★2月の馬券探偵(7)2月22日後編★○年に一回の炎の大挽回を目撃!
ウルティマ笠井…彼はいくつものポイントで負け組の条件を満たしている。
レースが始まるとろくに観もしないのに当該のレースの馬券を表向きに置く。
まるでこっちに「見せて」いるかのようだ。
スマホの画面から、いったんスポーツ紙にシルシを写し、そっからマークカードに起こす。
スポーツ紙には赤のサインペンで、マークカードには競馬場に備え付けの芯だけエンピツで書く。
「見せて」くれる馬券はさまざまだ。
三連単フォーメーションもあれば、三連複フォーメーションもある。
馬連フォーメーションもあり、ワイドボックスもある。また誕生日馬券とおぼしき
固定買い目のワイド3点もある。さらに穴馬の単複がんばれ馬券もある。
三連単だけで48点とか60点とか。ワイド5頭ボックスで1000円。
馬連フォーメーションなら3点から5頭流しの15点。
だいたい1レースで6000円は行っているようだ。
毎レースで見せてくれる馬券。これが毎回違うので、5~8枚のバリエーションの中に
こんだけ含まれていることがわかってくる。
次の問題はレースを見ていないばかりか、入線した瞬間に、的中・不的中が判明しない
ことだ。確定画面を見てそこから手持ちの馬券を確認していく。
これはハズレ、これはハズレ、これは当たり、これはハズレ。
2、3回に1回は当たり馬券があるようで、それは財布にしまい、ハズレは無造作に
積んでいく。でもその当たりは単複100円のがんばれ馬券か、ワイドBOXのことが多い。
単勝1、3、7人気の軸馬3頭から相手が1、2、3、6、9人気のような買い方をしている
らしい。大当たりとトリガミのこのギャップの大きさは、オッズを見ていない証拠。
じゃあ、スマホで何を見ているんだ?
いずれにせよ、各馬がゴールして、的中・不的中が判明しないのだから、
ケイバの楽しみ方が一般人と違うのは明白だ。
時間が経つにつれ、ウルティマ笠井、ため息がどんどん増えていく。
まさかメインレースを前にして、ひとつも本線の当たりが来ていないのか?
それとも、当たった馬券がいくらになっているか、理解せずに払戻機へ向かっているのか。
とにかく不思議である。
そんなこんなでメインのフェブラリーSの時間になった。朝から33レースめである。
彼の手もとにはワイドバッハの複勝5000円。目を疑うよね。
ここまで絶不調の男の勝負馬券が複勝レンジ1.6-2.2倍の複勝5000円?
このペースならもう20万は負けているんじゃないの?
さてレースが直線に向く。コパノリッキーの絶妙なレース。
ワイドバッハは伸びを欠く。
「やんや、届かねってかよ!」
地元の方言丸出し。ため息10倍作。
ここまで左隣が景気が悪いと、「そんな買い方で勝てるはずない」と思うよりも徐々に
不憫になってくる。
それにしてもワイドバッハの複勝で10000円払い戻して、さあどうするのか。
顔が青ざめていくのが横から見ていてわかる。
今日は渾身の勝負日?
待てよ。これがカツマタ君だったら、2時間は持つまい。
ミスター笠井はこれで最終まで粘り切るって?
それはそれであっぱれだ。
資金配分済の全レース買い? それに途中で追いつかれていないし。
とうとう最後の東京最終。36レースめ。
ブログ主の勝負馬は4番キープインタッチ。北村宏の鞭に応えて直線必死に伸びる
4番。先に抜け出した14番エルマンボに並びかける。
単勝も持っているし、馬単14-4も持っている。14→4なら、37倍。
4軸の三連複もあるから、三連複とのダブル的中も考えられる。単勝と三連複のダブルでもいい。
しかしそこへ買っていない2番が馬体を合わせて来る。いかん!単勝だけでも確保してくれ、
の願いもむなしく、2→4→14の順に入線。
2は買っていないよ、と見れば単15人気の単勝185.8倍馬じゃないか。
なんだよ最後に。
すると、「あ、2番、ある!」かすかなうめき声がするじゃないの。
ミスター笠井、
三連単、三連複、馬連、ワイド、誕生日馬券5枚を券面を表にして固まっている。
これはつくだろ。
2番があるのは三連複、馬連、ワイド。
「最後に来たねえ」と声をかけると
消え入りそうな声で「最後だけ、やっと」とふるえた声でリアクション。
ワイルドな外見に似合わず、いい奴じゃん。
最後に来たねえ、ちゅうのはここまでずっとハズレつづけていたことをしっかり
観察してたってことなんだがね。
はい、配当。
三連複108570円、馬連58250円、ワイド16090円、14440円、680円。
まさかの20万円コース!!!
いやあ最後の最後にオカルティックな大挽回。(でもプラスじゃないよな)
あまりに一途な買い方にケイバの神様も「また、次も来いよ」と情けをかけてくれたんだよな。
いやあ、目の保養になりました。当てられました。まさに文字通り。
それにしても、ゴールの瞬間に「やった~!」と絶叫しないあたりは(的中が判明していない)
やっぱり理解に苦しみますけどね。
これが究極の投資馬券?
そんな幸運、毎週あるわけないだろうに。
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