始めるかはその実力による。
騎手で毎年100勝を超えるような実力者は毎年区切っているよね。
ひどいときは1年に2回区切る場合もあるだろう。それで「じゃあ、この1勝」って
どれだけ思う?
年間20勝すれば優秀な厩舎単位だから価値があるんだと思うわ。
(もちろん年間20勝の騎手なら同じように思うでしょうね)
ところでいま98勝の某厩舎。これは狙っていたら日が暮れると思ったので、
ほんの頭の片隅にしかおいていない。
なんと98勝めは14年8月30日。年間1,2勝だとしたら、区切りには逆に価値がない。
現時点で通算勝利100未満の調教師は43人いて、この厩舎は98勝まで18年かかっている。
このゾーンに開業10年以上はほかに3人だけ。
この集団には年間15勝のペースを越えている調教師も3人ほどいる。
彼らは今後一流に近づき20勝を超えるペースに上げていく可能性を秘めている。
レースを見て、人間を見る、というのはそういうことだと思うんだよね。