★SSより偉いのはND?★なんと除外馬1頭が切れない
日本国内の大レースでぎりぎりのところになると、血統が明暗を分けることが
多い。ただ、昨今は流動的になっているのと、天皇賞秋が「大レースか」という
疑問もあるんで、どこまで言えるかわからないが、大レースという前提で
間違わないように考えてみたい。
96年にサンデーサイレンス産駒が勝ち、18年間で5勝、SS系でプラス2勝。
今回の登録馬20頭中、17頭がSSの血を持っていることを考えると、
ちょっと自信を持っては言えない傾向か。
特に07年以降の7年で2勝。
牝馬の勝ちもあるが、種牡馬選定レースとしての伝統の大レースとするなら
SS系は飽和しているから、もう違う馬で、という流れも確実にある。
SSとSS系が台頭する前は、ノーザンテーストに代表されるノーザンダンサー系が
他を圧倒していた。今の社台グループがあるのもノーザンテースト~SSの
ヒット種牡馬の流れをしっかり主導したからに他ならない。
95年にサクラチトセオー(父トニービン)が勝ったあたりから、
自分の中では「大レースでノーザンダンサー系は切り」が定着したものだ。
それ以降、テイエムオペラオー、メイショウサムソンの例外が登場し、
混乱したのをよく覚えている。
(ただし、ノーザンダンサー系が主流から消えた流れは事実である)
ところがである。表を見るとよくわかるように、ノーザンダンサー系は
母系に入って、大レースを牛耳っていることがよくわかる。
もしくはSS系の父母方に入ってしっかり能力(質)を伝えているではないか。
ああ、「毎回SS系ばっかりだ」というのは確かに合っているが、そこから
ノーザンダンサーで絞り込むというのはあり、じゃないだろうか。
05年以降、この法則を外したのは、エイシンフラッシュと牝馬のウオッカのみ
であることに注目したい。
そうはいっても今回の予定馬を見ていくと、母父がSS系でもND系でもないのに、
母母方にしっかりNDがもぐりこんでいるケースがとても多い。
消えるのはアノ1頭しかいないではないか。
このたった1頭こそが「だから種牡馬価値がある」というオチも想定できると
したら、やっぱり最後まで悩むことになるんだろうか。
ジャッカルが東豊陣営への「贈り物」なら、この馬は栗田師への「贈り物」か。
じゃあ、最後に逆転の布石を置いておくか。
1:19の大多数の19。
多すぎたらインブリード(父系母系の両方に含まれる)を消す。
これなら19頭が10頭に減るから意味があるかも。
うーん、やっぱり血統はここまで来ても「決定打」にはならないな。